当事者は「僕何もしてませんけど?」と言わんばかりに、すっとぼけております。
買い物で家を空けたのは、わずか2時間ほどのこと。帰宅すると、床には熱帯魚の餌の袋が引き裂かれ、周囲には中身の餌が散乱……という有様。その傍らには、どこか他人事な顔の猫。思わず飼い主さんは「あなたしかいないのです、、、」と突っ込まざるを得ませんでした。
猫と暮らす人にとっては、あるあるとも言うべきな今回の一件。飼い主のかずまるさんがツイッターに投稿したところ、「うちもやられたことある」「可愛すぎて責められない」といった声が続々。2万8千回をこえるいいねも集める大反響となっています。
https://twitter.com/cheru_cas/status/1195560714452131840
今回やらかしてしまった猫ちゃんは、まだ1才にもならない、シンバくんという男の子。かずまるさんによると、熱帯魚にエサをやったあと、いつもはちゃんと棚に戻しているそうですが、この日に限ってバタバタしていたこともあり、台の上のような場所に置いて出かけてしまったんだとか。見かけと中身の形状からして、シンバくんはきっとカリカリ(ドライフード)じゃないかと思って、好奇心から手を出してしまったのかもしれません。
シンバくんは若い猫ということもあり、普段からかなり“やんちゃ”なようで、かずまるさんも「ワンパクな男の子」と表現しています。ちなみに夜は毎晩、大運動会を繰り広げているそうです。ドタドタドター!バタバタバター!
いまでは元気すぎるほど元気にすごしているシンバくんですが、かずまるさんと出会ったのは今年8月の、国道上でした。
その日は、福井県の国道8号線沿いで仕事があったかずまるさん。ふと道路に目をやると、やけに渋滞していることに気がついたそうです。すると目に入ってきたのが、道路上を彷徨う一匹の子猫。もう片方の車線では、車がヒュンヒュン通り過ぎていました。
「状況が読めない後続からは追い越し車線から次々と車が来ていて非常に危険な状況でした。子猫は怯えて動けない状態でしたので向かってくる車を停止させ、救出しました」と、当時について語るかずまるさん。
こうしてレスキューされたシンバくん、保護当時の推定年齢は生後1~2か月だったといいます。このまま野良にもどしても生きていくことはできないだろうと、そのままかずまる家の一員に迎え入れられました。
保護直後に1~2か月くらい、ということでしたので、現在は「生後5か月くらい」ということになるでしょうか。猫のやんちゃは、これからが本番。でも毎日の大運動会も、今回のいたずらも、優しく見守ってくれるかずまるさんなら、ずっと笑って受け入れてくれるに違いありません。
<記事化協力>
かずまるさん(@cheru_cas)
(宮崎美和子)