地球人の生態を逐一報告する宇宙人ジョーンズ(トミー・リー・ジョーンズさん)が各地で様々な職業をこなす、サントリー「プライドオブボス」のテレビCM。スタートしてもう12年になるといいますが、2月6日からオンエアされる最新作では、一途に仕事に打ち込んでいたジョーンズがついに休暇を申請。バカンスへ出かけるといいます。いったいどこへ!?

 最新作では、ある小さな港町で海士(海女)を調査しているジョーンズ。漁を終え、和久井映見さん、ガンバレルーヤのお二人扮する先輩海女たちと休憩中、寒さから「どうせ潜るんやったら、あったかい海がええな」とぼやく言葉に、前回のCMに登場した宇宙人アシダ(芦田愛菜さん)の「ハワイ」という言葉が符合し、やおら立ち上がります。

 「休ミマス!」と叫んだかと思うと、いきなり海に飛び込むジョーンズ。さすがに宇宙人、超高速魚雷のような超スピードで海中を突き進みます。そしてたどり着いたのは、ハワイのワイキキビーチでした。

 往年の映画『ハワイの若大将』を思い出させるアロハシャツ姿で、ウクレレを奏でる加山雄三さんの横にジョーンズが上陸。上陸っていうか、着陸に近いような勢いですね。

 ようやくハワイに到着し、バカンスを楽しもうをするものの……。「調査する」という職務に忠実なジョーズにとって、休みは調査に不向きな概念だったようです。結局ジョーンズの監視係であるアシダに突っ込まれるジョーンズだったのでした。

 ところでトミー・リー・ジョーンズさんは、普段からダイビング楽しむダイバーだそうで、海士のシーンの撮影では、監督とダイビング談義になっていたとか。撮影を終えたインタビューでは「私自身ダイビングを楽しんでいて、潜ることは昔からずっとやっています。潜った後、気圧の差が大変なので、そこはいつも気にしているところですね」と、ベテランダイバーならではの言葉も聞かれました。

 そしてCM出演者で最年長(トミー・リー・ジョーンズさんより9歳年上の80歳!)となる加山雄三さん。このCMが大好きだったそうで、俳優としても大好きなジョーンズさんと出演できて嬉しかったそうです。ハワイも数え切れないほど行っているそうで、その魅力は「ひと言で言うと『ヘブン』かな。天国なんて、行ったことないけどさ(笑)」とのこと。

 方言指導の先生が絶賛したという和久井映見さんの演技ですが、ご本人は「初めましての挨拶のすぐ後、昔からの知り合いのように、コミュニケーションが取れている感じで演じなければいけないので、ちょっとドキドキしながら楽しかったです」と、言葉が板についているか、多少不安だったようです。

 初めてのCM撮影で、いきなり大物と共演することになったガンバレルーヤのお二人。共演相手については「ジョーンズさんはやはりオーラが違いますね。撮影が終わった後、握手していただいたんですけど、その手がグローブみたいで。ハリウッドスターの手は、こんなに分厚いんだと思いました(よしこさん)」「和久井さんが本当に親しみやすい方で、『さっきどんな表情をしました?』と言いながら、私たちと3人で順番にその時の表情を見せ合って、何度も笑っていました(まひるさん)」と、温かく接してもらったことを語っていました。

 また、CMの最後にあるように、BOSSシリーズでハワイが当たるキャンペーンも実施予定。トリスウイスキーの時代から、サントリーといえばやっぱりハワイですね。

(咲村珠樹)