
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/71/49970-71-81a7bcff6de291c2ffc8231c8ef31500-1112x720.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
世界トップレベルの小型SAR(※1)衛星の開発・運用を行う株式会社QPS研究所(福岡市中央区、代表取締役社長 CEO:大西俊輔、以下QPS 研究所)は、小型SAR衛星QPS-SAR10号機(愛称:「ワダツミ-I」 )が米国Rocket Lab社(以下ロケット・ラボ)のロケット、Electronによって打上げ予定であることをお知らせいたします。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/49970/table/71_1_d1db261bdfcb669f4faace02e5be61b2.jpg ]
今回の打上げミッションは、2025年2月28日に発表したQPS研究所とロケット・ラボとの衛星8機分の打上げ契約のうちの第2回目の打上げであり、当社の専用ロケットとして打ち上げられます。Electronでは毎回打上げのミッションネームが設定されていて、今回はQPS-SAR10号機の愛称「ワダツミ-I」にちなんで「The Sea God Sees」と名付けられました。
「The Sea God Sees」ミッションの詳細:
https://www.rocketlabusa.com/missions/nextmission
(英語ページ)
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/71/49970-71-95314135e965bbd389733b85d76ad759-915x906.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
"The Sea God Sees"ミッションマーク
QPS 研究所 代表取締役社長 CEO 大西 俊輔 コメント
「いよいよQPS-SAR10機目となる衛星の打上げが正式に決定しました。『10』という節目の数字に感慨もひとしおです。これまで共に歩んできてくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。ここまでに打上げた数々の衛星による知見と経験をもとに、私たちはコンステレーション(※2)構築に向けてさらにスピードを上げ、プロジェクトを力強く推進してまいります。これからも皆さまの期待に応えられるよう、チーム一丸となって挑戦を続けてまいりますので、引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
<Rocket Lab 社について>
2006年設立のRocket Lab 社は、カリフォルニア州ロングビーチに本社を置くロケット開発会社です。2018年1月の最初の打上げから、Electronは米国で年間2番目に打上げ回数が多いロケットとなり、これまでに民間及び公的機関の200機以上の衛星を軌道投入しています。現在はニュージーランドに2つ、バージニア州に1つの合計3つの発射台を所持しています。今回の「The Sea God Sees」ミッションは、Rocket Lab社の今年では6回目、通算で64回目の打上げとなります。
<「QPS-SARプロジェクト」について>
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/71/49970-71-08b69a6d311f98187fb8c478b806388d-3827x2526.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
小型SAR衛星「QPS-SAR」
QPS研究所は収納性が高く、軽量でありながら大型の展開式アンテナ(特許取得)を開発。そのアンテナによって強い電波を出すことが可能になり、従来のSAR衛星の20分の1の質量、100分の1のコストとなる高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功しました。QPS-SARは民間SAR衛星で世界トップレベルの46cm分解能の画像取得が可能です。現在は商用機3機を運用しており、2028年5 月末までに24機、そして最終的には36機の衛星コンステレーションで平均10分毎という準リアルタイム観測データ提供サービスを目指しています。
(※1) SAR (合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測するこ
とができる点が特長です。
(※2)複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)
《QPS-SAR10号機の愛称とミッションマークについて》
QPS-SARプロジェクトでは、日本神話の神様のお名前をお借りして衛星に愛称をつけています。1号機「イザナギ」、2号機「イザナミ」、そして商用機となる3号機以降は軌道ごとの名前で「アマテル」「ツクヨミ」「スサノオ」の名前がつけられました。QPS 研究所は12の軌道に3つずつの衛星を投入し、合計36機による衛星コンステレーション構築を目指しています。今回の10号機は別の新たな傾斜軌道に投入されるため、「ワダツミ(英語:WADATSUMI)」と名付けられました。四方を海に囲まれている日本では、ワダツミは海上守護や交通安全などを司る重要な神様といわれています。今回のマークはワダツミの「海・波」がモチーフになり、海原を航行する船舶や大都市圏の港湾を見守るという想いが込められています。この軌道の1機目として10号機は「ワダツミ- I(ワダツミ・ワン)」となりました。
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QPS-SAR10号機「ワダツミ-I」
ミッションマーク:ワダツミのマークはQPS研究所のカンパニーカラーであるブルーを基調とし、愛称のワダツミをイメージする海と波、そして観測対象となる船舶や街を表しています。ツクヨミ・スサノオと同じく、傾斜軌道では経済活動が活発な大型都市圏が観測域に多く入ることになります。一目でどの衛星のマークか分かるように、衛星の底部に通算した衛星の数の数字を入れています。
<株式会社QPS研究所について>
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/71/49970-71-3340910be5b539fd51de4840446dd621-3900x2925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
衛星開発の様子
QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49970/71/49970-71-4ca1793a056956ba79f4b7a066d279fd-3900x1903.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2024年に撮影されたQPS研究所の集合写真
<株式会社QPS研究所>
社名 :株式会社QPS研究所(東証グロース市場 証券コード:5595)
本社住所:福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階
代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔
創業 :2005年6月
URL :https://i-qps.net/
事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売