地球は丸いです。この世には様々な主張がありますが、とりあえず筆者はその認識です。そしてだんごも丸いです。地球とだんご、どちらも丸いということは、この2つを使ってだんごが作れるということです。

 何を言っているかわからないという方もご安心ください。筆者も何のことだかわかりませんでした。「おやつがつき易いので」さんがXに投稿した、「地球だんご」の動画を目撃するまでは。

■ 東京とブラジルで同時刻に地表を串刺し!大胆な発想で生み出された「地球だんご」

 「おやつがつき易いので」はWebライターの「んちゅたぐい」さんと、食べ物モチーフの作品を制作するアーティスト「カナイガ」さんの2人からなるユニット。遊び心溢れる動画や記事コンテンツを制作し、ネット上に公開しています。

3日クッキング

 そんな2人が今回試みたのは「地球だんご」。三色だんごの串を長男と三男(「だんご3兄弟」準拠)だけ残して2つに折り、東京とブラジルの2地点で地面に突き刺すことで、地球を次男とする地球規模のだんごを生み出そうという企画です。

地球だんご(イメージ図)

 このたびXに投稿された「地球だんごをつくりました」というタイトルの動画には、2人がだんごを仲良く分け合ってから、それぞれ東京駅とブラジルへ移動し、同時刻に地面に串を突き刺して「地球だんご」をこしらえるまでの様子が収められています。

 用いた材料はだんご1本、地球1つ(5.972 x 10^24kg)。かかった経費は東京駅への交通費500円と、ブラジルへの交通費20万円とのこと。

材料と経費

 動画の尺はわずか23秒ですが、規模も発想も満足感も23秒には収まりきれません。日本からブラジルへの直通トンネルを妄想したり、ブラジルの人に日本から呼びかけた人はいますが、だんごを作ろうとした人は初めてではないでしょうか。

 一体何を思って地球をだんごにしようとしたのか、「おやつがつき易いので」の「んちゅたぐい」さんに詳しい話をうかがってみました。

■ 串が通じ、だんごができた瞬間は「嬉しくて串を刺す手に力が入りましたが……」

−− 今回の「地球だんご」はどういうきっかけで着想したのでしょう?

 昨年は食パンを同時に置く「地球サンドイッチ」を実行しました。

 今年もブラジルに行く機会があったので同じく地球を挟む企画で何ができるか考えた結果、地球の丸さを活かせる団子が思い浮かびました。

−− ブラジル担当と東京担当はどのように決めたのでしょうか?

 んちゅたぐいがブラジルに行く用事があったため、そのタイミングで実施しました。

だんごを分ける

−− ブラジルへの入国時は滞在目的について「だんご作り」と伝えたのでしょうか?

 ブラジルの滞在目的は本件とは別です(笑)

−− 流石にそうですよね笑

 滞在目的は特に聞かれませんでしたが、「だんご作り」と答えていたら追い返されていたかもしれません…

−− ブラジルで1/3団子を持って歩いているとき、現地の人に何か声をかけられたりはしたのでしょうか?

 ブラジルは治安が悪いので一人では出歩けず、ホテルの敷地内で撮影しました。

 ホテルのガードマンには終始怪訝な目で見られていました。

−− ガードマンの方からしたら終始何が起こっているのかわからないでしょうね笑 だんごを作る瞬間はビデオ通話等で繋がりながらだったのでしょうか?

 ビデオ通話中は動画が撮れないので、通話をしてタイミングを合わせ、切ってから撮影しました。

同時刻に東京とブラジルへ

−− 地球を介して串が通じた瞬間の心境をお聞かせください

 日本でも同時に団子が刺さっていることを考えたら嬉しくて串を刺す手に力が入りましたが、ホテルのガードマンに追い出されないかという心配も大きかったです。

地球だんご、完成

* * *

 昨年の「地球サンドイッチ」、今年の「地球だんご」と2年連続で地球を挟んだ料理(?)を生み出している2人。

 そもそものきっかけは「たまたまブラジルに行く用事ができた→ブラジルは日本の反対側→相方が日本にいたら挟める!→挟むといったらサンドイッチだ!」といったものだったそう。発想の飛躍が美しいですね

 来年はどう地球を調理してくれるのか、とても楽しみです。

<記事化協力>
「おやつがつき易いので」さん(@oyatsukiyasu
メンバー
「んちゅたぐい」さん(@iwanttobeJinrui/ブラジル担当)
「カナイガ」さん(@shiragaigarashi/東京担当)

(ヨシクラミク)