パチンコメーカー40社で構成される日本遊技機工業組合(日工組)が、12月4日に行った新CM発表会でプロジェクト「PACHI-PACHI-7(パチパチセブン)」のセカンドシーズンを発表。タレントの藤田ニコルさんを「PACHI-PACHI-QUEEN(パチパチクイーン)」として新アンバサダーに迎え、業界のイメージアップとファン拡大を目指します。
■ 業界の現状打破へ 「ユーザーファースト」でファン拡大を目指す
2025年4月にスタートした「PACHI-PACHI-7」プロジェクトは、パチンコ・パチスロ業界全体のイメージ向上と、エンターテイメントとしての遊戯の啓蒙活動を推進していく取り組み。
業界における各分野のプロフェッショナルが集結し、タッグを組んでミッションを遂行していく日工組の取り組みを、クリエイターたちの姿を通じて描いていきます。
日工組の榎本善紀理事長は、依存問題やコロナ禍によりパチンコ・パチスロ業界が長期にわたる低迷、特にパチンコが厳しい状況にあると現状を説明。「今だからこそ知恵を絞りながら頑張って努めてまいりたい」と、プロジェクトの背景を述べました。
「ゲーム性アップはもちろん、イメージアップや新たな集客方法を模索し、『ユーザーファースト』を掲げてファン拡大に努めていきたい」と榎本理事長。藤田ニコルさんのアンバサダー就任について、「明るく元気なパワーと発信力をお借りし、ファン拡大に繋げたい」と期待を語りました。
■ 「業界のイメージを新しく前向きに変えていく象徴に」藤田さん起用に思い託す
発表会では、12月5日から放送される「PACHI-PACHI-7」プロジェクトの新CM「Nを訪ねて USA」編の内容を披露。
はじめしゃちょーさん、佐久間宣行さんの2人が、藤田ニコルさん演じる“パチンコ業界の裏のドン・N”こと「PACHI-PACHI-QUEEN」の元を訪れ、その力強い意思に触れるという内容が明らかにされました。
日工組 内ヶ島吉則 広報委員長は、今回の新CMが、パチンコの楽しさを幅広い世代へ伝えるプロジェクトの続編であると説明。
「世代や性別を超えて支持される藤田さんの起用は委員会の長年の願いであり、その明るいキャラクターはまさに業界のイメージを新しく前向きに変えていく象徴です」と述べ、「パチンコが日本で長く愛されてきた文化的なエンターテイメントであることを、現代のクリエイターの感性で発信していくことがプロジェクトの使命です」と力強く語りました。
■ 「打っている間は水しか飲まない」藤田ニコルが語るストイックなパチンコ愛
発表会中盤では、藤田ニコルさんが登壇してトークセッションを開催。パチンコ好きの母親の影響で20歳を超えてからパチンコを始めたという藤田さんの「パチンコ愛」に会場が沸きました。
「お正月限定でお母さんとパチンコに行くっていうのが始まりのきっかけだったんですけど、“沼り”まして。楽しくて独り立ちしました。今でもお母さんと一緒に横並びで打ったりとかして、たわいもない会話をしながらパチンコするのが楽しみです」
「エヴァンゲリオン」や「まどマギ」などの台がお気に入りという藤田さん。これまで接点のなかった芸人とも「『あの台いいよね』『最近他の台やった?』という話で盛り上がる」といい、コミュニケーションの輪が広がった喜びを明かしました。
そんな藤田さんですが、「打っている間は水しか飲まない」というマイルールがあるそう。「何かちょっと自分が幸せなことをしちゃうと、なんか台に見られてる気がして……」と“ガチ勢”らしいストイックさをのぞかせました。
■ 人生初の「ごきげんよう」で役作り 2025年は自身のキャリアも「確変」の年に
CMでは美しくも凄みのあるクイーンを演じる藤田さん。「はじめしゃちょーさんらを“締め上げる”シーンは内心ニヤニヤしてすごい楽しんでました」と語りつつ、役作りの裏話を披露しました。
「クイーンを演じるにあたって、普段の喋り方だと雰囲気が出ないので、人生で初めて『ごきげんよう』という言葉を使いました。決め台詞の『確変おこすわよ』は、大好きな確変をイメージして、ビシッと言ったら一発OKでした」
年末にちなみ、2025年を振り返る漢字をたずねられた藤田さんは、笑顔で「確」と披露。
「雑誌の専属モデルを卒業したのをきっかけにいろんなお仕事に挑戦させていただいたり、『確変モード』に入っているのかな」と自身のキャリアと重ね合わせながら、「来年もちょっと違う一面を出せたらいいなと思います」と意気込みました。
■ キーワードは「確変をおこせ」 ポジティブで楽しい「パチパチ文化」を発信
トークセッションの後は、日工組 広報ワーキングチームの山下耕司さんが、今後の具体的な施策について発表。
「確変をおこせ」をキーワードに、藤田さんがパチンコを変えていくさまざまなファクトを“クイーンの公約”として掲げる「確変マニフェスト」や、来年春に開催される「ニコニコ超会議2026」へのブース出展、オリジナル景品ブランドの立ち上げなど、3つの新たな挑戦が明かされました。
年明け1月12日からは、渋谷エリアでCMと連動した大型ビジュアルを掲出。藤田さんはじめとする、今回のCMの出演陣のポスターも並びます。
「私たちはポジティブで楽しい『パチパチ文化』を発信していきます」と山下さん。
「根底にあるのは、気分がパチパチ上がるように、明るく楽しく盛り上がっているみんなを作り出すという思い」と述べ、「これからもみなさまと新しいパチパチの未来を築いていきたいと思います」と呼びかけました。
■ 100年の歴史を持つ「安心安全な娯楽」として、未来へ
日工組 副理事長の盧昇氏は、藤田ニコルさんのアンバサダー就任に「この上なく、心強く、そして嬉しい気持ちでいっぱいです」と喜びを表明。「リアルなユーザーである藤田さんだからこそ、パチンコの楽しさを自然な形で伝えられる」と大きな期待を寄せました。
盧氏は最後に「パチンコは約100年の歴史を持ち、法律に守られた安心安全な娯楽です」と強調。「日常の中でリフレッシュとしてパチンコを楽しむ藤田さんが、多くの方に遊びとして自然な距離感を伝えてくれるのではないかと感じております」と期待を寄せつつ、「パチンコがこれからも、大人がホッと肩の力を抜ける居場所、気分転換ができる空間としてみなさまのそばにあり続けることを願っております」と述べました。
取材協力:日本遊技機工業組合
(天谷窓大)




























































