22日に公式ホームページをオープンしたばかりの、東映アニメ映画「虹色ほたる~永遠の夏休み~」が、主題歌を松任谷由美さんが担当すると発表した。今回の為に書きおろされた楽曲は「愛と遠い日の未来へ」。
ちなみに、今回の主題歌歌手発表。元々発表されていたスタッフ一覧には、夫である松任谷正隆さんの名前が記されていたため、「恐らく主題歌はユーミンがやるのでは?」という声がネットを通じて囁かれていた。そのため、今回の発表は比較的想定内といったところ。
話はそれたが、5月19日に公開を予定している本作、タイトルの「虹色ほたる~永遠の夏休み~」を聞いても知らない人が多いのでは?
実はこの作品、作者である川口雅幸さんが自分のホームページ上にこつこつと書き綴った小説が原作。それがネット上で話題となり、あれよあれよという間に出版の話が進み、そして今までに文庫版も含め21万部も出版され、そして今度はアニメ映画化までされるという、作品自体の実力はもちろん、まるでシンデレラの様な運も良い作品。
物語は、交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタが、30年前にダムに沈んだはずの村(1970年頃)にタイムスリップし、ひと夏の冒険をするというファンタジー。
この物語には、今の日本人が忘れ去った人と人との絆や、無くしてしまった自然美、そして子供たちの笑顔がギュッっと詰まっている。
記者も何気に手にとり読んだことがあるのだけど、クライマックスには目から汁がこぼれ落ちる思いで読み終えた。
なお、監督はアニメ「ONE PIECE」のシリーズ・ディレクターを務めた宇田鋼之介さんが担当、キャラクターデザインは2006年の時をかける少女では原画を担当した森久司さんが、そして音楽は先にも触れたが松任谷正隆さんが担当する。
忘れていたあの頃の風景、そして人々の優しさ。今大人になってしまった昔の子供たちに、是非この作品を見てもらいたい。