おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

リアルタイムで顔が乗っ取られる!?「攻殻機動隊展」で“笑い男”によるハッキングを再現した鏡が登場

 2026年1月30日より東京・虎ノ門ヒルズ「TOKYO NODE」で開催される、アニメ「攻殻機動隊」シリーズ史上最大規模の展覧会「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」。その展示詳細が発表され、ファンの度肝を抜く体験コンテンツの数々が明らかになりました。

 中でも注目なのが、作中のサイバーテロ「笑い男事件」をモチーフにした「笑い男になる鏡 “Laughing Man Mirror”」です。

  • ■ リアルタイムで顔が「ハック」される体験が可能

     この展示では、AR技術とプログラミングを駆使し、展覧会の現場に「笑い男」が出現します。

     鏡の前に立つと、顔がリアルタイムで「笑い男」のマークにマスキングされるという、まさに作中のハッキング技術を再現したかのような体験が可能。

     「見る者」と「見られる者」の境界が揺らぐこの感覚は、まさに攻殻機動隊の世界そのもの。自分がハッキングの被害者になったような、少し背筋が凍るような没入感を味わえそうです。

    ■ 制作資料を自ら“発掘”して持ち帰れる!?ファン垂涎の企画も

     「笑い男になる鏡 “Laughing Man Mirror”」が体験できるのは、本展の目玉である「GALLERY B “DIG”(掘り起こす)”」セクション。ここではデジタルな体験だけでなく、アナログな「発掘」体験も用意されています。

    GALLERY B “DIG”(掘り起こす)

    GALLERY B “DIG”(掘り起こす)

     「手で掘り起こす記憶 “Analog Dig”」(有料チケット制)では、アニメ制作の現場で実際に使われている「カット袋」を、来場者自身が開封することが可能。さらに、その中に入っている複製原画を持ち帰ることができるという、ファン垂涎の企画です。作り手の温もりが残る原画の記憶に、直接触れることができる貴重な機会となりそうです。

    アニメ制作の現場で実際に使われている「カット袋」を、来場者自身が開封可能

     また、現代美術家・空山基氏による「草薙素子」をモデルにした新作彫像の展示など、アート方面とのコラボレーションや、タチコマと一緒に原画を巡るARグラス体験「電脳VISION」(事前予約制の有料体験)なども用意されており作品の世界観に、アナログとデジタルの両面から深く“ダイブ”できる構成となっています。

    タチコマと一緒に原画を巡るARグラス体験「電脳VISION」

    GALLERY B “DIG”(掘り起こす)

    GALLERY B “DIG”(掘り起こす)

     もちろん、攻殻機動隊らしい電脳空間への没入体験も。会場入口の「NODE(思考の結節点)」では、壁一面を覆う巨大なマッピング空間「巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”」が登場。来場者が情報の海を泳ぎ、作品のシーンを呼び覚ますような「全能検索インスタレーション」が展開されます。

     さらに、歴代監督が本展のテーマであるそれぞれの「Ghost」と「Shell」を語る「STORY(世界への導入)」では、撮り下ろしインタビュー映像を初公開。まさに37年の歴史を持つ同シリーズ史上最大規模の名にふさわしい展示会と言って過言でないでしょう。

    GALLERY A  “NODE”(思考の結節点)

    GALLERY A  “NODE”(思考の結節点)

     「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」の開催は2026年1月30日から4月5日まで。電脳化がまだ済んでいない方も、この展覧会で擬似的に「ゴースト」の囁きを感じてみてはいかがでしょうか。

    (C)士郎正宗・講談社/攻殻機動隊展Ghost and the Shell製作委員会

    あわせて読みたい関連記事
  • 攻殻機動隊公式Xが乗っ取り被害から復旧 「プロモーション施策のような誤解を招いた」ことを謝罪
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    攻殻機動隊公式Xが乗っ取り被害から復旧 「プロモーション施策のような誤解を招いた…

  • 攻殻機動隊公式Xが乗っ取り被害 「リアル笑い男事件か?」とコメントが殺到
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    攻殻機動隊公式Xが乗っ取り被害 「リアル笑い男事件か?」とコメントが殺到

  • アニメ/マンガ, 舞台・上映

    VR能「攻殻機動隊」の再演決定 仮想現実空間を再現した能舞台が再び実現!

