おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

くるくる回るからくりが楽しい!2023年の干支「うさぎ」モチーフの針金アート

 これは何とも縁起が良さそう!2023年の干支であるうさぎをモチーフにした、針金アート作品がツイッターで注目を集めています。しかも今作はただのオブジェではないんですよ。

 台座のレバーを回してからくり装置を動かすと、なんとうさぎがくるくる回りだしたではありませんか。両手に扇子を持って踊る様子は、見ているだけで明るい気持ちになれそう。まさにあっぱれ!な出来栄えです。

  •  作者はワイヤーアート作家のKo-SUKEさん。カラーワイヤーやアルミ線など針金を使った立体作品を数多く手掛けており、作品をSNSで発表したり、展示会に出展する等、精力的に活動を行っています。

    Ko-SUKEさんの作品「」爆ぜ昇る」

    Ko-SUKEさんの作品「あるところの奇跡」

     年の暮れが近付くにあたり、新年に向けた作品を作りたいと考えたのが制作のきっかけ。正月に相応しいめでたいイメージで考えていたところ、「扇子を持ってご機嫌で踊るうさぎ」のアイデアを閃きました。

     これまで本体が可動する作品は作ったことがありましたが、からくりを仕込むのは初の試み。針金を使った機構を作る上では、手回しによる負荷とうさぎの重みに耐えうる形状にする必要があり、さまざまな試行錯誤の結果、らせん状の歯車に辿り着いたとのこと。

    台座と歯車

     また、台座の上に立つうさぎは、ポヨッとかわいい雰囲気を目指して制作。「おしりとあんよが特にお気に入り」と語る通り、サイズは小さくとも入魂のフォルムに仕上がっています。手に持っている扇子には蛇腹を広げたような歪みを少しだけ付けるなど、細部にもこだわりを忘れていません。

    うさぎはポヨッとかわいい雰囲気に

    扇子には蛇腹を広げたような歪みを付けています

     見ればつい回したくなってしまう針金うさぎのからくりアートは、「ポーズもデフォルメ具合もお気に入りです」と、Ko-SUKEさん自身も納得の行く出来栄えとなった模様。投稿のコメント欄には「針金を歯車にする発想がスゴイ」「おしりのウズウズな模様も素敵ですね」と称賛の声が相次いでいます。

     上手く回らなければ回らない作品として世に出すことも考えた、というからくり制作についても、「これからも挑戦していきたい」と、意気込みを語ったKo-SUKEさん。今作が今後の創作における、新たな領域への第一歩になるのかもしれません。

    <記事化協力>
    Ko-SUKE/ワイヤーアート作家さん(@kosuke_247)

    (山口弘剛)

