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東京都「ゼロエミッション東京の実現に向けた技術開発支援事業」実証で成果

update:
   
REXEV
~複数の電力市場取引に対応したマルチユースのEV充電制御も可能に~



株式会社REXEV(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡部 健、以下「REXEV」)は、東京都の「ゼロエミッション東京の実現に向けた技術開発支援事業」*1 に採択された「EV蓄電池アグリゲーションによる大規模VPP事業」において、東京都と連携のもと、EVを活用した大規模なVPP*2(バーチャルパワープラント)の実証を実施し、実用化レベルの成果を達成しました。

本事業では、EVの通常利用と両立しながら、容量市場・需給調整市場・小売支援など、複数の電力市場に同時対応可能なマルチユース型エネルギーマネジメントの技術を確立しました。さらに、5,000台規模の車両制御への対応や、イニシャル・ランニングコストの大幅削減も実現し、エネルギーとモビリティを融合した新たな社会インフラの実装に一歩近づきました。

これまで多くの企業がVPPの実証に取り組んできましたが、REXEVは「車両として使われながら制御されるEV」という特性に対応しつつ、拡張性と経済性を両立させた点が大きな特徴です。

REXEVは今後、本成果にて、EVの価値を「移動」だけでなく「エネルギーリソース」として最大限に引き出し、EV普及・拡大を図りつつ、更なるVPPの規模拡大に注力してまいります。

*1 REXEVプレスリリース2022年1月14日:東京都における令和3年度 「ゼロエミッション東京の実現に向けた技術開発支援事業」に採択
*2 VPP(バーチャルパワープラント)とは、点在する太陽光や蓄電池、EVなどのエネルギーリソースをIoT技術で管理・制御して1つの発電所のように機能させること。


▪️背景・目的

EVの普及が進む中で、EVは移動体としての価値に加えて、再生可能エネルギーとの連携や電力系統の安定化を担う分散型電源としての役割が求められています。
REXEVでは、こうした新たな価値を実現するため、EVをVPPとして活用できるよう、これまで継続的に取り組みを進めてきました*3。

しかし、EVをVPPとして実用化するには、EVの車両利用と高精度なエネルギー制御の両立には技術的な困難が伴う、VPPへのスムーズな参加には技術的・運用的な調整が必要、初期導入・ランニングコストが高いなど、主に以下3つの課題がありました。

1. EVの車両利用と高精度な充電制御の両立には技術的な困難が伴う
EVは日常的に利用されるモビリティであるため、VPPとして活用するには「移動」と「充電制御」を高度に両立させる必要があります。
また、容量市場・需給調整市場・小売支援など、複数の電力市場に同時対応可能なマルチユースを実現する場合、EVの利用予測・エネルギー需要・充電タイミング等を踏まえた高度な充電制御が求められます。

2. 多様なEVおよび充電器が混在する環境下で、VPPへのスムーズな参加には汎用性の高いプラットフォームが必要
将来的に車両メーカー・充電インフラ事業者の多様化すると考えられ、VPPに参加するEVや充電器の仕様も様々になります。その中で、車両情報の取得や充電制御が可能な汎用性の高いプラットフォームの構築が必要不可欠です。

3. 初期導入・ランニングのコストが高い
VPPへの参加は、エネルギーマネジメントシステムや通信機器などの追加設備が必要になるケースも多く、個人や法人の負担が課題となってきました。
そのため、追加デバイス不要・内製化・IoT最適化などを通じて導入障壁を極限まで下げることが求められました。


REXEVはこれらの課題を技術開発により克服し、VPPの社会実装を現実のものとしました。


*3 REXEVプレスリリース2024年6月12日:東京電力パワーグリッドへEVスマート充電器およびEV導入支援サービス「Flemobi」を提供~地域の社会インフラやVPPとしてEV活用:ゼロエミッション東京にも貢献~

REXEVプレスリリース2025年1月7日:三菱UFJ銀行向けにスマート充電器およびFlemobiの提供を開始~電気自動車によるVPP(仮想発電所)事業へ協力~

REXEVプレスリリース2025年2月12日:京王自動車に向けた電気自動車カーシェアサービスの提供開始~グループ内で社用車EVシェア、VPP事業にも参加~


▪️ 実証の全体像と成果ポイント

主に上記3つの課題を解決するためREXEVは、東京都の「ゼロエミッション東京の実現に向けた技術開発支援事業」に採択された「EV蓄電池アグリゲーションによる大規模VPP事業」を実施し、VPPの本格運用に向けて課題解決のための様々な技術開発・検証を行いました。
その結果、REXEVのエネルギーマネジメントプラットフォーム(eMMP)を中核に、以下3つの成果を得ました。


