同人活動は楽しいものですが、数少ない困りごとのひとつが「親バレ」。内緒にしておきたかっただけに、精神的なダメージは計りしれません。

 実家から野菜が送られてきた漫画家の斎藤かよこさん。その箱を見て、背筋が凍りました。これは同人誌が入っていた箱……!

 現在、講談社の「BE・LOVE」で「たてつて東大」を連載中の斎藤さん。毎年この時期になると、お父さんが趣味で作っている大根が送られてくるのだそう。

 いつもは違うダンボール箱に入っているのですが、なぜか今回は同人誌の印刷屋さんの箱に入って送られてきたのです。きっと中には同人誌が入っていたはず。まさか見られたのでは!?と、斎藤さんは気が遠くなりました。

 実家で斎藤さんが使っていた部屋は、現在家族みんなの物置(納戸)として使われているとのこと。同人誌の箱は奥の方に置いていた記憶があるので「焦って焦って焦りました」と心境を語ってくれました。

 すぐさま実家に電話し、大根のお礼よりまず「ねえこの箱どっから持ってきた!?部屋の荷物開けたの!?正直に言って!?」と、なかば錯乱状態で問い詰めてしまったのだとか。思いもよらぬタイミングで親バレが疑われるだけに、慌てるのも無理はありません。

 電話に出たお父さんの反応をうかがうと「『どうだったかぁ~』を3回くらい繰り返したので、あ……これはみたな……です」。完全に親バレフラグが立ってしまったようです。

 ちなみに、箱の中に入っていたであろう同人誌は「当時はゲーム系でCP無完全ギャグ本なので事なきを得ました!!!私の書いたギャグ本+多分記憶が確かなら戦利品(これもギャグ)がちょっと入ってるかなと思います」とのこと。……まだ傷は浅かったかもしれません。

 それでも「いい年してまだ漫画なんか読んでんのか!って怒られそうなので焦りました」と斎藤さん。漫画家をしていますが、自身の作品を見せたことはないそうで、そういったところでも心配だったようです。

 このツイートには、同様の経験をした方からのリプライも多数寄せられています。久々に実家に帰省したら自室がきれいに整理されており、昔買った同人誌が箱詰めされていただけでなく、枕元にエロ同人誌が整頓されて置いてあった、という方も……同情の涙を禁じ得ませんね。

 今回の事態に「今すぐ実家に帰って自分の部屋の自分の私物だけ暖炉で全て燃やし、親の記憶を消し去りたいです」と語ってくれた斎藤さん。お正月に帰省した際、さらなる第2章が幕を開けそうで、他人事ながらとても心配です。

<記事化協力>
斎藤かよこさん(@cocoan_)

(咲村珠樹)