献立を決めてスーパーに買い物にいっても、おいしそうな食材やお買い得品に目移りし、献立を変更することってよくありますよね。

 SNSユーザーの、峯鳥子のエッセイ漫画さん(以下、峯鳥子さん)もその1人。ただ、その日は結婚記念日だったようで……。ほっこりするエピソードが漫画で綴られています。

■ 今日はステーキ!のはずが……

 ある日の夕方、「今日は大切な日だからご馳走にしよう!メインはステーキで!!」と考えてスーパーにやって来た峯鳥子さん。

 しかし、魚売り場で、1匹100円という破格のサンマを発見してしまいます。値段の高騰によりしばらく買っていなかったサンマ。小ぶりながらも美味しそうなサンマを見た途端、「安!」とついつい手が伸びてしまったそうです。

■ 結婚記念日なのに「サンマ定食」

 今日のメイン料理がステーキからサンマにすっかりシフトしてしまったこの日。家に帰り、「今夜はサンマ定食~」とけんちん汁や煮物など、サンマにあわせた献立を楽しそうに準備していました。

今夜はサンマ定食

 そこへ夫が帰宅。ちょうどサンマを焼こうとしたその時、「鳥子さん、これからもよろしくね!」と花束をプレゼントされます。

花束をプレゼント

 そこで初めて、この日が14回目の結婚記念日だったことを思い出し、「今夜はステーキ焼こうと思ってたのに!」、「サンマを見るまではちゃんと覚えてたのに!」と衝撃を受けるのでした。

 一方の夫は、晩御飯のご馳走がステーキからサンマになってもがっかりすることなく、「サンマいいね!秋だね!」と久しぶりのサンマや、きのこのけんちん汁、サツマイモの煮物など、秋を感じさせる和定食を喜んでくれたのだそうです。

 このエピソードを俵万智さんの短歌「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」になぞらえて、「『それいいね』と夫が言ったから本日はサンマ記念日」と歌を詠む峯鳥子さんなのでした。

そうだった!結婚記念日!

■ 「素敵なご夫婦」「充分ご馳走」などの声

 この投稿には「素敵なご夫婦」、「しあわせ空間」などといった声に加えて、「充分ご馳走」、「サンマの魔力に人は抗えない」、「 サンマ100円はやすい!」など、サンマに対してのコメントも届いています。

 毎年結婚記念日には夫からもらった花束とご馳走でお祝いしているという峯鳥子さん。これからは結婚記念日を迎える度に、「サンマ記念日」のことを思い出すのかもしれません。

<記事化協力>
峯鳥子のエッセイ漫画さん(@minetoriko

(一柳ひとみ)