    あわせて読みたい関連記事
  • 見える見える……木目に現れた“ひろゆき”に本人も反応「気付いてしまいましたか」
    インターネット, おもしろ

    見える見える……木目に現れた“ひろゆき”に本人も反応「気付いてしまいましたか」

  • 「見ざる・言わざる・聞かざる」を物理的に再現!1人で3猿をこなせるマスク
    インターネット, おもしろ

    「見ざる・言わざる・聞かざる」を物理的に再現!1人で3猿をこなせるマスク

  • もしも「食べられるガラス」があったら? アクリル製のリアルな“試作品”
    インターネット, びっくり・驚き

    もしも「食べられるガラス」があったら? リアルな“試作品”を美大生が製作

  • 数式を組むとシーラカンスが浮かび上がる?実在しない「シーラ関数」が話題
    インターネット, おもしろ

    数式を組むとシーラカンスが浮かび上がる?実在しない「シーラ関数」が話題

  • わーおしゃれなTシャツ……かと思いきや?夫が繰り出した斜め上の愛情表現
    インターネット, おもしろ

    わーおしゃれなTシャツ……かと思いきや?夫が繰り出した斜め上の愛情表現

  • アスキーアートは手打ちで作れる!?まさかの方法で生み出される「モナー」
    インターネット, おもしろ

    アスキーアートは手打ちで作れる!?まさかの方法で生み出される「モナー」

  • ジュラシックなフタ押さえ!モササウルスが割り箸をくわえてカップ麺をガード
    インターネット, おもしろ

    ジュラシックなフタ押さえ!モササウルスが割り箸をくわえてカップ麺をガード

  • 傘立てから伸びる黒い手の正体は傘 「一瞬でどこにあるか分かる」
    インターネット, びっくり・驚き

    傘立てから伸びる黒い手の正体は傘 「一瞬でどこにあるか分かる」

  • 雪の上を歩いて描いた地上絵、現れたのは巨大な海の生き物たち
    インターネット, おもしろ

    雪の上を歩いて描いた地上絵、現れたのは巨大な海の生き物たち

  • とても美味しそうなのに……石ころ!?イラストレーターが生み出した執念の焼き鮭
    インターネット, おもしろ

    とても美味しそうなのに……石ころ!イラストレーターが生み出した執念の焼き鮭

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 「食べ方がヘタすぎる」ご飯をこぼしてどこか気まずそうな柴ワンコ
    インターネット, おもしろ

    「食べ方がヘタすぎる」ご飯をこぼしてどこか気まずそうな柴ワンコ

  • なぜ町のゲームショップは消えたのか 経営シム「ゲームショップ斜陽」体験版がSteamで公開
    ゲーム, ニュース・話題

    なぜ町のゲームショップは消えたのか 経営シム「ゲームショップ斜陽」体験版がSte…

  • 公式初の「全世界“ガンダム”総選挙2025」が開幕 200機以上のガンダムが頂点を争う
    アニメ/マンガ, イベント・キャンペーン

    公式初の「全世界“ガンダム”総選挙2025」が開幕 200機以上のガンダムが頂点…

  • 木村飲料×三立製菓の新作「チョコバットサイダー」登場 あの駄菓子をまさかの炭酸飲料に
    企業・サービス, 経済

    木村飲料×三立製菓の新作「チョコバットサイダー」登場 あの駄菓子をまさかの炭酸飲…

  • 猫を撮ろうとしたら……犬がドーン!思わず笑ってしまう主役交代(?)の瞬間
    インターネット, おもしろ

    猫を撮ろうとしたら……犬がドーン!思わず笑ってしまう主役交代(?)の瞬間

  • 東横イン、「ぬいぐるみと宿泊できるプラン」を全国56店舗に拡大 “推し活”ホテルがさらに進化
    企業・サービス, 経済

    東横イン、「ぬいぐるみと宿泊できるプラン」を全国56店舗に拡大 “推し活”ホテル…

  • トピックス

    1. 丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が10月6日から、人気ラーメン漫画「ラーメン大好き小泉さん」とコラボした「らーめん缶」を、東…
    2. これでもう怒られずにすむ? 息子が作った「ママの攻略本」の実力は

      これでもう怒られずにすむ? 息子が作った「ママの攻略本」の実力は

      親に怒られてしまった子どもが、その後に取る態度はさまざまです。落ち込む子もいれば、しっかり反省する子…
    3. 警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      インターネットを使っていると、ふとした瞬間に現れる「警告ポップアップ」。 近ごろでは「サポート詐欺」…

    編集部おすすめ

    1. 毛玉とるとる Pro(KC-NW825)

      ストッキングやタイツも可の毛玉取り器誕生 マクセルイズミ「毛玉とるとる Pro」を発売

      マクセルイズミ株式会社は、ストッキングやタイツなどの繊細な衣類にも対応する毛玉取り器の新モデル、「毛玉とるとる Pro(KC-NW825)」…
    2. キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンの名機が「ガシャポン」で復活 歴代カメラ5種を精密ミニチュア化

      キヤノンが、バンダイの「ガシャポン」とコラボレーション。歴代のカメラとレンズをミニチュア化した「Canon ミニチュアカメラコレクション」を…
    3. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
    4. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    5. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト