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井上芳雄がイエス・キリストを熱演 ドラマ仕立てのアプリ「聴くドラマ聖書」制作発表会に行ってきた

 本格的なドラマ仕立ての聖書のスマホアプリ「聴くドラマ聖書」(無料/iOS・Android)が、11月18日からダウンロード開始。同日、その制作発表会が開催され、「聴くドラマ聖書」に参加した俳優の大和田伸也さん、つるの剛士さん、六平直政さん、井上芳雄さんが登場しました。

  •  「聴くドラマ聖書」は、いのちのことば社発行の聖書「新改訳 2017」を、一言一句忠実に、大和田伸也さん(神役)、加藤雅也さん(モーセ役)、奥田瑛二さん(イザヤ役)、鶴見辰吾さん(ダビデ役)、六平直政さん(ヤコブ役)、井上芳雄さん(イエス役)、南沢奈央さん(マリア役)、つるの剛士さん(マタイ役)、川﨑麻世さん(ヨハネ役)など、誰もが知っている実力派俳優が迫真の演技で表現しています。

     実は高校時代、キリスト教系の高校に通っていた筆者。そのため、毎朝、登校すると礼拝があり、聖書を読んだり、賛美歌を歌ったりしていました。高校時代のみでしたが、聖書が身近にあったため、その頃を思いだしながら、会場に足を運びました。

     制作発表会が始まると、最初に「聴くドラマ聖書」を制作した一般財団法人日本G&M文化財団の理事長・文俸柱(ムン・ボンジュ)さんが、ドラマ仕立ての聖書スマホアプリ「聴くドラマ聖書」(無料)を披露。ドラマ制作に携わったスタッフや出演者に感謝の気持ちを述べました。

     その後、広報担当者から「聖書は世界のベストセラーで、50億冊を超える発行部数はギネスブックにも登録されている本」で、日本でも多くの人が関心を持っていることが紹介。そのため、その人たちに気軽に「聖書」に触れていただきたいと考え、この「聴くドラマ聖書」の制作に至ったと、これまでの経緯を教えてくれました。

     そして、アプリのデモンストレーションが終わると、「聴くドラマ聖書」に参加した俳優の大和田伸也さん、つるの剛士さん、六平直政さん、井上芳雄さんが登場。神役を演じた大和田さんは、「神をどう表現するか、いろいろ考えた。特に旧約聖書は(セリフも)膨大で、(すべての収録が終わるまで)1年弱かかった」と、完成までの苦労を吐露。しかし、「常に人間に対する愛を感じながらやらせてもらい、大変だったけど面白かった」と話しました。

     イエス・キリスト役を演じ、自身もクリスチャンという井上さんは「イエス様の役を演じるというのは想像を超えているため、どうしたら良いのか分からなかった」と、当時の心境を話し、「きっと神様が読ましてくださるだろうと、毎回お祈りをしながら録音を始めた」と語りました。

     イエスの弟子であるマタイを演じたつるのさんは、「幼少期はクリスチャンで、小さい時から教会に行き、聖書に触れることはあったが、あらためて聖書を読んだことがなかった」とのこと。そんなつるのさんは録音日が数日あったが、最初の1日はリハーサルのような感じで、録音をしたけど、「違うな」と感じ、あらためて別日に最初からやり直しをさせてもらったと、収録の苦労話を披露。さらに、アプリで手軽に聖書を聴くことができるため、「子供たちに聴かせてあげたい」と話していました。

     ヤコブ役を演じた六平直政さん。ちなみに実家は代々続いた秋田のお寺。そのため、「寺の息子だけど大丈夫かな?」と話していたそう。しかし、「とても勉強になった。一度も聖書を読んだことがなかったので、物語になっていることを知った」とコメント。また、ヤコブが大泣きする場面では本当に泣いていたという六平さん。「ギャラを倍くれるかな?」と話し、会場の笑いを誘っていました。

     最後は、大和田さんは「恐れるな。私はあなたと共にいる。たじろぐな。私があなたの神だから。私はあなたを強くし、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る」と、創世記の最初の神のセリフを披露。そして、「光あれ」と言うと、会場から自然と大きな拍手が沸き起こり、出演者たちはステージを後にしました。

     制作発表会が終わると、大和田伸也さん、つるの剛士さん、六平直政さんの囲み取材が行われました。

     大和田さんは「ひとつひとつが心にしみるシーンで、人間というのはこうあるべきなんだと、毎日教えられながら過ごしていた」と語り、「ずっと神様でいなければいけないため、気持ちを保つのが大変だった」と話していました。

     「ヤコブは家族愛」と話す六平さんは、今は「絆」が大切と言われているが、「『絆』がすごく書かれている。だから、聖書は古いように見えて、一番新しい書物かなと思う」とコメント。これには2人も納得していました。

     さらに、つるのさんが「聖書は活字なので、絵が想像しにくい部分があるが、音声になると立体的に聖書を捉えることができるので、音声も良いと思った」と話すと、「そういう世代(活字離れした若い世代)の人に良いね」と大和田さんも同調。六平さんも「小学校や中学校の道徳の時間に流せば良い」と提案していました。

     また、つるのさんは子供たちだけでなく、「クリスチャンの方たちにも聴いてもらいたい」と語り、「聴くドラマ聖書」を再確認するツールとして使ってほしいと語っていました。どんな人も手軽に聴くことができる聖書のスマホアプリ「聴くドラマ聖書」は、App StoreおよびGoogle Playで11月18日から配信(無料)されています。

    取材協力:一般財団法人日本G&M文化財団

    (取材・撮影:佐藤圭亮)

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