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「第32回鹿島美術財団 優秀賞」を大島幸代専任講師が受賞

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学校法人 大正大学
~美術研究者の間で大きな関心を集める権威ある賞~



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賞状を持つ大島幸代専任講師


大正大学(学長:神達知純、所在地:東京都豊島区)文学部歴史学科の大島幸代専任講師が、美術研究の分野において特に優れた論文に贈られる「第32回鹿島美術財団 優秀賞(日本・東洋美術部門)」を受賞しました。自身が研究代表者を務めた論文『陸信忠再考-新出の「阿弥陀三尊像」を手がかりに-』における研究成果が評価され、5月15日(木)に行われた授賞式で表彰が行われました。

「鹿島美術財団 財団賞・優秀賞」は、美術研究の一層の振興を目的として1994年に創設された賞です。毎年、財団から調査研究助成を受けたものの中から、特に優れた研究成果に対して贈られます。このような「優れた美術研究に対して贈られる賞」は、国内に数少ないことから、美術研究者の間で大きな関心を集めています。

■大島幸代専任講師のコメント
このたび、第32回鹿島美術財団 優秀賞という素晴らしい賞を頂き、大変うれしく思っております。
今回受賞した研究は、美術作品、特に絵画の制作工程を、できるだけ具体的に、鮮明に浮かび上がらせてみようとしたものです。南宋時代に寧波(にんぽー)で活躍した陸信忠(りくしんちゅう)という一人の仏画師の作品を徹底的に観察し、素材や技法、描き方の特徴を把握していくと、多くの職業画家を率いる工房で制作され、システマチックに制作工程が組まれていた可能性が見えてきました。世の中には多くの古い美術作品が伝えられていますが、その作品が生まれる現場の具体的な様子というのは意外なほど分かっていません。この研究では、作品に詰め込まれた微細な情報を読み取っていくことで、朧気に見えてきた景色を描き出してみました。文化財・考古学コースの学びでは、まずは「美術作品(モノ)」を見ることを重視していますが、それは私自身が研究の中で大事にしてきたことでもあります。様々な授業で、博物館や寺社に出かけては実際に「モノ」を前にして、様々な情報を受け取り、それを整理し、何か新しいことが見えてこないか思考する、というプロセスを繰り返しますが、これが美術史研究の一番の基礎作業でもあり、実は一番の醍醐味でもあります。

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歴史学科 文化財・考古学コースの授業風景
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【本件のポイント】
(1)文学部歴史学科の大島幸代専任講師が「第32回鹿島美術財団 優秀賞」を受賞しました
(2)美術作品の微細な情報から制作現場の風景を復元する研究姿勢が高く評価されました
(3)「鹿島美術財団 財団賞・優秀賞」は、美術研究者の間でも大きな関心を集める権威ある賞です


■教員プロフィール:大島幸代(文学部歴史学科専任講師)
愛知県出身で愛知県立刈谷高校を卒業後、早稲田大学に進学し、同大学院で修士(文学)の学位を取得。
その後、早稲田大学で助手、龍谷大学龍谷ミュージアム、中之島香雪美術館での学芸員を経て、2023年4月から大正大学に着任。2025年2月に早稲田大学で博士(文学)を取得。
専門は、「東アジアの仏教美術史」で、特に日本・中国の石窟美術や仏教絵画が研究対象です。


◆文学部 歴史学科 文化財・考古学コース
文化財・考古学コースの学びの柱は「文化財(美術史・工芸史)」「考古学」「博物館学」「文化財保存学」です。実際に文化財を手に取って保存・修復方法を学ぶ実習授業や博物館や美術館の実務を現地で体験できる機会もあります。また、博物館での絵画や工芸などの文化財展示を想定した「博物館展示論」、野外での遺跡の測量技術を学ぶ「考古学実習」など、学芸員や考古調査士の資格取得に必要な知識や技術を修得する科目が充実しており、文化財・考古学コースは、学内外のフィールドを生かして歴史を見る目を養います。

◆大正大学 
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。「智慧と慈悲の実践」は仏教における菩薩の生き方を表したものです。菩薩とは自らの修行の完成と衆生の救済を志す人を意味します。わかりやすくいえば、自己の研鑽に励むとともに、他者の幸福を願って行動する者です。大学に在籍している間だけでなく、生涯を通じて菩薩のように生きてほしい。大正大学の建学の理念には、そのような願いが込められており、理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。
公式HP:https://www.tais.ac.jp/

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