京セラのZ世代向けオリジナルアニメ第3弾「今は将来に入りますか。」が、2月20日に公開されました。
今作では声優の大塚剛央さんと高橋李依さんが起用されています。さらに歌を担当するsuis(ヨルシカ)さんが声優に初挑戦。主題歌は Misumi(DUSTCELL)さんの書き下ろしとなっています。
「今は将来に入りますか。」は、将来に展望が持てずに焦りを感じている大学2年生の隼人が主人公。同じように悩んだ経験を持つAI研究者の小夜や、進路に悩む学生をサポートするAIのAIちゃんと触れ合う中で、将来を考える上で大切なことは「自分自身のこれまでの積み重ね」ということに気付きます。
「自分の未来を考えられるのは自分しかいない」と前向きな気持ちになっていく物語。将来の自分の姿を描けずに不安を感じ、進路に悩む大学生や就活生などのZ世代に寄り添う作品となっています。
主人公の隼人の声を大塚さん、AI 研究者の小夜は高橋さんが担当。2人はアニメ「【推しの子】」で親子の役を演じ、今回も息の合ったコンビネーションを披露しています。ボーカリストとしての表現力を生かして声優に初挑戦したsuis(ヨルシカ)さんの演技にも注目。主題歌は、DUSTCELLのMisumiさんが書き下ろした新曲「星めぐる詩」が起用されています。
■ 大塚さん「無駄なことはなく、それを無駄だと思うか」
主人公の隼人について、「このままではいけないと分かってはいるけれど、なんとなくここまで来てしまった主体性のなさを意識して演じた」という大塚さん。映像も楽曲も素敵で、細かなところもしっかり作り込まれているのでリアリティを感じたといいます。「迷っている人の背中をそっと押してくれるような、温かく優しい作品」とのこと。
自分自身もなんとなく生きてきたような部分があり、隼人の悩みは共感を覚えたそうです。「この世に無駄なことはきっと何もないと思います。それを無駄だと思うかどうか、どう活かすかは自分次第だと僕は考えています」「マイペースに健康第一で頑張ってください!」と将来に悩む若者に向けてメッセージを送っています。
高橋さんは1シーン1シーンの景色や音楽、言葉を噛み締めて作品を見たそうです。「今作に触れて受け取ったものを、この先も大切に抱えて歩んでいきたい」と語ります。声優を目指し始めた頃から隼人と同じように常に悩んでおり、「何のために、どこに向かってやっているのか」など、今作で描かれたような問いかけは今現在の自分自身に刺さったと振り返ります。
「苦しい瞬間も多いかと思いますが、お互い、一緒に大いに悩んで考えて、今の自分を肯定してあげられますように」と語っています。
楽曲が進むにつれ歌声が成熟していくように意識して歌ったというsuis (ヨルシカ)さん。演じたAIちゃんは進路相談お手伝いAI のようで、隼人が自身と対話するための鏡のようでもあるので、「人のための技術とは何か」というところも考えさせられたそうです。
声優初挑戦は「とても楽しかった」とsuis (ヨルシカ)さん。隼人にとってAIちゃんは頼りなくて幼子のように正直な相手なので、「逆にちょっと違和感が残るしゃべりだったらいいな」という願望も込めたといいます。
suis (ヨルシカ)さんは、人間はどれだけ年をとっても至らなさに頭を抱えているもので、毎日の勇気と覚悟が少しずつ納得のいく自分自身の形を作ってくれるものだと考えているそう。「緒にすてきになりましょうね!」と呼び掛けていました。
楽曲制作にあたり、「勇気を持って踏み出す一歩が今の状況を変えていく」というメッセージを強く込めたというMisumi さん。今作については、随所に美しい植物が出てくるところが特に好きだったと評価。「社会」だけでなく「世界」に開けていくような感覚を映像から感じたのだとか。
「社会」とうまく付き合っていくためには、「それを内包している『世界』に触れることも大切」と語ります。気負わず気楽に軽やかに、「どんどん失敗しながら前を向いて生きていきましょう」とメッセージを送っています。
なお、「今は将来に入りますか。」の視聴は、「京セラ発オリジナルアニメ第3弾特設サイト」内にて行えます。
情報提供:京セラ株式会社