宮崎駿監督の代表作『となりのトトロ』といえば、子供から大人まで幅広く愛されている作品ですが、物語の中でサツキとメイがトトロとともに傘をさしてバス停に並ぶ場面を印象深く覚えている方は多いのではないでしょうか。

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どんぐり共和国 草津店

 「七国山行 稲荷前 東電鉄バス」と書かれた時刻表つきのバスストップはDVDのパッケージにも登場するほどで、ミニフィギュアも販売されています。

 そんな中、実寸大のバスストップに時刻表がしっかり書かれているとネットの書き込みで目撃しました。アニメはこれまで何度も見ていますが、時刻表がしっかりあるなんて知らなかった……。そこで目撃報告のあったジブリグッズショップ『どんぐり共和国』の草津店まで三連休利用して見に行ってきました!

■基本1時間に1本、7時と18時は2本、最終は21時!

 このバスストップは草津店以外のどんぐり共和国店舗でも置かれているところがあるようですが、今回は目撃情報を参考にしたので草津店まで出向きました。訪れたその日はあいにくの空模様。目的の場所は湯畑から西の河原露天風呂へ向かう途中にありました。遠くからでも一目でわかるトトロのパネルが店頭に置かれ、その横には目撃情報どおりにバスストップが並んで置かれていました。一種の撮影スポットになっているようで、通りがかる人はみなトトロとともにパシャリ!旅の良い思い出になっているようです。

バス停標識

 時刻表をチェックしてみると、左右で平日用と休日用の時刻表に分かれていました。基本は1時間に1本。始発は平・休日ともに6時30分。最終は平日21時20分、休日21時30分。そして平・休日ともに7時と18時は2本の運行。他にも、休日には15時台の運行が0本と、昔のバス事情を反映したリアルな時刻表となっています。

 この時刻表から考えると、サツキとメイがお父さんを迎えに行ったのは何時のバスだったのかな?なんてつい想像して一人ほのぼのしてしまいました。平日夕方以降の時刻は次の通りになっています。

16時15分
17時40分
18時20分、50分
19時30分
20時10分
21時20分

時刻表

 ちなみに、小さなバス停フィギュアでも確認したところ、2種類において同じ時間が書かれていたことからもこれは公式なものだと思われます。

 ジブリ映画には細部に至るまで作り手の遊び心が盛り込まれており、それを見つけるのもファンの間ではひとつの楽しみになっています。バスの時刻表の時間に何かしらの意味があるのかどうかは調べても見つけることができませんでしたが、もしかするとこの時間の間にネコバスがやってくるかもしれないと思ったら、ちょっぴりドキドキしませんか!?

(文:大路実歩子)