
ユニバーサルロボット(本社:デンマーク、日本支社:東京都港区、代表:山根 剛、以下「UR」)は本日、同社製品ラインアップに新たに加わるUR8 Longを発表しました。シカゴで開催中のFABTECH 2025で初公開されたこの新型ロボットは、スペース制約や複雑かつ要求水準の高い自動化課題のある環境に対応可能な設計が特徴です。UR8 Longはすでに受注を開始しており、出荷は10月より順次スタート予定です。
UR8 Longは、好評のUR20と同等のリーチ長1,750mmを持ちながら、よりスリムで軽量なボディを実現。可搬重量8kgで、安定性・精度・コンパクト性を兼ね備えており、複雑な溶接作業や部品ピッキング、検査工程などにも最適です。
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「より遠く、より多く」作業するためのスマートな協働ロボット
ユニバーサルロボット社長のジャン・ピエール・ハザウト(Jean Pierre Hathout)は、次のように述べています:
「UR8 Longは、これまでにないリーチと柔軟性を備えたスマートな協働ロボットアームです。人や企業が、より安全かつ効率的に、そして身体的負担を軽減して作業できるよう支援するために開発されました。繰り返し動作や身体的に負荷の大きい作業の代替手段として、UR8 Longは“持つ・運ぶ・扱う”作業を容易にします。長いリーチにより、より広い作業領域をカバーでき、これまで人手でしか対応できなかった領域の自動化を実現します。」
高度なモーション制御と直感的なプログラミング
UR8 Longは、URの最新ソフトウェアであるPolyScope 5およびPolyScope Xの両方に対応。さらに、MotionPlus(URの新しいモーション制御技術)をオプションとして追加することで、リニア軸や回転ポジショナ、ターンテーブルとの連携も容易になります。これにより、軌道の滑らかさ・精密制御・動作精度が大幅に向上します。
また、強化されたフリードライブ機能により、ユーザーはロボットアームを直接手で動かしながら直感的に教示でき、複雑なワークにも素早く・快適に対応可能です。GUIを何層も切り替えたり、外部ツールを使う必要はありません。UR20に比べて30%軽量なアーム質量と、小型化された手首設計により、ガントリ、レール、天吊り構成にも最適です。
高精度・高再現性を生かし、溶接用途に最適
UR8 Longはその長リーチ、高精度、スムーズな動作制御により、特に溶接アプリケーションで真価を発揮します。Teradyne Roboticsで金属加工業界を統括するウィル・ヒーリーIIIは次のように述べています:
「UR8 Longは、従来の溶接ロボットに比べて教示が簡単で、手作業よりも品質が安定しており、手直しの削減によりコストと工数を大幅に削減できます。グローバルのファブリケーターからの声をもとに開発されたUR8 Longは、生産性向上だけでなく、若い人材が興味を持ちやすい“ロボット溶接”という新しい作業スタイルを実現する手段としても注目されています。」
FABTECH会場では、THG Automation、Hirebotics、Vectis AutomationといったURパートナー各社のブースにて、UR8 Longによる溶接デモが実施されています。Vectis Automationのプロダクトマネージャー、マーカス・ヤカウィッチ氏も次のようにコメントしています:
「UR8 Longの新機能により、新しい溶接やプラズマ切断のアプリケーションにも対応可能になりました。しかも、安全性や人との協働性を犠牲にすることなく実現できています。」
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自動車・金属加工向けの「バラ積みピッキング」や「品質検査」にも対応
URのFABTECH自社ブース(B13045)では、UR8 Longが自動車や金属・樹脂加工業で使われる部品通い箱の奥深くまで届く様子をデモ展示しています。
長いリーチ・小型ツールフランジ・高速な手首軸の組み合わせにより、多彩なピック位置や検査位置に対応。これにより、自動車産業などの限られたスペースでのセル構成にもスムーズに統合でき、サイクルタイムの短縮・処理量の増加が期待されます。また、新関節構造により、従来機種に比べて最大30%高速なサイクルタイムを実現しています。
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欧州ではSCHWEISSEN & SCHNEIDENにて初公開予定
UR8 Longの欧州初披露は、来週ドイツ・エッセンで開催される国際展示会「SCHWEISSEN & SCHNEIDEN 2025」となります。
会場では、URパートナーのSmooth Roboticsが自社ブースでUR8 Longを紹介予定であり、Lorch Schweißtechnik GmbHも、URブース(ホール3、スタンド3C18)にて実演を行います。
また、9月18日(木)午前11:30~「Future Hub」ステージにて特別プレゼンテーションも予定されています。
UR8 Long のイメージ画像はこちらからご覧いただけます。
【ユニバーサルロボットについて】
ユニバーサルロボット(UR)は、協働ロボットのパイオニアであり、リーディングカンパニーです。
2008年に世界初の商用協働ロボット(アーム型ロボット)を発表して以来、直感的な操作性を備えた独自ソフトウェアPolyScopeの進化や、製品ポートフォリオの拡充を通じて、協働ロボットの可能性を広げてきました。
また、周辺機器を取りそろえたUR+エコシステムをはじめ、販売代理店、認定システムインテグレータ、OEMパートナーなどとのグローバルネットワークを構築。これにより、ユーザーが自動化導入時に直面する複雑さやコストといった課題の解消を支援し、誰もが簡単に自動化を実現できる環境を提供しています。
ユニバーサルロボットは現在、米Teradyne Inc.傘下の企業として、デンマーク・オーデンセに本社を構え、日本を含む世界20カ国に拠点を展開。これまでに世界50カ国以上で累計10万台を超える協働ロボットを販売しています。
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