
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22074/23/22074-23-dc5af2be999f84fea4267afbca97cceb-2400x1260.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
株式会社才流(サイル)は、BtoBマーケティング組織における生成AI活用の実態を明らかにするため、BtoBマーケター600名を対象にアンケート調査を実施しました。また、BtoBマーケターへのインタビューも実施し、リアルな活用実態を定量・定性の両面から捉えました。
調査レポート本編は才流の顧客向け限定公開となっております。ご興味をお持ちの方は、こちらよりお問い合わせください。本リリースでは、4つのキーインサイトをまとめてご紹介します。
生成AIを日常的に活用しているBtoBマーケターは限定的
BtoBマーケティング業務における個人の生成AI活用状況を聞いたところ、「ときどき活用している」と回答した人は41.7%で最多。次いで「日常的に活用している」が28.8%という結果になりました。さらに、「ほとんど活用していない」「まったく活用していない」を合わせると29.5%(約3割)になることから、まだまだ業務における活用は限定的であるといえます。
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BtoBマーケターへのインタビューからは、生成AIの活用が個人に委ねられている状況も伺えます。
BtoBマーケターへのインタビュー(抜粋)
・ツールの導入は会社によるトップダウンだが、活用は個人の自主性に任されている
・イントラサイトに解説動画やマニュアルが用意されている程度で、強制的な指導や研修はない
・生成AIの活用はトップダウンではなく、関心のある社員が個々に進めるボトムアップ型で
始まった
組織全体で生成AIを日常的に活用しているケースはごく一部
次に、所属するマーケティング組織において「生成AIを日常的に活用しているメンバーの割合」について聞きました。「メンバーの80%以上が日常的に生成AIを活用している組織」は全体の12.2%にとどまり、ボリュームゾーンは「20~49%」「50~79%」となっています。多くの組織で、生成AIの活用が浸透しきっていない状況が伺えます。
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BtoBマーケターへのインタビューからは、組織によって取り組みの差が生まれていることも見てとれます。
BtoBマーケターへのインタビュー(抜粋)
・所属組織で毎日生成AIを使っているのは3割程度
・社員のうち生成AIを使ったことがある人は半数程度。業務にいかそうと前向きに使っている人
は2割程度しかいないと感じている
・マーケティング部門内の生成AI活用率は100%。営業はまだ活用していない人もいる
・チーム内では「生成AIを毎日利用するのが当たり前で、使っていないと恥ずかしい」という
文化が醸成されている
リーダーが前向きな姿勢を示す組織ほど生成AI活用率が高い
組織的な活用を進めるために、リーダーはどう立ち振る舞えば良いのでしょうか。調査からは、リーダー(経営層、組織長)が「前向きに推進」する組織ほど、生成AIの活用率が高く、リーダーのコミットメントと組織の生成AI活用率に強い相関がみられました。
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BtoBマーケターへのインタビューからも、リーダーのコミットメントやリテラシーが組織の生成AI活用率に影響していることが見てとれます。
BtoBマーケターへのインタビュー(抜粋)
・全社横断での推進チームはなく、各部門リーダーのリテラシーによって部署ごとの活用率に
差が生じている
・生成AIの活用は、代表のトップダウンで強力に推進されている。背景には、シリコンバレーや
インドの開発拠点と比較して、日本のAI活用が遅れているという強い危機感がある
・生成AIの活用推進を担う役員が任命されており、全社的に生成AIの利用率をモニタリングして
いる
また、企業に対し生成AIの活用支援を行っている専門家にもインタビューを行ったところ、生成AI活用の浸透には「まずチームリーダー層に使い方を教え、約半年かけて組織全体に浸透させていくアプローチを取っている」との話がありました。
すでに生成AIによって外注費の削減効果が出ている
最後に、生成AIを活用することによる「外注費用」の変化を確認しました。BtoBマーケティング業務で生成AIを活用したことにより、外注費の削減にどの程度寄与したかを聞いたところ、「やや削減された」が47.5%と最も多くなりました。「大幅に削減された」と合わせると、外注費の削減効果を感じている人は65.7%にのぼります。
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BtoBマーケターへのインタビューでも、効果を実感する声がありました。
BtoBマーケターへのインタビュー(抜粋)
・SEO記事の外注費(月20~30万円)がゼロになった
・SEO記事のテーマの壁打ちから構成案作成、ライティングまでの一連のプロセスで生成AIを
活用。制作の外注費を月400万円ほど削減することができた
・ホワイトペーパーのデザインに、GensparkやCanvaを使い、業務委託のデザイナー費用を
50%削減することができた
特にコンテンツ制作領域(記事制作、お役立ち資料作成など)において、大幅なコスト削減事例が確認できています。
才流でもコンテンツ制作領域で生成AIを積極的に活用しており、2024年度はコンテンツチーム全体で年間約300万円のコスト削減に成功しています。また、2025年に入りコンテンツ特化型のカスタムAIを開発し、1本あたりの記事制作時間を半減できました。
才流シニアリサーチャー 土山 勇人のコメント
本調査を担当した才流のシニアリサーチャー兼コンサルタントの土山 勇人は、結果を以下のように総括しています。[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22074/23/22074-23-1590eaa6d3b0da6553a9688dc0d258ec-3900x3900.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
株式会社才流 シニアリサーチャー兼コンサルタント 土山 勇人
当社を含め、一部の企業では生成AIの活用が「当たり前」になりつつあります。しかし、業界全体では普及は途上にあり、活用は個人に委ねられているのが現状です。組織として生成AI活用を推進していくカギは、経営層やマーケティング組織長のコミットメントとリテラシーにあります。 成功事例やベストプラクティスがまだ確立されていない普及初期だからこそ、リーダーの取り組み姿勢が組織全体に与える影響は極めて大きいといえます。すでに半数程度の企業において、生成AI活用による業務効率化やコスト削減の効果が表れています。生成AIの活用を個人に委ねるのではなく、リーダーを中心に組織的に生成AIの活用を推進すべき段階に入っています。
調査概要
調査目的:BtoBマーケティング業務における生成AIの活用実態を把握するため調査対象:マーケティング組織に所属し、BtoB商材のマーケティング業務に関わる22~60歳のビジネスパーソン
調査期間:2025年7~8月
調査方法:Webアンケート調査、インタビュー調査
有効回答数:600件(アンケート)
実施主体:株式会社才流
10月開催セミナーのご案内
10/6(月)|調査データから読み解く。BtoBマーケティングにおける生成AI活用の実態と推進策(オフライン開催)[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22074/23/22074-23-eebc109428d10dc644434963e9987f2d-1280x674.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
本記事では紹介しきれなかったデータも含めて、実態調査の結果について解説を行います。また、才流における生成AI活用の事例紹介、組織における活用推進策についてもお話します。
ご興味をお持ちいただけましたら、こちらからセミナーの参加登録をお願いいたします。※オフライン開催のため、先着50名様までとさせていただきます。
開催日:10月6日(月)
時間:15:00~16:00(開場:14時45分 )
会場:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター
定員:50名
10/7(火)|SAIRU for Revenueサービス紹介セミナー(オンライン開催)
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/22074/23/22074-23-cb0ec63a8fbeae7aca3736b727f9c642-1280x674.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
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