
一般社団法人とやまミライラボは、富山県・石川県の海洋高校生が主体となって、ウニが藻場を食い荒らす「磯焼け」問題の解決に取り組む探究型学習プログラムを2025年7月21日(月・祝)に実施いたしました。参加した高校生たちは、磯焼けが発生している現地でのフィールドワークや、学校や地域の枠を超えたディスカッションを通じて、駆除ウニの新たな活用方法についてアイデアを生み出しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/161057/128/161057-128-d1105c9f65ad2da19755cbeecfaf4140-491x368.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
イベント概要
・開催概要ウニの磯焼け問題解決に向けた 探究型学習プロジェクト
・日程
2025年7月21日(月・祝)
・開催場所
富山県氷見市
・参加人数
【富山県】氷見高校 生徒6名、教員1名
【富山県】新川高校 生徒6名、教員1名
【富山県】滑川高校 生徒2名、教員1名
【石川県】七尾高校 生徒3名、教員1名
・協力団体
一般社団法人とやまのめ、株式会社三菱UFJ銀行
磯焼けが発生している現場でウニ駆除フィールドワーク
今回のプロジェクトには、富山県・石川県の4校(氷見高校・新川高校・滑川高校・七尾高校)から高校生と教員が参加しました。近年、全国の沿岸部では、ウニが藻場を食い荒らす「磯焼け」が深刻化しており、海藻の消失や生物多様性の低下、さらには漁業資源の減少といった問題につながっています。今回の開催場所となった富山県氷見市でもウニの異常繁殖による磯焼けが確認されており、持続可能な水産業への影響が懸念されています。まずは、女良漁港でウニ駆除に関するフィールドワークを実施。普段からウニの駆除活動を行っている氷見高校の作業に加わりながら、磯焼けが進む現場を見学しました。海岸のあちこちにウニの姿が見られ、海藻が少なくなっている現状を目の当たりにし、参加者は課題の深刻さを肌で感じている様子でした。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/161057/128/161057-128-a9b3088907a96d06ed065f26f5854035-950x350.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
氷見高校が取り組むウニ再資源化のプロセスを見学
続いて訪れたのは、氷見市内にある富山県栽培漁業センターです。同センターの実習室では、氷見高校海洋科学科の生徒が駆除ウニを用いた養殖実験を行っており、餌には廃棄予定のトマトや小松菜が活用されています。午前中に女良漁港で回収したウニを運び込み、参加者たちは餌やり作業を体験しました。また、ウニの殻をパウダー状にしてTシャツの染料に利用したり、食用としてレストランに提供したりする活動についても氷見高校の生徒が紹介。他校の生徒たちは、ウニを育てて資源として循環させる仕組みを理解するとともに、同世代が主体となって進める取り組みに大きな関心を寄せていました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/161057/128/161057-128-2acf8d64c3fa9307a453d8391c8df42d-971x352.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
チームで磯焼け問題解決に向けたアイデアを生み出そう!
午後からは、学校の枠を越えて4つのチームに分かれディスカッションを行いました。チームごとに磯焼けの原因や影響を改めて確認し、課題解決に向けた新たなアイデアの創出に挑戦。企業や大学の専門家からアドバイスを受け、実現に向けた具体的な方策についても議論を深めました。プレゼンテーションでは、炭酸カルシウムを主成分とするウニの殻を活用したチョークの開発、磯焼けの現状をわかりやすく伝えるためのカードゲームアプリの企画・出前講座の開催などのアイデアが発表されました。今後、社会実装に向けた展開や、学校間の連携にも期待が高まります。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/161057/128/161057-128-8b72571ba57479933d6b36b2dba390b5-974x351.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
参加した高校生からの声
・自分の学校ではウニの研究をしていないため、磯焼けの現状について詳しく知りませんでしたが、フィールドワークを通じてこの問題が他人事ではないことを感じました。・他校の取り組みやアイデアを聞くことができ、とても刺激を受けました。今後、自分たちの活動の参考にしていきたいです。
・さまざまな地域の海洋高校生と交流しながら、自分にできることを考える良い機会となりました。今回出たアイデアをもとに、ウニを活用した商品開発に挑戦してみたいです。
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人とやまミライラボ
URL :https://www.bbt.co.jp/toyama-mirailabo/zaimu/
活動内容 :富山県の豊かな海を未来に残すため、海と人をつなげる活動や子どもを中心とした海洋教育 を推進する。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/161057/128/161057-128-5c7c70f7d9fe13fcfc8747af5426feb3-1868x535.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/