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半世紀を超えるヒストリー 「サザエさんに人生を捧げた男」が挑んだ「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」

 2022年でTVアニメ放送53年を迎える「サザエさん」。老若男女問わず幅広い年齢層に親しまれる国民的アニメです。

 そんなサザエさんに対し、自らを「サザエさんに人生を捧げた男」と称する男性が挑んだ「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」。作品愛と執念から生まれたそれは、世界で唯一無二のファン作品となっていました。

  • 【ご報告】
    5年にわたり地道にやってきた「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」のゴールが見えてきました。
    サブタイトルに魅了され、記録を残すべく拾い集めた52年間8,000本近くの作品の数々。
    基本的には同録したビデオを見直し、図書館に通いまくり、さらに脚本家の方、こちらのフォロワーの方々のご協力もいただき、不明サブタイトルはあと1本ほどとなりました。
    きっとそのうち、公式に全リストが発表される日が来るかもしれませんが、自ら作った100ページは宝物です。
    いつか何らかの形で発表したいとも思っております。

     この日、自身のTwitterで上記のつぶやきを行ったのは秋葉さん。先述の「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」の発起人です。

     現在55歳という自身が、50歳を超えてから始めたというプロジェクトについて、完結の目途がついたという報告には、多くのTwitterユーザーの注目を集めることになりました。一連の反響を見て、編集部では秋葉さんへの取材を実施。「サザエさん愛」溢れる話しから、奇跡の連続の逸話まで、深掘りして話をうかがいました。

    ■ 「サザエさん」をアウトプットしたい

     幼少の頃から、「サザエさん」とともにある生活を送っていたという秋葉さん。自身が「サザエさんファン」であると、本格的に自覚するようになったのは中学生の時といいます。以来ファン歴は40年を数えます。

     その間、日曜18時半の本放送と、1997年まで放映された再放送「まんが名作劇場サザエさん」にリアルタイムで接していた秋葉さん。さらにセル画や絵コンテなど、コレクション収集にもはげむなかで、とある「気づき」を得たそうです。

     「『もう自分にインプットばかりじゃなくてもいいんじゃないか?』と思ったんです。『サザエさん』と一緒に歩んできた人生の中で、時には濃く接していたこともありました。実際身の回りには、色んな『サザエさんコレクション』もあります」

     「ただ、自分が50歳を過ぎたときに、『(知識やグッズを)持っているだけじゃなくて、それをアウトプットしたほうがいい』と感じるようになったんです」

     そこで始めたのが、「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」という秋葉さん。また、2020年7月から始めたというTwitterでは、1日1回自身がランダムで選んだサザエさん放送回のサブタイトルを投稿していくという活動をしています。

     「なにせ2600回以上ありますんで、そうそうネタ切れにはならないでしょうね(笑)」

    ■ 恐らく今までにない取り組み

     それにしてもなぜ「サブタイトル」なのでしょう。これは、「サザエさん」というコンテンツの特殊な事情も関係していたとのこと。

     「『サザエさん』って、キャラクターグッズや公式ブックといったものが長く出ていなかったんですよ。以前は原作本と主題歌のレコードくらいでした。著作権管理が厳しく、絵が使えないと1枚(ページ)割くのにも苦労する情報量だったので、各種媒体で取り上げる機会も多くありませんでした」

     「それでもアニメ誌では、『文字だけなら載せられる』ということで、ある時期からサブタイトルとか放映データを掲載するようになったんです。それを見て、『これをまとめたら面白いんじゃないか?』と思い立ったのが事の始まりだったんです。恐らく今までにない取り組みとも感じたので」

    ■ 執念の大捜査!

