100円ショップで販売されているおもちゃ商品。おもちゃというだけあり、「子供たちが楽しむもの」というイメージを持たれがちですが、実は大人でも楽しめるものがチラホラ。そんな大人による「本気遊び」の結果が、Twitterで反響を呼んでいます。

 「ダイソーで見付けたティーテーブルセットを、割と本気で悪戯して大人のままごとおもちゃにしてみました。椅子はカリモク家具のガチャで以前引いたもの」

 そんなつぶやきとともに、ダイソーで販売しているティーテーブルセットを用いた作品を紹介したのはsimさん。

 普段は「『何処かにある森の、何処かにある研究所』で助手として作り手を担っています」という思いで命名した、「青い鳥森林研究所」という屋号で創作活動中。

【青い鳥森林研究所】という屋号で普段はものつくり活動をしている投稿者。

 主にレジン・ポリーマクレイ・金属といったものを素材に使用し、『森の中にあるあれこれ』をイメージしたオリジナルアクセサリーを作られています。

 今回紹介した作品は、行きつけだという近所のダイソーで、たまたま「ティーテーブルセット」を発見したのがきっかけ。

 「ドールハウスにありそうな造形で、『かわいらしいな』と手に取ったんです。その時にふと、『これって撮影小物に使えないかな?』と思い立ちまして、実際に、僕の作品の世界観に合うように改造してみることにしました」

 simさんのいうティーテーブルセットは、「かわいらしい」という感想通り、どちらかというとファンシーさを感じさせる「ままごとおもちゃ」。これを、オシャレなアンティークグッズへと変貌させるために、とあるこだわりを反映させたそうです。

行きつけのダイソーでたまたま目にした「ままごとおもちゃティーテーブルセット」。

 「『凹んでいる』にこだわったんです。僕は『凹み』というのは、物そのものが経た時間だと考えています」

「凹み」を制作においてこだわった投稿者。

ファンシーなティーテーブルセットが、年季を感じさせるオシャレなアンティーク小物へ。

 それに合わせた塗装作業を行ったというsimさん。結果、同梱されていた家具たちは、いずれも年季を感じさせる姿へ。使う人によってこうも変わるとは……。100均遊びというのは奥深い。

 見事なまでに時間を表現したsimさんですが、一方で制作の最中においては、自身の時間の使い方に課題を感じたそう。

 「作業を早くしたいがために、まだ乾ききっていない塗り部分を何度も触ってしまい大変でした。そういうせっかちさが苦労した点ですね(笑)」

<記事化協力>
sim【青い鳥森林研究所】さん(Twitter:@aoitorinosim/Instagram:@sim_instalabo

(向山純平)