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〈7つの「世にも奇妙な物語」〉仏哲学界の新たなスターであり、欧米読者を虜にする気鋭の作家、トリスタン・ガルシアによる傑作小説『7』(高橋啓訳)が8月19日発売!

update:
河出書房新社
現代思想、文学に新たな風を吹き込む俊英、トリスタン・ガルシアによる小説初邦訳作品。7つの物語が交差する傑作小説。



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株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、『激しい生――近代の強迫観念』(栗脇永翔訳、2021年、人文書院)などの著作で知られる哲学者であり、フランス本国をはじめ欧米圏の読者を魅了し、高い評価を得る小説家、トリスタン・ガルシアによる初邦訳作品『7』(高橋啓訳)を、2025年8月19日に刊行いたします。

『7』は、ドラッグの売人、元ロック・スター、トップモデル、革命家、UFO研究者、分断世界の監察官、そして、不滅の男といった人物が描かれる「7つの物語」が奇妙に交差する、500頁超の壮大な作品。1975年から続くフランスの文学賞、アンテル文学賞に輝く、驚異的建築物のごとき傑作小説です。
俊英トリスタン・ガルシアによる初邦訳作品『7』
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1007/12754-1007-bc569ea638cc1ba70ae9eee6d4c19c28-3835x1892.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
『7』扉ページより

著者トリスタン・ガルシアは、ドゥルーズ以降の世代を代表する哲学者で、スラヴォイ・ジジェクらへ強い影響を持つアラン・バディウ、その薫陶を受けたカンタン・メイヤスーらのもとで哲学を学び、2011年に発表した思想書『Forme et objet』(未邦訳)、2016年『激しい生――近代の強迫観念』で一躍脚光を浴びた哲学者であり、2008年に発表した小説デビュー作『La meilleure part des hommes』(未邦訳)で仏フロール賞を受賞し、その後の作品もメディシス賞他数々の賞にノミネートされる、その動向にもっとも注目が集まる作家の一人です。

本書は、6つの中編小説「エリセエンヌ」「木管」「サンギーヌ」「永久革命」「宇宙人の存在」「半球(ドーム)」と、1つの長編小説「第七」、合計7つの物語から成る連作長編。リアリズム、ミステリー、SF小説といった、さまざまな手法が駆使され、実験的な試みが盛り込まれるこの7つの物語は、それぞれが独立した小説世界を形成ながら、互いに有機的に絡み合い、最後の「第七」で、驚くべき形でそれまでの6つの物語がひとつにまとめ上げられます。その類例をみない圧巻の構造は「特異かつ驚異的な建築作品」(テレラマ誌)と激賞されました。

若返りのドラッグを求めて、閉ざされた世界の混沌へと深入りしてゆく売人。(「エリセエンヌ」)/元ロック・スターが見つけた不思議な楽器には、過去のあらゆる名曲が刻まれていて――。(「木管」)/「顔」と呼ばれるスーパーモデルと、傷を負った男との奇妙な相関関係。
(「サンギーヌ」)/革命を夢みた一児の母が迷い込んだ世界は、1973年に革命が成就した世界だった。(「永久革命」)/宇宙人を研究する兄とその恋人のもと、すべてを疑いはじめた幼いムーンは――。(「宇宙人の存在」)/国境が消え、同じ思想の者同士が〈囲い〉で暮らす完全な分断が実現した世界で、〈普遍主義者〉が見たもの。(「半球〈ドーム〉」)/大量の鼻血を出して何度でも生まれなおす男が、7度目の人生でついに到達した新たな世界。(「第七」)


SNSの普及、コロナ禍を経て、人と人との距離感は大きく変わり、遠い異国の地の人々と容易に繋がることができるようになった一方で、共同体の内側では分断が際限なく進み、多くの人々が逃れようのない困難、災禍に直面している現在。一見特別なようでありながら、まぎれもなく私たちと同じ世界を生きる物語の主人公たち、また、「世にも奇妙な物語」とも呼ぶべき魅力を放つこの物語は、同時代を生きる私たち読者を強く惹きつけてやまない、現代を緻密に活写する巨大なカレイドスコープです。


フランスを代表するメディアが驚嘆し、絶賛する傑作!
よくできた短編集ではなく、特異かつ驚異的な建築作品
――テレラマ(カルチャー・テレビ情報誌)

本作をもって、トリスタン・ガルシアは短編と長編の中間にある物語集(という新たなジャンル)の作者となった。真実はときとして危険なほど超自然に接近する
――ゾーン・クリティック(カルチャー系デジタルメディア)

信仰と美と歴史と時間をめぐる7つの精神的な寓話。今年の避けては通れない10冊のうちの1冊
――レクスプレス(時事系週刊誌)

一見多様な小説の寄せ集めにみえるこの作品は首尾一貫した構造を持っている。だが、その一貫性は見出すべきものなのである。それは読者に差し出された大いなる喜びでもある。トリスタン・ガルシアの最高の作品である
――ル・ヌヴェル・オプス(ニュース週刊誌)



著者紹介
【著者】トリスタン・ガルシア Tristan Garcia
1981年生まれ。フランスの作家・哲学者。パリ高等師範学校、パリ=ソルボンヌ大学で哲学を専攻。アラン・バディウやカンタン・メイヤスーらに哲学を学ぶ。2008年に発表した小説第一作品『La meilleure part des hommes(男たちの最良の部分)』でフロール賞を受賞。2013年に本書『7』でアンテル文学賞を受賞。2016年に哲学エッセイ『激しい生』(栗脇永翔訳、2021年、人文書院)を刊行し、フェミナ賞にノミネート(エッセイ部門)。その後も2019年に「苦しみの歴史」シリーズの第1巻『Âmes(魂たち)』を、2023年に第2巻『Vie contre vie(生に対する生)』を刊行。現在は、リヨン第三大学で哲学の准教授として教鞭を執っている。


【訳者】高橋啓 たかはし・けい
1953年、北海道生まれ。翻訳家。主な訳書に、パスカル・キニャール『アルブキウス』『音楽への憎しみ』『辺境の館』『アプロニア・アウィティアの柘植の板』『アマリアの別荘』(以上、青土社)、フィリップ・クローデル『灰色の魂』『リンさんの小さな子』『ブロデックの報告書』、マグダ・オランデール=ラフォン『四つの小さなパン切れ』、ジェラルド・ブロネール『認知アポカリプス』(以上、みすず書房)、ジョルジュ・シムノン『仕立て屋の恋』(早川書房)、ジョルジュ・ジャン『文字の歴史』(創元社)、ジャック・ルーボー『麗しのオルタンス』『誘拐されたオルタンス』(創元推理文庫)、ローラン・ビネ『HHhH』『言語の七番目の機能』、オリヴィエ・ゲーズ『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』、ポール・フルネル『編集者とタブレット』(以上、東京創元社)などがある。


書誌情報
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12754/1007/12754-1007-0b9f678e04ab9641dcc57840f68a6c52-1896x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

書名:7
著者:トリスタン・ガルシア
訳者:高橋啓
仕様:46変形判/上装/528ページ
発売日:2025年8月19日
税込定価:5,280円(本体4,800円)
ISBN:978-4-309-20929-6
装幀:川名潤
書誌URL:
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309209296/

※近日中に電子書籍の発売を予定しています。詳細は各電子書籍ストアにてご確認ください。


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