     ちょっとした「気づき」から始まった「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」。秋葉さんはまず、自身が撮り溜めしていたというカセットテープやビデオから情報収集を開始します。といっても、放送年数は50年を超えるため、技術的に全てをカバーすることは不可能です。

     そこで、秋葉さんが出向いたのが「図書館」。過去の新聞の「ラテ欄」を確認することで、穴埋めを図ろうとしましたが、ここで壁にぶち当たります。

     「新聞のラテ欄というのは、記載できる文字数に限りがあるんです。しかもサザエさんは30分番組、掲載される幅も半分です。さらに、18時台はゴールデンタイムよりも短い枠。全てのサブタイトルが載っていることはまずありませんでしたね」

     しかしここで思わぬ援軍となったのが、先述の再放送「まんが名作劇場サザエさん」。1975年から1997年にかけて放送された番組にはある「法則」が存在し、それは「本放送から約6~7年スパンで再放映する」ということ。最終放映年の1997年では、1991年頃に本放映されたものが放送されたことになります。そしてゴールデンタイムなので新聞のラテ欄の枠の幅も拡大。情報量も増加します。

     “拡大枠”の恩恵を得た秋葉さん。ただそれは、あくまで30年以上前までの話です。新聞での網羅に限界が来た秋葉さんは、次にプロジェクト開始にも繋がった「アニメ誌」に目を付けます。

     ちなみに、秋葉さんのいう「アニメ誌」は、徳間書店刊行の「アニメージュ」のことを指します。サザエさんがアニメ放送開始してから9年後の1978年に創刊しています。

     が、「サザエさんのサブタイトル」が掲載されたのは、創刊からさらに8年経った1986年8月分より。そこからは、「サブタイトル」「作品ナンバー」「脚本・演出・原画」といった情報が、文字で1か月分掲載されるようになったそうです。

     これまた心強い援軍!……なのですが、必ずしも“アテ”にならない部分もあったとのこと。

     「締切が早かったためか、月後半放送分が『未定』になることも多かったんです。それと、あくまで『予定』なので、本放映とは異なることもありました」

     一方で、アニメージュ誌面は「配慮」もなされていたそうです。

     「当時のアニメージュって、『放映前リスト』と『放映後リスト』両方を掲載していたんです。例えば3月なら、『これだけのアニメを放送しましたよ』という意味合いで、小さな文字で掲載されていました。これは強い味方でしたね」

    ■ 資料をもとめて夜行バスで図書館通い

     「新聞捜索隊」から「アニメージュ捜索隊」に変更した秋葉さん。そのため、通い詰める図書館も変更しています。そこでは、時に20冊ものアニメージュを書庫から出してもらったんだとか。

     「それを一生懸命めくって写していくわけです。周りからは、『この人何やっているんだろう?』って思われていたでしょうね(笑)」

     「アニメージュ捜索隊」として奮闘していた秋葉さんですが、この当時通っていたのは、自宅から近い宮城県図書館(宮城県仙台市)。ただ、“抜け”も多かったそうで、ある時蔵書のストックが枯渇してしまいます。結果、再び訪問図書館の変更を迫られることに。

     「日本で他に『アニメージュ』の蔵書が豊富な図書館」で探したところ、東京都国分寺市にある「東京都立多摩図書館」がヒット。お次はそちらへ足しげく通うことになったのですが……。宮城県仙台市に在住している秋葉さんにとって、それは少々ハードルがある距離です。秋葉さんは仕事の合間を縫って、夜行バスに乗って通い詰めることになりました。

     「朝から図書館に行って、時間の許す限りリストを調べては写して、そして仙台へ帰りましたね。これを何度も何度も繰り返しました。このプロジェクトのハイライトでしたね」

     「でもそれは決して苦ではなかったんです。空いた部分が埋まる瞬間がたまらなくって。収集の醍醐味といったところでしょうか」

     しかしそんな執念の大捜査も、あるとき終わりを迎えたそうです。とある号から、アニメージュでは「文字掲載」がなくなったとのこと。

     その原因として秋葉さんは、「アニメ放映本数の増加」と推察されています。1990年後半ごろから広く展開され始めた「深夜アニメ」の存在も重なり、「担当者」の手が回らなくなってしまったのかもしれません。

