細い木の道の上に片足立ちする美少女プラモデルの写真。今にも動き出しそうなほど、生き生きとした1枚です。
しかしやはりそういう1枚は簡単に撮れるものではないようで……決してレンズには映らない撮影の裏側をとらえた写真が、Xで話題を集めています。
■ 生き生きと“ご機嫌”なプラモデルの裏側で、さらに“ご機嫌”な撮影者
このほどXユーザーの「ソルト」さんが「ご機嫌ホーちゃん」と題して投稿したのは、コトブキヤのプラモデルシリーズ「メガミデバイス」から登場している「SOLホーネット」を写したもの。
細長い木の道の上に片足立ちし、笑顔でバランスをとる姿は、プラモデルとは思えないほど生き生きとしています。この1枚だけでもすでに、1.9万件超のいいねを集めるなど話題になりましたが、さらに注目を集めたのがソルトさんの引用リポストです。
「撮ってご機嫌な人」と題された後者の投稿では、最初の撮影の「裏側」が明かされています。
オフショットとして公開されたのは、川の堤防に腹ばいになり、地面ぎりぎりまでカメラを近づけながら撮影をするソルトさんの姿。一歩間違えれば川に落ちかねないほどの大胆な姿勢です。
ベストショットを撮るための、この過酷な努力をとらえた写真は10万件以上のいいねを獲得。コメント欄には「すっごい体勢」「今年1笑いました」「撮り方が命がけすぎる」といった驚きの声で溢れています。
■ プラモ撮影でアクロバティックな姿勢を取ることは「しょっちゅうあります」
プラモデルの撮影に際して、今回のようなアクロバティックな姿勢を取ることは「しょっちゅうあります(笑)」とソルトさん。身体を動かすこと自体は大変なものの「良い1枚を撮りたい」という気持ちが勝るため、まったく苦にならないとのこと。むしろ「撮影が終わった後の心地よい疲労感が好きです」と話しています。
今回の撮影も角度や構図を試行錯誤。何度もポーズを変えながら「(写真に写った姿勢は)最も“生きているように見える瞬間”を探していく中で自然に出てきたものです」とのこと。
また使用している機材がファインダーを覗くことしかできないモデルであることも、一因だとか。
そして撮影者であるソルトさんの姿勢も去ることながら、絶妙なバランスで片足立ちするプラモデルも気になります。しかも支えなどは用いていません。いったいどうやってこの姿勢を……?
ソルトさんにうかがってみたところ「バランスと『ひっつき虫』という粘土のような素材を足と地面の間に噛ませて立たせています」と回答が。
重心を微調整しながら数ミリ単位で位置を探って固定し、撮影したそうで「その“ギリギリの瞬間”を撮るのもまた楽しいです」とソルトさんは話しています。
写真には写らない、しかし溢れ出てくる魅力の一端を確かに担う撮影者の努力。裏側を知ると最初の1枚がより魅力的に見えてきますね。
撮ってご機嫌な人 https://t.co/HUsiQCmR7w pic.twitter.com/V0S5IWERpS
— ソルト (@megami_8383love) October 21, 2025
<記事化協力>
ソルト さん(@megami_8383love)
(ヨシクラミク)