医療機器メーカーのCook Medical（本社：米国インディアナ州）は、再生可能エネルギーおよび省エネ技術に300万ユーロ（約4.9億円）の投資を行うと発表しました。この度の投資は、アイルランド政府産業開発庁を通じてアイルランド政府の支援を受けています。
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この度の投資には、Cook Medicalがアイルランド・リムリックに構える拠点において、出力1メガワットの地上設置型太陽光発電システムの設置、既存の冷却装置を置き換える1.2メガワットのヒートポンプの導入、電子制御ファンのアップグレード、そして新たなエネルギー管理システムの導入が含まれます。本プロジェクトは、同社が掲げるカーボン排出削減目標の一環であり、キャッスルトロイ施設の運用効率向上に貢献するとともに、最終的には約50％の二酸化炭素排出量を相殺する見込みです。また、年間最大269トンの二酸化炭素排出が削減される見込みであり、25年間のライフサイクルでは合計6,725トンの二酸化炭素が削減される予測です。さらに、追加でグリーンエネルギー技術を導入することで、アイルランド拠点での二酸化炭素排出量の60％を削減します。
アイルランド政府の企業・観光・雇用大臣であるPeter Burke氏は、次のように述べました。
「Cook Medicalは、アイルランドで約30年にわたり事業を展開しています。この度発表された、再生可能エネルギーおよび省エネ技術への300万ユーロの投資は非常に前向きなニュースです。この取り組みにより、同社の二酸化炭素排出量の50％が削減されることとなり、2030年までにアイルランド全体の排出量を半減するという「気候変動対策計画」とも合致しています。カーボン削減やサステナビリティ、そして未来の世代のために環境保護に取り組む企業の姿勢は、大変頼もしく感じられます。同社のこの取り組みと今後のさらなる発展を心より応援しています」
Cook Medicalヨーロッパのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼マネージング・ディレクターであるBill Doherty氏は、この度の投資について次のようにコメントしています。
「我々は事業全体において持続可能な選択を行い、環境への影響を低減することに取り組んでいます。太陽光パネルを業務に組み込むことで、効率性を高めながらカーボンフットプリントの削減も実現しています」
同社は敷地内の生物多様性の保全・向上にも注力しており、今後も環境保護に配慮した計画を継続する予定です。工事対象エリアには在来の野花の種を再播種するほか、歩行路や野生動物のためのスペースも維持する計画です。
アイルランド政府産業開発庁のMichael Lohan長官は、次のようにコメントしています。
「今回の投資により、Cook Medicalのアイルランド拠点は、同社のグローバルネットワークの中でも模範的な存在となり、エネルギー管理システムに関する専門知識を持つ重要な拠点として位置づけられることになります。本取り組みは、アイルランド国家気候変動対策計画の企業部門および当庁のサステナビリティ目標とも高い親和性を持っています。今後の発展が大いに期待されるこの施策の成功を心より願っています」
本プロジェクトが完了すると、Cook Medical Irelandは年間の電力購入量を19％削減し、その分の電力を電力網に還元することになります。また、ヒートポンプの導入により、年間の天然ガス使用量は70％削減される見込みです。
現在、リムリック市・郡議会に対して開発許可申請が提出されており、承認され次第、速やかに建設が開始される予定です。
アイルランド政府産業開発庁日本副代表のRobert Nestorは、次のようにコメントしています。
「1996年の設立以来、Cook Medical Irelandは約1,000人の従業員を擁し、リムリックが柔軟で適応力のある労働力を提供できることを実証してきました。これにより、企業は変化の激しい市場で競争力を維持することが可能となっています。また、同社は新技術や環境に優しい技術を積極的に採用することで、効率性をさらに高めるとともに、企業全体の持続可能性目標への貢献も果たしています」
■ アイルランド政府産業開発庁 (IDA Ireland) について
アイルランド政府産業開発庁は、アイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関です。日本事務所では、過去50年間にわたり、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っています。
過去のプレスリリースは、https://www.idaireland.jp/latest-news をご覧ください。
