執筆者：城下透子
ランクエスト ライティングチーム編集長
東北芸術工科大学芸術学部文芸学科を卒業後、雑誌・書籍編集プロダクションに入社し、紙媒体での編集業務に携わる。その後、株式会社ecloreに入社。
SEOコラムやインタビュー記事、サービスページなどを執筆し、【SEO対策】で検索順位No.１を獲得した実績（注１）を持つ。座右の銘は、「“言う”と“伝える”は異なる」。
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◆ はじめに
30代の人々は、どのようなジャンルの専門検索サイトを利用し、どのような情報を求め、どのような評価基準によってサイトを選んでいるのでしょうか？
インターネットが私たちの生活に深く浸透し、多種多様な情報があふれる現代では、自分が求める情報を的確に探し出すうえで、専門検索サイトの存在が大きな役割を果たしていると考えられます。
しかし、世代ごとに興味・関心を抱く分野や、重視する機能・選択基準は異なる可能性があり、30代特有の利用動向を明らかにすることで、より効果的な情報提供やサービス改善の糸口が見えてくるかもしれません。
【SEO対策】で検索順位No.１を獲得した（注１）ランクエスト（https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ ）は、2025年1月27日に30代150名を対象に「専門検索サイトの利用実態と評価基準」に関する独自調査を実施し、以下の３点について多角的に分析しました。
● 専門検索サイトの利用頻度
● 利用頻度別に利用経験のあるカテゴリ
● 専門検索サイトを利用する際に重視するポイント
それでは、30代が専門検索サイトをどのように活用しているのか、最新の調査結果から見えてきた実態を詳しくひも解いていきましょう。
（注１）2025年1月9日に東京都新宿区で、PCブラウザーからGoogle検索を行い、その結果を測定しました。検索キーワードは「SEO対策」で、クッキーや履歴を削除した上で計測しています。なお、他の地域やデバイス、検索タイミング、検索エンジンのアルゴリズムの変更などによって、順位が変動する場合があります。
調査結果１.：あなたは専門検索サイト（求人、不動産、旅行など）をどのくらいの頻度で利用していますか？
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最も多かった回答は「利用したことがない」で、全体の32％（48名）を占めました。次いで「月に数回程度」（22.7％、34名）や「ほとんど利用しない」（22％、33名）がほぼ拮抗しており、いずれも2割程度の回答率となっています。
一方、「週に数回以上」利用するという頻度の高い層は12％（18名）、「数か月に1回程度」は11.3％（17名）と比較的少数でした。
これらの結果から、30代の多くは専門検索サイトを日常的に活用しているわけではなく、「あまり使わない」または「使ったことがない」人が半数を超えています。
ただし、ある程度の割合で月に数回以上利用している層も存在するため、必要に応じてスポット的に利用する傾向がうかがえます。今後、このようなサイトの魅力や利便性をより強く打ち出すことができれば、利用者層の拡大も見込まれるかもしれません。
調査結果２.：利用経験のある専門検索サイトのカテゴリをお選びください。［複数選択可（注２）］※ 調査１.で「週に数回以上」・「月に数回程度」と答えた方のみ回答
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（注２） 本設問では複数選択を可能としつつ回答を３つまでに制限することで、回答者が利用経験のある専門検索サイトのカテゴリを明確に絞り込み、実際に優先度の高い項目を把握しやすくしています。
最も利用経験が多かったのは「求人情報（転職サイト、アルバイト情報など）」で57.7％でした。次いで「旅行（ホテル・航空券・ツアー比較サイトなど）」が44.2％、「EC・ショッピング（ネット通販のポータルサイト・価格比較サイトなど）」が40.4％、「グルメ（飲食店検索サイト、口コミサイトなど）」が38.5％と続いています。
一方、「不動産（賃貸・売買サイトなど）」は19.2％、「美容・サロン（ヘアサロンやエステの予約・検索サイトなど）」は23.1％、「金融・保険（保険、投資商品の比較検索サイトなど）」は17.3％など、必要とするタイミングが個人の状況やライフステージに左右されやすいカテゴリはやや低めの水準です。さらに、「医療・健康（病院・薬局・介護施設の検索サイトなど）」は9.6％、「学習（スクール・講座検索サイトなど）」は5.8％と下位の利用率となりました。
この結果からは、30代にとって最も需要の高いジャンルが求人系サイトであることがうかがえます。働き方が多様化し、キャリアアップや副業を検討する層が増えていることが高い利用率につながっていると考えられます。
また、旅行やEC・ショッピング、グルメといった“趣味や日常生活の充実”に直結するカテゴリも広く利用されていることが特徴的です。
一方で、利用タイミングが限定される不動産や金融・保険、美容・サロンなどのカテゴリは、利用率こそ低いものの、情報収集の専門性やサービスへの信頼性が求められる場面が多いため、今後はこのような潜在需要をいかに掘り起こしていくかがポイントになるでしょう。
特に医療・健康や学習などは、必要性を感じるタイミングが限られがちとはいえ、オンラインでの情報収集ニーズが高まる可能性もあるため、利便性や情報の専門性を高める取り組みが重要と考えられます。
調査結果３.：利用経験のある専門検索サイトのカテゴリをお選びください。［複数選択可（注３）］※ 調査１.で「数か月に1回程度」と答えた方のみ回答
