秋晴れの９月、世界の観光業の注目が日本に集まった。9月25日から28日にかけて、世界の観光業界でもっとも影響力のあるイベントの一つであるツーリズムEXPOジャパン2025（Tourism EXPO Japan 2025）が、愛知県国際展示場で盛大に幕を開けた。中国パビリオンには「水の趣江蘇」が華々しく登場、美しい江南風情と深い文化的背景で、世界の主要な観光地としての江蘇の魅力と自信を、日本の参加者に向けて余すことなく示した。
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世界遺産の数々がつむぐ東方の美
今回、江蘇省展示エリアには全体を通して明孝陵、中国大運河（江蘇段）、蘇州古典園林、黄（渤）海渡り鳥生息地という4大世界遺産要素が取り入れられた。「江南の山水 夢の江蘇 あなたと輝く」をテーマに、江南の水郷の生き生きとしたイメージを描き出し、自然生態と人文・歴史が交わり溶け合う独特の魅力を表現した。
展示ブースには南京雲錦、蘇州団扇、塩城塩彫、連雲港貝彫、揚州絨花、南通藍印花布などの精緻で美しい工芸品が集合。江蘇の奥深い無形文化遺産を表現するだけでなく、現代の文化クリエイティブ産品が持つ無限の創意も伝えた。
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展示ブースの江蘇観光地のなかでも、とりわけ中国黄（渤）海渡り鳥生息地は特に日本の旅行業者の関心を引いた。数多くの業界関係者は、「このような地球規模の生態価値を持つ自然遺産は日本の市場では未だ馴染みがない。この独特の生態系とバードウォッチング体験は、まさに持続可能な観光と自然探索に興味を持っている現在の日本人観光客にぴったりだ」と述べたほか、「中国黄（渤）海渡り鳥生息地は今後のエコツーリズムと研修旅行コースにとって新たな切り口となる。また、江蘇観光が日本市場を開拓する際に差別化を図るチャンスももたらすと思う」と指摘した。また、日本の大手旅行会社HISは焦山、西津渡と痩西湖、大明寺、個園などの名勝を結ぶ鎮江―揚州１泊2日ツアーを新たなに打ち出しており、江蘇観光資源に対する海外市場の持続的注目と具体的行動がうかがえる。
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会場では旅行業者と一般来場者に向けて日本語版の江蘇観光資料が配布された。これは日本の旅行会社が今後、江蘇インバウンド観光路線を研究・開発するうえで詳細かつ正確な参考資料となるものであり、日本における「水の趣江蘇」ブランドの認知度と影響力のさらなる強化が期待される。
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進化した没入型インタラクティブ体験で感じる江蘇風情
中国パビリオン内に設けられた無形文化遺産体験エリアでは、宋錦珍珠扇と文人香の制作体験を開催。来場者たちに中国の伝統技芸の精妙さを自ら感じてもらい、「水の趣江蘇」の文化の温もりを人々の心へと直に伝えた。
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会場の人気と相互交流感増加のため、江蘇展示ブースには「３Ⅾ雲游水韻江蘇 『水の趣江蘇』をオンラインで３Ⅾバーチャル体験しよう」やクイズ、抽選のコーナーが特別に設けられた。来場者は会場での写真撮影、QRコードをスキャンして遊ぶクラウドゲーム体験、あるいは無形文化遺産制作体験を通じて、江蘇の特色ある文化クリエィティブ産品などのプレゼントを手に入れた。独特の匠の心溢れる文化・観光プロモーションのコーナーでは、ストーリー仕立てのプレゼンテーションと優れたショートフィルムで江蘇の歴史と現代的風貌を表現し、日本の人々に江蘇の美しさを立体的に紹介した。
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中日交流の深化で国際観光の版図を切り開く
中国の重点的インバウンド観光地である江蘇はまさに今、さらに有利な国際環境を迎えている。2025年9月15日までの間、日本を含む47の国の公民は一般パスポートで中国にビザなし入国が可能となっている（滞在時間30日以内）。この政策の実施は、日本の観光客の中国旅行にかつてない利便性をもたらすと同時に、さらに多くの海外旅行客に向けて江蘇への扉を開くことになった。政策の追い風と国際展覧会という舞台を借りて、江蘇省は「水の趣江蘇」ブランドの伝達力と魅力をさらに高め、未来の日中文化観光協力に新たな動力と自信を注いでいく。
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今回のツーリズムEXPOジャパン2025には全世界80あまりの国と地域から約1000の企業・組織が集結した。主催者側の一次統計によれば、今回の博覧会には延べ人数で計10万あまりの業界関係者と一般来場者が来場した。
未来に向けて、江蘇省は引き続き開放的な姿勢で日本や世界との文化観光交流・協力を深化させていく。そして、さらに多くの世界の旅行者に江南の水郷の詩意と魅力を親身に感じてもらい、世界の舞台で「水の趣江蘇」の美しい物語を語り続けていく。
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