名古屋飯といえば「味噌カツ」「手羽先」「台湾ラーメン」など様々な料理があるのですが、これも忘れてはいけません。そうです「あんかけスパ」です。
甘辛いスパイシーなドロッとしたあんに、太い麺を絡めて食べる。トッピングとして、ベーコンやたまご、ソーセージなどが人気ですが、この「あんかけスパ」実はあのコーヒーチェーン店で食べることができるのです。そうです「コメダ珈琲店」です。
今回は「コメダ珈琲店」の「あんかけスパ」がどんなものか、元名古屋人の私が試食レビューしていきます。
■ コメダ珈琲店の「あんかけスパ」とは
コメダ珈琲店の「名古屋名物 あんかけスパ」とは、あの名古屋飯である「あんかけスパ」をコメダ珈琲店バージョンにアレンジした商品。2019年10月から販売されており、現在も店舗によっては提供されています。(全店では販売されていないので注意)
はたして本場名古屋の「あんかけスパ」と、どんな違いがあるのでしょうか。名古屋に8年間住んでいた、元名古屋人である筆者が実際に食べて確認してみます。
■ コメダ珈琲店の「あんかけスパ」を頼んでみた
店に入りメニューを確認。「名古屋名物 あんかけスパ」(この店舗ではセット:ドリンク+800円、単品:970円でした)があることを確認し、まよわず注文します。筆者が現在住む地元「静岡」で、名古屋名物「あんかけスパ」を食べることができるというのはなんとも感慨深いものです。
5分ほどして、あんかけスパが到着。見た目はほぼ名古屋の「あんかけスパ」そのもの。ちなみに「あんかけスパ」には様々な味の種類があるのですが、どうやら王道の「カントリー(野菜)」のようです。
ちょっと解説しておくと、「あんかけスパ」はトッピングによって細かい呼び方が変わります。野菜が「カントリー」、肉系が「ミラネーゼ/ミラネーズ」、野菜肉両方が「ミラカン」です。
個人的には「半熟卵」「ベーコン」や「ピカタ」などの肉類たっぷり系が好きですが、各地で展開しているコメダ珈琲の場合では、やっぱり王道の「カントリー」が人気なのでしょうね。
「あんかけスパ」だけでなく、「サラダ」がついております。もちろん本場名古屋の「あんかけスパ」も「サラダ」付きや「ごはん」付などもあります。
そして、コメダ珈琲店らしく「バゲット」もついております。名古屋では「バゲット」付というのはあまりみたことがなく、これはコメダ珈琲店ならではだなーと思いました。
■ コメダ珈琲店の「あんかけスパ」をたべてみた
では、いただきます。
フォークで麺を上げてみてすぐ気づいたのですが、早速大きな違いを発見できました。名古屋の「あんかけスパ」といえば、太い麺に油ギトギトで和えたものが主流ですが、「コメダ珈琲店」のものはなぜか平麺。
名古屋にも平麺バージョンがあるのかもしれませんが、筆者個人はみたことがありません。平麺バージョン「あんかけスパ」とは、なんとも新感覚。はたして味は……。
うん、うまい。名古屋のものと遜色のない「あん」のスパイシーさ。そしてドロっとした感触。まさしくあんかけスパ。ただし、やはり麺が「平麺」というのは少々違和感がある。物足りないというか、「あんかけスパ」独特の豪快さが足りず、若干オシャレになっている感じがしました。
もちろん、その辺は好みによりますので一概にも「平麺」だから、味が落ちるというわけではないのですが、「あんかけスパ」をガチで食べたいという方には、残念なポイントにもなりかねません。
逆に良い点としては、注意書きに「やや辛めの商品です 辛い物が苦手な方やお子さまはご注意ください」と書かれているように、スパイシーさが強い。この点は名古屋の「あんかけスパ」もそれなりに辛いので二重丸◎。良い再現性であります。
ということで、完食。
そして完食後にも発見が。「あんかけスパ」を完食すると、だいたい皿が油でベタベタになるのですが、「コメダ珈琲店」のものはそうはなっていませんでした。この辺の油加減は、現地のものよりも、万人向けに食べやすさを考慮しているのかもしれません。
味はほぼ「あんかけスパ」そのものだけど、随所にオリジナリティがあふれるコメダ珈琲店版の「あんかけスパ」。「あの味が恋しくなった」という元名古屋人や、「名古屋グルメを食べてみたい!」という方には、特にうってつけの商品じゃないでしょうか。
「名古屋めし」といえば「味噌カツ」「手羽先」が全国区での知名度を誇ります。しかしながらこの「あんかけスパ」ももっと評価されてほしいし、注目されてほしい料理。一度食べたらクセになるんですよ。気になる方は一度ぜひ。
<参考>
コメダ珈琲
(たまちゃん)