兄弟や姉妹は、小さな頃から一緒にいるだけに、最初に意識する「ライバル」にもなります。様々な形で「人が人を想うこと」を描くJTの企業CM「想うた」シリーズ最新作は、石井杏奈さんと古川琴音さんが、同じ道を選んだ性格も趣味も価値観も何から何まで違う姉妹の関係を演じます。
これまでの「想うた」シリーズでは、北村匠海さん演じる村上優人(むらかみ・ゆうと)を主人公にした作品が続いてきました。今回は村上優人の恋人である、石井杏奈さん演じる二宮遙(にのみや・はるか)と、その妹が主人公。
二宮遙の妹、藍を演じるのは、映画「こんな夜更けにバナナかよ」や「十二人の死にたい子供たち」などで注目されている古川琴音さん。
小さい頃から姉・遙について行き、真似をしていた藍。仲良し姉妹は歳を重ね、性格や趣味、価値観が違ってきます。でも、やはり姉の様子を見ていたからなのでしょうか。藍が選んだ職業は、姉と同じ美容師でした。
とはいえ、美容師として目指すスタイルは、姉とは全く違うもの。慎重派でコンサバティブな姉の遙に対し、藍は前衛的なモードを追い求めていきます。
思ったことをすぐ行動に移すタイプの藍。自分ができない「ハジけた」ことをやってのける妹を、遙は少し羨ましく思っていたのかもしれません。2人は仲良しから、いつしか互いをライバルのように感じていたようです。
そんな時、2人は期せずして同じタイミングで落ち込んでしまいます。夜、失意のまま帰宅した遙を家で迎えたのは、同じくヘコんだ様子の藍でした。
ためらいがちに、藍は姉の遙に対し「髪……切ってよ」と何かを差し出します。それは2人が幼い頃、一緒に遊んでいた美容師さんごっこの「かっとけん」。藍は捨てずにとっておいたのですね。
翌日、庭で藍の髪をカットする遙。2人の表情は生き生きとし、まるで幼い頃の美容師さんごっこを思わせます。自我が強まって、お互いの「違い」がライバルとしての「差」に思えていた2人でしたが、やはり根底に残っていた「お互いを大切に想う気持ち」が、仲良し姉妹へと戻していったのかもしれません。
個人的には、遙に対して「かっとけん」を差し出すシーンで見せる、古川琴音さんの逡巡する気持ちを表す目線の動かし方に惹かれてしまいます。それを受ける石井杏奈さんは、妹の様子を怪訝そうにうかがうため、まっすぐ視線を投げかけるので、好対照となっていますね。
今回の作品では、主人公が女性2人ということもあり、これまでボーカルを担当してきたキヨサクさん(MONGOL 800)が、プロデューサーとして新進気鋭の女性ボーカリストthea(テア)さんを起用。ピアノにチェロを加えたシンプルなアレンジで、姉妹の絆を歌い上げています。歌詞は引き続き、CMのクリエイティブディレクターを務める篠原誠さんによるもの。
JTの「想うた」スペシャルサイトでは、遙と藍、姉妹2人の個性の違いや、互いに刺激し合い、認め合うまでの過程を丹念に描写したWEB限定スペシャルムービーや登場人物紹介、グラフィック・歌詞などを公開中です。
情報提供:日本たばこ産業株式会社(JT)
(咲村珠樹)