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海外からの不審な着信を自動拒否  警視庁「デジポリス」に「国際電話ブロック機能」が登場

 近年、国際電話を悪用した詐欺被害や迷惑電話が急増しています。警視庁によると、なんと特殊詐欺の電話の約8割に国際電話番号が使用されているとのこと。もはや「怪しい電話=国際電話」と言っても過言ではない状況です。

 こうした状況を踏まえ、12月1日より警視庁公認の防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」に「国際電話ブロック機能」が搭載されました。警察が把握した「犯罪に使われた番号」を自動でブロックしてくれる、というものです。

  • ■ 警察が把握した「犯行利用番号」を自動ブロック

     本機能により、利用者が振り込め詐欺や国際的な特殊詐欺に巻き込まれるリスクを大幅に軽減することが可能となる見込みです。国際電話番号からの着信はかかってくるだけでも不安になりますが、これを根本から遮断できるのはうれしい機能です。

     使用するのに面倒な設定は不要で、アプリを入れて機能をONにしておけばOK。警視庁が把握・管理している「犯行利用電話番号」などのデータが適時ブロック対象として追加され、アプリ内のリストが自動で更新、「危ない番号」からの着信を勝手にブロックしてくれるというものです。

    警察が把握した「犯罪に使われた番号」を自動でブロック

    ■ 高齢の親御さんのスマホにも

     今回追加されたブロック機能以外にも、「痴漢撃退機能」「エリア通知機能」「見守りパトロール機能」など「デジポリス」には日常の安全を守る機能が満載です。

     スマホの操作に不慣れな高齢者にとって、着信拒否設定はハードルが高い作業ですが、この機能なら一度設定しておけば自動で守ってくれるため、離れて暮らす家族のスマホに入れておく防犯対策としても非常に有効と言えるでしょう。

     なお、iOS版では仕様上、ブロックした電話番号が着信履歴には残る場合があるとのことですが、着信通知(呼び出し音)自体は拒否されるため、誤って出てしまうリスクは大幅に減らせます。自分自身はもちろん、家族を詐欺被害から守るためにも活躍してくれそうです。

     Digi PoliceはiOSおよびAndroidに対応。アプリは各アプリストアから入手できるほか、警視庁ホームページ経由でも案内されています。

    <参考・引用>
    警視庁公式HP「防犯アプリ デジポリス
    ※画像は警視庁生活安全部公式Xおよびプレスリリースより引用

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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