タイではここ数年、テレビCMに力を入れている。そしてどいういう訳か、泣けるものが多いのだ。
今年日本では、タイのそうした「泣けるCM」がYouTubeを通じ話題を集めた。
本稿では記事として紹介したことのあるもの含め、厳選して特に泣ける動画3作をご紹介したい。
1:父と娘の言葉にならない想い
言葉の喋れない父と、思春期の娘を描いた作品。
二人は、貧しいながらも長年支えあって生きてきた。晴れた日には手をつないで散歩をし、食卓を囲む時は父親は「沢山たべて大きくなれ」と手話で思いを伝えてきた。
思春期を迎えたある日、娘は学校で「ろうあの子」としてイジメにあう。執拗に繰り返されるイジメ。唯一の心の支えは彼氏だったが、それも次第にうまくいかなくなる。
壊れていく娘、心配する父
―「わたしの声が聞こえたら 話せたら……もっとわかってほしいのに」
▼URL
http://youtu.be/WEe9Z0YagOA
2:トイかあちゃん
この物語の主人公は“トイかあちゃん”。
破天荒で、おっちょこちょい、そしてお人好し。……でも貧乏。
彼女は、自分が苦しい生活にもかかわらず、3人の孤児を引き取って女一人で育てている。
一人は家庭崩壊で親に捨てられた少女、もう一人は小児麻痺で片足が不自由な少年、そして最後は万引き少年。
一癖も二癖もあるこの3人をトイかあちゃんは時に厳しく、そして周囲をはばかることなく全力で応援する。
笑顔にあふれた毎日、トイかあちゃんは病魔に倒れる。医者から告げられた言葉は「余命2年」
――あらまぁ良かったわ!2年もあればいろいろできるじゃない!
▼URL
http://youtu.be/XtY1VEgsKUU
3:見返りをもとめない与えることのすばらしさ
この物語の主人公は、食堂のオヤジ。オヤジは困っている人を見かけると、つい助けてしまう性分。
ある日、隣の店で万引きした少年が捕まった。少年が盗ったのは薬。病気になった母のために盗んだものだという。
見かねたオヤジは盗んだ薬代を支払い、薬とともに自分の店で売る野菜スープを添えて少年に手渡してあげた。何もいわずに去っていく少年――
――30年後。
オヤジは変わらず困った人を助けていた。そんなある日、仕事中倒れてしまう。
病院のベッドで眠りつづけるオヤジ。そばには泣き崩れる娘。そしてつきつけられる現実。オヤジを治療するには、とても高額なお金が必要になるのだ。
▼URL
http://youtu.be/oSVYQVYXn_E
※動画は日本語字幕付きのものを中心に選んでいます。