  • アニメ/マンガ, 商品・グッズ

    「攻殻機動隊 SAC_2045」の折りたたみコンテナやツールボックスが登場

  • エンタメ, 舞台

    攻殻機動隊を能で表現「VR能 攻殻機動隊」本ビジュアル解禁 VRメガネを使用しな…

  • アニメ/マンガ, ニュース・話題

    攻殻機動隊の絵にモブキャラで参加できるぞ!渋谷I.Gストア2周年記念で「貴方の姿…

  • アニメ/マンガ, 商品・グッズ

    おみやげにぴったり?『攻殻機動隊 S.A.C.』タチコマまんじゅうでるよ

  • アニメ/マンガ, ニュース・話題

    『攻殻機動隊』新アニメ制作決定 監督は神山健治・荒牧伸志の二人

  • アニメ/マンガ, ニュース・話題

    ハリウッド実写映画『攻殻機動隊』日本語吹き替えにアニメキャスト起用

  • ゲーム, ニュース・話題

    『攻殻機動隊S.A.C. ONLINE』OβT開始 プロダクションI.GによるP…

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 車内で「撮られてるかも?」の不安、4人に1人が経験 山寺宏一が“スマホ”を熱演するソフトバンク新動画公開
    企業・サービス, 経済

    車内で「撮られてるかも?」の不安、4人に1人が経験 山寺宏一が“スマホ”を熱演す…

  • 「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪
    商品・物販, 経済

    「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の…

  • ゆるすぎる図解
    インターネット, おもしろ

    「シナシナランボ」から「夢心地の汁」が……? 金精軒のチェリーボンボン解説図がゆ…

  • 「あんた、本当に猫なのかい!?」 ソファの肘掛けで完全なる脱力を見せる猫
    インターネット, おもしろ

    「あんた、本当に猫なのかい!?」 ソファの肘掛けで完全なる脱力を見せる猫

  • コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

  • 世界はこんなに曖昧で、美しい 美大生が作った「視力が低い写真集」に共感の声
    インターネット, びっくり・驚き

    世界はこんなに曖昧で、美しい 美大生が作った「視力が低い写真集」に共感の声

  • トピックス

    1. Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Googleは12月16日、個人情報がダークウェブ上に流出していないかを確認できる「ダークウェブ レ…
    2. Gmailを受診している画面

      Gmailの仕様変更でPOP受信が終了 自分は対象?POP利用チェック

      Gmailの仕様変更により、外部メールを取り込むPOP受信機能が2026年1月より利用できなくなりま…
    3. イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」(清水駅前銀座商店街)

      仲村トオルが清水に凱旋 映画「ビー・バップ・ハイスクール」40周年イベント開催

      映画「ビー・バップ・ハイスクール」(1985年)の劇場公開40周年を記念したイベント「清水 ビー・バ…

    編集部おすすめ

    1. 「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      アクセサリーや雑貨の販売で知られる「サン宝石」は12月16日、同社が展開するカプセルトイ「中二病が疼くリング」について、公式サイトおよびSN…
    2. 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      国土交通省と気象庁は12月16日、雨や洪水などの危険を伝える「防災気象情報」について、2026年(令和8年)の大雨シーズンから新たな運用を始…
    3. コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      夏コミ名物、会場の熱気と参加者の汗が昇華して天井付近に発生するという伝説の現象「コミケ雲」。まさかそれを口にできる日が来るとは、誰が想像した…
    4. Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      情報処理推進機構(IPA)は12月10日、多くのウェブサービスで使われている開発技術に重大な問題が見つかり、国内でも悪用したとみられる攻撃が…
    5. ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で活動するライバーをサポートしている事務所4社が、所属ライバーの“退所後の活動”を不当にしばっ…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト