今から25年ほど前に大流行したポケットベル(以下、ポケベル)。覚えているでしょうか。

 一世を風靡したポケベルが、東京テレメッセージ株式会社のポケベル端末「ページャー(マジックメール)」のサービス終了となる2019年9月30日をもって、歴史の幕を下ろします。

 これにあわせてニコニコ生放送番組「最後に私を呼び出して。24時間後に終わっちまうポケベルをみんなで見守る生放送」が決定。9月29日24:00(深夜0時)から24時間放送されます。1968年に日本電信電話公社(現在のNTT)が日本初の公衆サービスを始めて半世紀あまり。2つの世紀と3つの年号を跨いだ歴史の最後を見届ける番組です。

 1990年代初期から中頃にかけて、それまでビジネスマンの連絡ツールとして主に使われていたポケベルが、若者の間で爆発的に大流行しました。今では考えられませんが、当時リクルートが発行していた雑誌「じゃマール」などの個人告知誌では、「友達募集」の欄を通じて「ベル友募集」をすることまで当たり前に行われていました。

 さらにこの時の流行からは、「ポケベル文字」というものも誕生しています。流行しはじめた当時の端末では、数字しか表示することができませんでした。このため、数字を文字にあてはめた「39(サンキュー)」「8181(バイバイ)」「3470※(さよなら)」「084(おはよう)」「14106(愛してる)」など独特の表現方法が誕生。「あ」なら11、「か」なら21と五十音を数字に割り当てた表現方法も使われました。今見ると少し暗号っぽいですよね。※「3470」は「3476」の場合もある。 

 今回の番組では、視聴者からのメッセージを受信できるポケベル端末を用意して、懐かしいBGMと共にサービス終了までの24時間、視聴者から送られてくるメッセージをひたすら受信・表示し続けるといいます。上記のような懐かしいポケベル文字を駆使して、最後の思いを送ってみるといいかもしれません。なお、現在ポケベル端末にメッセージが送信できるのは一都三県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)のみです。

 サービス終了日となる9月30日の21:00からは、東京テレメッセージ株式会社の清野社長も生出演します。ポケベル終了への思いと、防災無線などへの活用が期待されている「文字通信」の今後についても語られるそうです。

 ニコニコ生放送番組「最後に私を呼び出して。24時間後に終わっちまうポケベルをみんなで見守る生放送」は、9月29日24:00(深夜0時)から9月30日24:00(深夜0時)までの放送。視聴URLは「https://live.nicovideo.jp/watch/lv321826191」です。

<番組ポケベルの呼び出し方・表示のされ方>
(1) 放送中に公開されるポケベル呼出番号に電話をかけます。応答アナウンスに従ってメッセージを入力してください。応答アナウンスは最後まで聞く必要はありません。
(2) メッセージを入力、最後に「#」(終了記号)を押します。誤って入力した場合は「**」(訂正記号)でメッセージを改めて入力することができます。ただし、「#」(終了記号)の入力前に限ります。
※ポケベルにメッセージが送れるのはプッシュ回線です。プッシュポタンを押した際に「ピポパ」のトーン信号音がすればプッシュ回線です。
※メッセージは30桁まで入力できます(「*」や「#」は数えません。)。それ以上入力しても無効となってしまいます。
(3) 受話器から終了のアナウンスが流れますので、電話を切ってお待ちください。
(4) ボケベルが鳴ります(または振動します。)。メッセージは左詰めで表示されます。

情報提供:株式会社ドワンゴ