    ■ サザエさん愛あふれすぎてファンクラブ設立を直談判

     「自前のカセットテープ&ビデオ」「新聞」「アニメージュ」を駆使し、着々とリストを埋めていった秋葉さん。しかしそれでも埋まらない部分がありました。そんなとき、強力な援軍が現れます。

     「Amazonやフジテレビオンデマンドで、サザエさんの初期作品が配信されるようになったんです。これで頭の400本がチェックできるようになりました。ビデオやDVDでも出ていなかったので、ファンからすれば『まさか!』という思いでしたよ」

     ちなみにこの「初期作品」ですが、実は秋葉さん、以前よりあるルートを通じて見ています。その「ルート」というのが、サザエさんの制作会社である「エイケン」。

     先述の通り、サザエさんファン歴40年の秋葉さんですが、同時にある「肩書き」も有しています。それは「元・サザエさんファンクラブ実行委員会会長」。

     今から約40年前。サザエさんが好きな「秋葉少年」は東京在住時代に、その愛ゆえになんとエイケンに直接連絡をしました。「サザエさんファンクラブを作りたい!」と。

     「怖いものしらずだったんでしょうね(笑)」

     40年後にそう振り返る若気の至りですが、その直談判をうけエイケン担当者は、東京下町にある本社スタジオに秋葉少年を招待したのです。

    ■ 「時代と人に恵まれた」秋葉少年

     「『サザエさんのファンクラブを作りたい!なんて言う人さ、いないんだよ日本に。でもいるんだね。じゃあ遊びにおいでよ!』って言ってくれて。実際に伺ったとき、ダメ元で『第1話が見たいです!』って言ってみたら、『良いよ!』って快諾してもらい、即席試写会が開かれることになったんです。試写室で第1話を見た時の興奮と感動は、今でも忘れられません」

     正直今ではありえない出来事です。40年前という「ゆるい」時代だったからこその出来事。もし今同じ行動をとったとしても、同じ奇跡はおこらないでしょう。「時代と人に恵まれた」こういう面でも、秋葉さんは「ついている」人だったのだと思います。

     こうして「サザエさん関係者」にも親近感をもつことになった秋葉少年。その流れで、エイケンスタッフ協力のもと、原作者である故・長谷川町子氏に直接「ファンクラブを作らせてほしい」の手紙を送ることにしたそうです。

     しかし、長谷川氏側からは、「お一人だけに許すことはできない」と丁重なお断りの連絡が。それでも諦めきれない秋葉少年は、「なら『サザエさんファンクラブ実行委員会』だったらどうですか?」と食い下がった結果、「それならいいんじゃないの?」と、エイケン担当者に了承されます。

     これにより、「サザエさんファンクラブ実行委員会会長」の肩書きを得た秋葉少年は、1982年から1983年にかけ、「らくてんか」と題したファン向け会報誌を制作。隔月の間隔で合計10冊を刊行しました。

    「サザエさんファンクラブ実行委員会会長」として刊行した会報誌「らくてんか」。

     その内容はというと、番組スタッフに加えて、加藤みどり氏、故・永井一郎氏といった当時の声優陣、辻真先氏などの脚本家へのインタビューも掲載するという、今では考えられない豪華なもの。また、アニメ制作会社が同じエイケンという縁もあり、少女漫画の金字塔「ガラスの仮面」作者の美内すずえ氏に対し、サザエさんに関する電話インタビューも敢行したなんてことも。秋葉少年、なんて恐ろしい子……!

