一人ひとりの「できること」を持ち寄ることで、子どもの能力向上や地域の環境改善に取り組む認定NPO法人アイキャン(愛知県名古屋市、代表理事 鈴木真帆。以下、アイキャン)は、「世界こどもの日」である11月20日(木)より、冬募金(クラウドファンディング)を開始します。
■路上の子どもたちの「孤独な」クリスマス
フィリピンでは、クリスマスが1年で最も盛大なお祝いであり、家族が集まって喜びを分かち合います。ショッピングモールやレストランは家族連れで込み合い、街中がきらびやかに輝きます。
しかし、路上で生きる子どもたちにとって、クリスマスは生き抜くために戦う日常の一部に過ぎず、そのまぶしさは普段以上に子どもたちの孤独感を強めます。
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■危険な路上が、唯一の「居場所」
フィリピンには、37万人以上の路上の子どもが存在すると言われ、その多くは学校に通えず、生きるために路上で働いています。1日に1食しか食べられず、空腹をしのぐために薬物やシンナーに手を染める子どももいます。
大人からの暴力や差別、偏見にさらされることも多く、子どもたちは、周りの大人への信頼を失うと同時に、自尊心や自己肯定感も低くなっていきます。そして、自分と同じ境遇の子どもだけが仲間であり、路上が自分の唯一の居場所だと思い込んでしまうのです。
<アイキャンスタッフの声>
深夜、コンビニエンスストアの前にいた子どもたちから話を聞いていると、急に大雨が降ってきました。店内に避難しようと子どもたちと一緒に中に入ると、子どもたちだけ店員から「入るな、出て行け。水をかけるぞ」と言われました。仕方がないので外で雨宿りをしていたら、今度は見回りの警察がやってきました。捕まることを恐れた子どもたちは、大雨が降る中、四方八方に走って逃げて行きました。
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子どもの中には、ただ路上にいただけで警察に警棒で叩かれた子や、警察に売春を強要された子もいます。親がいても、暴力を振るわれるから親元に戻らない子もいます。残念ながら、路上の子どもたちを守ってくれる大人は、周りにほとんどいないのです。
■子どもの未来を拓く「路上教育」
アイキャンは路上教育を通じて、子どもたちに「危険から身を守る方法」や「学ぶ楽しさ」を伝えています。路上教育は、何年にも渡ってアイキャンとともに活動し、自らの力で貧困から脱出する確かな道筋をつかんだ若者たちが、現在の主な担い手となっています。かつては自分も路上で生きていた彼らには、路上の子どもたちの気持ちが痛いほどよくわかります。そして、活動に参加する子どもたちは、自分を理解し気にかけてくれる存在のおかげで、少しずつ周りとの信頼関係を築くことができるようになっていきます。路上教育は、子どもたちにとって知識を得るためだけの場ではなく「自分は一人ではない」と安心できる居場所としての重要な役割があるのです。
自分は「大切な存在」だと気づいた子どもたちは、路上を抜け出す選択肢に目を向けることができます。そして、自分には「現状を変える力」があることに気づいた何人もの子どもたちが、夢に向かって努力を始めたり、復学したりしています。
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■たった1食がもたらす安心感
多くの子どもたちは、空腹のまま路上教育に参加しています。そのため私たちは、可能な限りその場で食事も提供してきました。子どもたちとの会話ではいつも「勉強できて嬉しかった」と同じくらい「食べ物がもらえて嬉しかった」という声が多く聞かれます。たった1食でも、「今日はごはんが食べられた」という安心感は、子どもの心を落ち着かせ、学びへの意欲を引き出します。
■学びと居場所のクリスマスプレゼントを
私たちはクリスマスに路上の子どもたちが孤独感に苦しむことがないよう、安心できる居場所を届けたいと思っています。僕はここにいていいんだ、という安心感は学ぶ意欲と生きる力を育みます。街が輝くこの時期に、子どもの心にも希望の光を。アイキャンの活動をどうか応援してください!
■冬募金期間
2025年11月20日(木)~2026年1月29日(木)
■ご寄付の方法
1) クレジットカードでのご寄付
詳細は下記ページをご確認ください。
https://congrant.com/project/ican/20167
2)銀行振込によるご寄付
口座名:特定非営利活動法人アイキャン
● 楽天銀行 支店番号:210 口座番号:7001258
● 三菱UFJ銀行 名古屋駅前支店(221) 普通 2361021
● ゆうちょ銀行 00850-6-78233
*アイキャンは、名古屋市の認定を受けた「認定NPO法人」です。
そのため、アイキャンが発行する寄付金領収書を使用して確定申告を行うと、税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。
税制優遇になる領収書の発行をご希望の方は、寄付金控除を受けられる方のご氏名・ご住所を団体までお知らせください。(メール: info@ican.or.jp )
【認定NPO法人アイキャンとは】
アイキャンは、一人ひとりの「できること」を持ち寄り、貧困や災害による影響を受けた子どもの能力向上や地域の環境改善に取り組む国際協力NGOです。フィリピンを訪れた一人の会社員が、子どもたちの置かれた状況を目の当たりにし、「何かできることがあるはず」と、友人と集めた5万円をもとにアイキャンを設立しました。「アイキャン(ICAN)」という名称には、「できることから始めよう」 という想いが込められており、「誰もがもてる力を発揮し、未来を切り拓くことができる社会」を目指して活動しています。
HP: https://ican.or.jp/
Twitter、Instagram:@ICAN_NGO
Facebook:https://www.facebook.com/ICAN.OR.JP
■「世界こどもの日」とは
11月20日は、世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的に国連によって制定された「世界子どもの日」です。1959年11月20日に「子どもの権利宣言」が、その30年後の1989年11月20日に、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約である「子どもの権利条約」が、国連総会で採択されたことにちなんでいます。
■子どもの権利を守る、アイキャンの活動
アイキャンは、この「子どもの権利条約」に準拠し、フィリピンの路上の子どもたちが適切に保護され、自立へ向けて成長できる社会を実現するための活動を実施しています。その一つが「路上教育」です。
【本件に関するお問い合わせ】
認定NPO法人アイキャン
(愛知県名古屋市東区代官町39-18 日本陶磁器センタービル 5F 中部リサイクル運動市民の会内)
TEL:052-253-7299(11~18時)※日月祝定休 MAIL: info@ican.or.jp