1. eMMP進化:多市場同時制御の実現
EVを車両として利用しつつ、多様なマーケットへの参加を可能にする高精度なエネルギー制御を両立させることが課題でした。
そこで、REXEVが開発したEV制御プラットフォーム(eMMP)にて、東京都の補助事業で参加いただいた企業のうちEV47台を対象に、VPP総合試験を実施しました。
総合試験では、需給調整市場・容量市場・小売事業者向けサービス・需要家向けエネマネなど複数の電力市場・サービスでの同時制御を模擬し、EVの車両利用を考慮しながらも高精度なエネルギーマネジメントの実現を確認しました。
その結果、EVを活用した系統安定化および小売の電力調達コスト削減に寄与できる可能性が示されました。


2. 大規模台数対応:5000台規模まで動作確認
VPPへのスムーズな参加を促すため、REXEVでは汎用性の高いプラットフォームの構築を目指しつつ、より大規模なVPP運用に向けた検証を進め、5000台が稼働すると想定した環境下で動作試験を実施しました。
その結果、REXEVのeMMP上で5,000台規模のEVを同時に登録・制御するシナリオにおいても、問題なく動作することを確認しました。
今後は、これらの試験から得られた課題をもとにシステム開発を進め、数万台規模での商用VPP展開を視野に入れた取り組みを強化していきます。


3. 導入・運用コストの大幅削減
VPPへの参加を検討する上で、コストが個人・企業にとって一つのハードルとなっていました。そのためREXEVは、コスト削減のためデバイスの内製化・IoT最適化を図り、当初、1台あたり月額2万5,000円と想定されていたVPP参加のランニングコストを、本事業により月額500円まで削減(98%減)することに成功しました。
さらに、初期導入費用についても、当初は40万円と試算されていたものの、システムの内製化とデバイスレス化により、0円から導入可能(100%削減)となりました。
これにより、個人・法人を問わず、コスト負担を最小限に抑えながらEVを活用してVPPに参加できるインフラ基盤を整備しました。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/48307/150/48307-150-c2205899042b4b8e041bf1165c575c57-936x416.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


■VPPへの参加が可能なREXEVサービス

以下のREXEVが提供するサービスにより、VPPへご参加いただけます。
法人EV向け スマート充電器
REXEVのエネルギーマネジメントシステム 「eMMS」 とEV充電器を組み合わせ、スマート充電器として提供しています。
https://rexev.co.jp/service/smart-charger/

運用支援 Flemobi
Flemobiは、車両管理サービスと充電管理を組み合わせたEV運用支援サービスです。
https://rexev.co.jp/service/flemobi/

EVカーシェア事業立ち上げ支援
EVカーシェアリング事業の開始を、フルパッケージでサポートするサービスです。保有するEVを、休日などの未使用時にカーシェアリングで有効活用したい方にもご利用いただけます。
https://rexev.co.jp/service/car-share/

▪️今後の展望

REXEVは、EVをVPPの電力分散型リソースの一部として活用するだけではなく、車両管理や充電制御による車両の効率利用など、エネルギーマネジメントによる効率的で経済的なEV運用をご提案しています。

これまで法人や自治体を中心にサービスを展開してきましたが、今後は物流会社やバス運営会社など、大型EVの多数導入を検討している企業様にもREXEVのeMMPを軸にしたEV導入・運営支援サービスを展開し、VPPの更なる拡大を図りつつ、モビリティとエネルギーという観点からEVを活用した社会インフラの構築に貢献してまいります。

会社概要
株式会社REXEV(レクシヴ)
本社所在地:東京都千代田区神田淡路町一丁目9番5号
事業内容:企業、自治体向けのEV導入支援およびEV運用システム提供事業等
コーポレートサイト:https://rexev.co.jp/

以上

《本件に関するお問い合わせ先》
株式会社REXEV 広報担当
Tel:03-3525-8008 E-mail:info@rexev.co.jp

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