    現在でも唯一無二?「ガラスの仮面」美内すずえ氏にインタビューも。

     「一度、サザエさんと全く関わりのない方に聞いてみたいと思ったんですね」という着想から、秋葉少年はエイケンスタッフに相談したところ、なんと実現してしまったそうです。

     実はその時に、手書きで記された第1回から約500回分の放送リストを、懇意にしていたエイケンスタッフから「何かあったら使ってよ」と手渡されたそうです。

     「それも凄く嬉しくて、一つ一つを目で追いながら必死で見ていたんです。その時にも、『サブタイトルにも魅力があるな』って感じましたね。サブタイトルって、それぞれの脚本家の方々の『色』が出ているんですね。通の方だと、タイトルを見ただけで、『これは雪室さん(雪室俊一氏)だな』とか、『これはもしかして城山さん(城山昇氏)か?』と予想するなんて楽しさもあるんです」

     ちなみに、脚本の雪室俊一氏に関しては、近年交流が始まり、貴重なお話や情報を聞く機会にも恵まれたそうです。そんな雪室氏が、以前語った「『脚本は見ている方へのラブレター、サブタイトルはその封筒なんです』という言葉には大いに感銘を受けました」と秋葉さん。

     「その言葉を聞いて、なおさらサブタイトルが愛おしくなって、これは残さないといけないなって思ったんです」

     しかしながら、これだけ「レジェンド」との交流を持っている秋葉さんならば、直接関係者にお願いすれば容易に「サブタイトル」を入手できたのでは?誰もが少なからず感じる疑問に対し、「ショートカット」をすることは決して望まなかったと言います。

     「確かにフジテレビ(放送局)などは持っているかもしれませんね。でもこれ(サザエさんサブタイトル保存プロジェクト)は、個人ですることで色々なことが見えてきたり分かってきたりするなと思ったんです」

     秋葉さんがこれまでにまとめたサブタイトルデータは自身のExcelに保存しています。データ内では、各キャラの「主役」になった回数、「エイプリルフール」など特定ワードが含まれたタイトルの数なども知り得ることが可能なんだとか。サザエさんの違った一面を知ることが出来る、「歴史資料」といっても差し支えないのかもしれません。

    ■ ついに残り1つ!点と点が繋がっていく

     5年の歳月をかけて進めたサザエさんサブタイトル保存プロジェクト。「新聞」「アニメージュ」「初回から500回分のリスト」でも埋めきれなかった「余白」を埋めるべく、秋葉さんは「雑誌専門図書館」である東京都世田谷区の「大宅壮一文庫」を訪問することに。そこである雑誌の捜索に入ります。

     「『テレビ誌』です。といっても、『TVガイド』や『ザ・テレビジョン』といった“有名どころ”は、事前にオークションなどで探して購入した結果、さほど穴埋めは出来なかったんです。私が『大宅壮一文庫』で探したのは、テレパル※やTVぴあ※という今は廃刊(休刊)しているものだったんです」

    投稿者が目を付けた「テレパル」と「TVぴあ」。

    ※TeLePAL(テレパル)とは、小学館がかつて発行していたテレビ情報誌。途中「Telepal f」に改名したのち、2007年に休刊。
    ※TVぴあとは、ぴあ株式会社がかつて発売していたテレビ情報誌。2016年に休刊。

     秋葉さんが目を付けた2誌は、プロジェクト進捗に多大な貢献を果たしたそうです。引き続き、仙台市からの東京通いをしつつ。

     そして最後に残ったのが、今回Twitterに投稿した「1986年4月6日放送分」の1パート。「もしかしたら、本放送もしくは再放送のビデオ録画していた人がいるかもしれない」という願いを込めて実施した、Twitter上での「公開調査」という側面もありました。

     結果として5000を超えるいいねが寄せられる中で、秋葉さんのもとへひとつの有力な情報が寄せられます。

     「私の投稿を拡散された方の中で、『データ原口さん』に繋げた方がいたんです。そこで、『その頃のデータがあるかもしれない』という返答があったみたいなんです」

     この「データ原口さん」というのは、アニメーション研究家の原口正宏氏のことを指します。アニメーションの歴史研究に関しては第一人者ともいえる人物で、そして、秋葉さんが仙台と東京の図書館で調査を重ねた「アニメージュ」の「作品リスト」を取りまとめていた方だったりします。

     余談ですが、今回編集部は秋葉さんとオンライン取材を実施しているのですが、この事実を秋葉さんから、当時のアニメージュ誌のコピーを見せてもらうという形で教えてもらった瞬間、筆者は「うわあ……!!!」という声を発してしまいました。言うまでもありませんが、驚嘆の意味合いです。事実は小説より奇なり……。(秋葉さん、その節は失礼いたしました)

    ■ その結末やいかに……?