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（注３） 本設問では複数選択を可能としつつ回答を３つまでに制限することで、回答者が利用経験のある専門検索サイトのカテゴリを明確に絞り込み、実際に優先度の高い項目を把握しやすくしています。
最も多かった回答は「旅行（ホテル・航空券・ツアー比較サイトなど）」で64.7％でした。次いで「EC・ショッピング（ネット通販のポータルサイト・価格比較サイトなど）」が52.9％、「グルメ（飲食店検索サイト、口コミサイトなど）」が47.1％となっています。
一方、「求人情報（転職サイト、アルバイト情報など）」と「不動産（賃貸・売買サイトなど）」はいずれも17.7％、「美容・サロン（ヘアサロンやエステの予約・検索サイトなど）」は23.5％で中位の割合となりました。
さらに「医療・健康（病院・薬局・介護施設の検索サイトなど）」は11.8％、「金融・保険（保険、投資商品の比較検索サイトなど）」と「学習（スクール・講座検索サイトなど）」はいずれも5.9％にとどまっています。
「数か月に1回程度」という利用頻度では、旅行やECサイト、グルメといった“趣味や娯楽、日常生活の拡張”に関わるカテゴリが上位を占めているのが特徴です。
これは、旅行などは季節や連休に合わせてまとめて情報収集を行う場合が多いこと、ショッピングやグルメは必要性や興味が高まったときに断続的に利用されやすいことが要因と考えられます。
一方、求人や不動産、金融・保険、医療・健康などは、「必要になるタイミングが限られる」や「継続的に探す場面が比較的少ない」といった理由から、数か月単位の利用としては下位の傾向が見られます。
ただし、不動産のように引っ越しや住居探しといったイベント時に集中して情報収集をするケースもあり、利用度が高くなる時期が断続的に訪れる点が特徴と言えます。
総じて、旅行やグルメ、ECなど比較的娯楽性や日常の便利さにつながるカテゴリが“数か月に一度”の利用においても強い存在感を示しており、そのタイミングごとの需要に合わせた検索体験の向上が、リピーター獲得の鍵になると考えられます。
調査結果４.：専門検索エンジンを利用する際に、どのような点を重視しますか？［複数選択可（注４）］※ 調査１.で「週に数回以上」～「数か月に1回程度」と答えた方のみ回答
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（注４）本設問は複数回答を可能としつつ、回答数を２つまでに制限しています。これにより、利用者が専門検索エンジンに求めるうち、特に重要と考えるポイントをより明確に把握できるようにしています。
最も多かった回答は「検索結果の信頼性（正確さ・網羅性）」で69.6％でした。次いで、「操作性・わかりやすさ（UI/UX）」が42％、「レビュー・口コミ情報の信頼度」が26.1％、「条件検索やフィルター機能の充実度」が20.3％となっており、以下「更新頻度・最新情報の充実度」（7.3％）、「表示速度・レスポンスの良さ」（2.9％）、「その他」（1.5％）と続きます。
検索結果の正確さや網羅性が圧倒的に重視されている点から、ユーザーはまず必要な情報をしっかりと得られることを最優先に考えていることがうかがえます。
さらに、操作性やUI/UXのわかりやすさ、レビュー・口コミの信頼度といった“使いやすさ”や“参考情報の質”も重視要素として挙がっているため、検索エンジンの機能的な部分だけでなく、実際の利用時の体験価値が大きく影響していると考えられます。
条件検索・フィルターの充実度も一定の支持を得ており、ユーザーが求める情報を効率的に絞り込める仕組みの重要性がうかがえます。
総じて、専門検索エンジンに求められるのは「正確かつ網羅的な情報の提供」を前提としつつ、「わかりやすい操作性」や「口コミ情報の信頼度」、「充実した絞り込み機能」など、ユーザーがストレスなく目的を達成できる仕組みづくりと言えるでしょう。
まとめ：利用実態と今後の展望 - 多様化するニーズと信頼性への期待 -
本調査からは、専門検索サイトの利用頻度について「利用したことがない」層が最も多い一方で、「週に数回以上」活用する積極的な層も一定数いることがわかりました。
また、最も利用経験が高いカテゴリとしては求人情報や旅行、グルメ、EC・ショッピングが上位に挙がっており、日常的に必要となる情報や娯楽要素が強い分野ほど幅広い層から支持されている傾向が見受けられます。
一方で、不動産や美容、金融・保険などは、ライフステージや個人の状況に応じて利用が変動する分野であり、タイミングに合わせた利用機会の拡大が今後の課題と言えるでしょう。
さらに、「数か月に1回程度」利用する層に対しては、旅行やEC、グルメ系サイトが特に人気を集めており、必要に応じて情報をチェックする形で活用されている様子がうかがえます。
これらの分野では、季節やイベントといった外部要因による需要も大きいため、継続的なキャンペーンや新着情報の発信が集客の鍵となるでしょう。
また、専門検索エンジンを選ぶ際に重視される点としては、正確で網羅的な検索結果やわかりやすい操作性、信頼できる口コミ情報などが挙げられ、これらをいかに高い水準で実現するかが利用者満足度の向上につながると考えられます。
調査概要
調査日： 2025年１月27日
調査対象地域： 全国
調査機関： Freeasy
調査方法： オンラインアンケート調査
調査人数： 150名
調査対象： 30代の男女
<<調査結果の利用条件>>
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