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幻の作品696点を初めて書籍化!「おたからサザエさん」全6巻3月20日刊行

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 長谷川町子の国民的漫画作品「サザエさん」。これまでに多くの単行本が出版されてきましたが、このたび2020年の長谷川町子生誕100年を記念して、単行本未収録作品のみを収録した「おたからサザエさん」の刊行がスタートすることになりました。

  •  1946(昭和21)年4月22日に福岡県の地元紙「夕刊フクニチ」でスタートし、1949(昭和24)年からは朝日新聞に移籍。夕刊から朝刊へと連載紙を移しながら、1974(昭和49)年2月21日まで続く長寿作品となった「サザエさん」。通常の単行本に加え、ベスト版の「よりぬきサザエさん」など、数多くの単行本が出版されてきましたが、実は全ての作品が収録されていた訳ではなかったのです。

     今回、2020年の長谷川町子誕生100周年に合わせ、長谷川町子美術館に秘蔵されてきた単行本未収録のお宝作品、696点だけを集めた「おたからサザエさん」の刊行が、朝日新聞出版からスタートします。これは朝日新聞出版創立10周年の記念作ともなります。

     全6巻(各税込1080円)で構成される「おたからサザエさん」。今までの単行本ではなかった、新聞での掲載日付もついているために、その当時の出来事や生活、そして新聞まんがとして重要な、作品のネタ元についても分かるので、研究資料としても注目です。また、TVアニメ「サザエさん」は原作をもとに制作されているために、新たな原作の発見は、アニメのエピソードがさらに豊かになることも期待されます。

     気になる刊行スケジュールは、1巻・2巻が3月20日発売。続いて3巻・4巻が4月20日、5巻・6巻が5月21日発売となります。全巻購入者には、各巻の帯についている応募券(合計6枚)を集めて応募すると、もれなく「オリジナルレターセット」がプレゼントされるという特典も。これだけメジャーな作品でありながら、幻となっていたものがおよそ2年分ほどもあったとは奥が深いですね。発売が楽しみです。

    画像提供:朝日新聞出版

    (咲村珠樹)

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