女優・歌手・声優とマルチに活躍する佐々木李子さん。ミュージカル「アニー」の主演をはじめ、2016年に歌手としてメジャーデビュー。現在放送中のテレビアニメ「邪神ちゃんドロップキック」では、人間界でアイドル活動する腹黒天使のぽぽろん役で声優としても活躍中です。そんな佐々木李子さんが2018年8月22日に1stアルバム「瞼(まぶた)の裏に映るもの」をリリース。曲についてや、現在の心境について語ってくれました。
佐々木李子さんの1stアルバム「瞼の裏に映るもの」は、現在放送中のテレビアニメ「邪神ちゃんドロップキック」の挿入歌「ミライドライブ」に、「デュエル・マスターズ」EDの「明日への風」、MBS/TBSドラマイズム「怪獣倶楽部 ~空想特撮青春記~」、PS Vita「真紅の焔 真田忍法帳」OP「FLAMING」、ED「ユメノアト」などの初CD音源化となる楽曲を含む全14曲。作家陣にはFate等で注目の毛蟹(LIVELAB.)さんも参加しています。
収録曲の中で一番印象に残っているトラックは、その毛蟹さんが手がけた「Finale」だといいます。
「一度断念してしまった作詞に再度挑戦した曲です。作曲・編曲・作詞を担当してくださった毛蟹さんからお力をいただき、共作という形でひとつの曲にすることができました。『いいことを言わなきゃ!』という思いを捨て、自分の弱さや未来に対する不安、期待の気持ちをありのままに綴りました」
限定版にはアルバムのリード曲となっている「寄り道」のミュージックビデオ(MV)も収録したDVDも同梱されています。「夕暮れ時のような、あたたかさと切なさが交差する様々な風景を感じさせる一曲」と語る佐々木さんは、MVについて次のように語っています。
「自分自身の心に秘めた感情が景色のように移り変わっていく物語で、どんな道でも勇気を出して一歩踏み出してみよう、と思える作品になりました」
2016年のメジャーデビュー以来、様々なフィールドで活躍している佐々木さんですが、その活動を通して、ライブを心の底から楽しいと思えるようになったといいます。
「デビューしたての頃などは、緊張や不安、自信のなさなどでステージが怖く感じてしまっていましたが、お客様からいただく拍手や笑顔を見ているうちに、自分は大好きな歌を思いっきりやっていいんだと思えるようになりました」
声優活動でも、歌手の経験が生きるといいます。
「曲を初めていただいた時に、自分なりにその曲の世界観やストーリーをたくさんイメージします。レコーディング前も、この言葉はどういう感情から湧き出てきたのか、このフレーズはどこにつながるかなどを、細かく分析してメモします。そういう想像力や声に感情を込める方法は、歌区時も演じる時も必要なので、互いの経験が大いに生きるなと思います」
現在「邪神ちゃんドロップキック」で演じているぽぽろんについては、腹黒くて裏の顔を持つけれども、とても芯のある子だと感じているそう。
「本当はみんなと仲良くしたい気持ちはあるけど、そんな自分を見せないように暴言を吐いてしまうところとか、世渡り上手に見せかけて実は不器用で、たま~に出る優しさが好感持てます」
秋田出身の佐々木さん、地元出身のバンド「鴉」のかっこいいパフォーマンスや圧倒的な歌唱力、惹きつけられるオーラを尊敬しているそうで、中学の時初めてライブハウスで生ライブを見た沖の衝撃が忘れられないといいます。自身は秋田でもし歌う機会があったなら、秋田の夏を代表する祭りである「秋田竿灯まつり」で歌ってみたいとか。
1stアルバムにもアニメやゲーム関連楽曲が並び、アニメ・ゲーム音楽界で注目のシンガーである佐々木李子さん。これからの活動にも注目です。
■佐々木李子1stアルバム「瞼の裏に映るもの」
初回限定版(CD+DVD):税込3240円 VIZL-1408
※イラストレーター風海氏による描き下ろし紙ケース仕様
特典DVD収録内容:1.酩酊 – Live ver.(Music Video) 2.寄り道(Music Video)
通常盤(1CD):税込2700円 VICL-65032
情報提供:ビクターエンタテインメント
(咲村珠樹)