第16版レポートによると、開発者の生産性と品質工学の分野では、ビジネスを成功へと導く生成AIの採用が転換点を迎える
※本リリースは、OpenText Corporationが2024年10月22日(北米時間)に発表したリリースの抄訳です。
OpenText(NASDAQ:OTEX、TSX:OTEX、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長:三浦デニース)は本日、CapgeminiおよびSogeti(Capgemini Group傘下)と共同で、第16版「World Quality Report」(”New Futures in Focus”)の調査結果を発表しました。本レポートでは、品質工学(QE)分野における著しい発展が明らかにされており、生成AIの統合が重視され、アジャイル開発環境で優れた成果を上げるために必要なスキルに、顕著な変化が見られることが判明しました。
ソフトウェアエンジニアリングと開発者のベストプラクティスにおける現在のトレンドを把握するため、「World Quality Report 2024」では、さまざまな業界の企業を対象に調査を実施しました。品質工学はこれまで、人間が記述したソフトウェアのテストと定義されていましたが、現在ではAIが生成したコードにより進化しています。生成する必要があるコードやテストスクリプトの量から、ソフトウェアチェーンを包括的にテストする方法まで、品質工学を再定義する必要性を受け、多くのテスト/ソフトウェアエンジニアリングチームでは、自社の焦点や戦略を見直しています。本レポートは、生成AIの採用拡大と生成AIがテストの自動化に及ぼす影響を強調するとともに、企業が品質工学の指標をビジネスの成果と適切に連携させ、その戦略的価値を示すことの重大な必要性を明確に示しています。
レポートの主な調査結果は、以下の通りです。
- 生成AIが品質工学のトレンドを席巻:
レポートによると、企業の68%は、生成AIを積極的に活用している(34%)か、パイロット導入の成功を受けてロードマップを策定している(34%)かの段階にあります。テストの自動化は、生成AIが影響を及ぼしている代表的な分野であり、回答者の72%が、生成AIの結果として自動化プロセスの高速化を報告しています。
- スキルアップは引き続き重要:
企業の82%は、自社のQEチーム専用の学習プロセスを策定していますが、こうしたプログラムの効果を積極的に追跡している割合は50%にとどまっています。本レポートは、特に生成AI、アジャイル統合、部門横断型のコラボレーションなどのスキルにおける、継続的な学習の重要性を強調しています。
- 自動化とレガシーシステムの課題は存続:
レポートでは、テスト環境の自動化で直面している課題も明らかにしています。自動化への取り組みを進める上での主な障壁として、包括的なテスト自動化戦略の欠如(57%)とレガシーシステムへの依存(64%)が挙げられています。
- 持続可能性とグリーンITの優先事項は後回しに:
持続可能性は最優先事項だと広く認識されているにも関わらず、レポートによると、自社のIT開発全体の環境に与える影響を測定している企業の割合はわずか25%、テスト業務の影響を追跡している割合は44%にとどまっています。さらに、持続可能性の推進に向けて効率的な品質工学を実践していると回答した人の割合は、わずか34%です。本レポートは企業に対し、包括的なグリーンIT戦略を採用し、ソフトウェア開発ライフサイクル全体にわたる環境への影響の測定を改善するよう、求めています。
OpenTextのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高製品責任者であるMuhi Majzoubは、次のように述べています。「今年の『World Quality Report』では、品質工学の分野においてAIや新たなテクノロジー手法の役割が拡大していることに加えて、企業がQEの戦略的価値を認識して伝える必要性があるという洞察も得られました。OpenTextは、テクノロジーの進化に伴い、高度なソフトウェアライフサイクル管理ソリューションと生成AIの統合で企業を支援するとともに、ビジネスを成功に導く上で品質工学が引き続き最前線に位置付けられるよう取り組んでいきます。」
Sogetiの品質工学/テスト部門グローバルリーダーのMark Buenen氏は、次のように述べています。「品質エンジニアの業務をサポートすることで、より付加価値の高い業務に専念できることから、生成AIのツールとソリューションの採用が進んでいることは明らかです。今年の『World Quality Report』によると、回答者の大多数は、QEプロセスで生成AIを積極的に使用しているか、導入のロードマップを策定しており、顕著な変化が示されています。コーディングの効率性や品質に対する影響は実証済みですが、生成AIには、品質工学の変革をさらに加速させ、顧客とエンドユーザーの双方に新たな価値を創造する可能性があります。」
「World Quality Report 2024」について
第16版「World Quality Report」は、さまざまな業界における品質工学に関する最新のトレンド、課題、将来の展望を検証する年次調査です。本レポートは、ソフトウェア品質の状況に関する包括的な理解を提供するため、業界リーダーを対象に実施した大規模な調査とアンケートに基づいています。
「World Quality Report 2024」の調査方法
「World Quality Report」は、アプリケーションの品質/テストのトレンドを分析する唯一のグローバルなレポートです。本レポートは2009年より毎年発表されています。本年度版では、33カ国、10業界の上級役員1,750人以上への調査を通じ、品質工学とテスト分野における最も重要なトレンドと動向を追跡、検証しています。こうした専門的な調査結果を補完するものとして、さまざまなフォーチュン500企業の上級役員がこれらトピックに関する詳細なインタビューに参加しており、コメント、事例、ベストプラクティスを提供しています。
レポート全文はこちらからダウンロードしてください。 https://www.opentext.com/resources/world-quality-report-2024-25.
追加情報
テスト、品質、AIを活用した自動化により、アプリケーションの提供を加速
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「World Quality Report 2024」:企業の68%が品質工学分野の進化に向けて生成AIを活用
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