     一方、時を同じくして、秋葉さんのもとへは、当時の北海道新聞のラテ欄で「おしゃれいろいろ」と掲載されていたという情報を得ています。これもまた有力情報だったのですが、前後に何かしらの○○がある可能性もあることで、この時点では「確定情報」ではありませんでした。全ては、原口氏の手元にあるかもしないデータの確認次第に。

     その結果やいかに……なのですが、実は取材時点(4月1日)ではまだ返答がありませんでした。

     数日後、秋葉さんから編集部に連絡が届きます。それは、原口さんが撮り溜めていたビデオで確認した結果、「おしゃれいろいろ」で間違いないという返答。こうして5年の歳月をかけ、53年分の歴史がつまった総ページ数100超の「サザエさんサブタイトル保存プロジェクト」は無事完結の日を迎えたのです。

    最後まで残っていた「おしゃれいろいろ」。

    ■ 「サザエさんに人生を捧げた男」のこれから

     若干の時を前後しますが、プロジェクト完結を目前にして、秋葉さんは今後の展望について語っていただいています。

     「サブタイトル保存プロジェクト」については、作品リストや当該脚本家についても順次調べていきたいとのこと。サザエさんといえば、1969年の放映開始から基本的に3つのエピソードが紹介される番組構成がスタンダード。だからこそ秋葉さんは5年の歳月を要したわけですが、それでも集めたエピソードの放映順の一部は未だ不確定となっています。

     「ただ、サブタイトルが集まった時点で、何かしらの形になればいいなとは思っています。できれば書籍化が理想ですね。まあ夢みたいな話ですがね(笑)」

     また現在は、地方局にて映像編集を生業にしている秋葉さん。それ以前はプロデューサーやディレクターも勤め、一貫してTV畑を歩むキャリアを刻まれています。その中で、サザエさん等で培った“オタ活”も局面局面で大いに役立ったそう。同時に、40年に及ぶ「オタク活動」の中で、様々な変化を感じることも多かったと言います。

     「以前、交流のあった永井さん(故・永井一郎氏)が、『サザエさんって空気みたいなものなんですよ。誰もそんなに気にしないし、サザエさん大好き!って人もいません。でもそれでいいんですよ。だって空気って無くなったら困るじゃないですか?』って仰ってて、なるほどそうだなあって思ったんです。実際私も高校時代に、『お前なんでサザエさんファンなの?全然理解できないよ』なんてことをとよく言われました」

     「でも今はいっぱい『サザエさんファン』がいます。私が以前出演した『99人の壁』でも、多くのファンが集結しました。『オタク』や『マニア』がマイナスイメージにならない時代になってきています。私も、知り合いや仕事先でサザエさんに関することになると、直接私に連絡くるようにもなったんですよ。『秋葉に聞けば分かるだろ?』と。ファンを続けていて本当に良かったですね」

     そんなサザエさんの「歴史の生き証人」かつ、「偉大なる部外者」である秋葉さん。実は今はひとつの夢があります。

     それは、「サザエさんの番組制作に携わること」。

     「何らかのスタッフで関わりたいんです。私がこの仕事(TVの編集マン)を目指すことになった原点でもあるので」

     とはいえ、「でもそれは叶わない夢です」とも語る秋葉さんでしたが、最後に筆者は少々意地悪な質問をしてみました。

     それは「秋葉さん、もしサザエさんのスタッフロールに、お名前が刻まれたらどうされます?」といったもの。すると秋葉さんは少し考えた後、以下のようにお答えいただいています。

     「泣きますね」

    <取材協力>
    サザエさんサブタイトル研究家 秋葉さん(@isonosanchi1)

    (向山純平)

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