緊急事態宣言が解除となったとはいえ、まだ普段通りの生活とまではいかずストレスを溜めてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな中、千葉の大学生が偶然見つけたかのように紹介した、ポケットモンスターのコイルとの交流がツイッターで大きな話題となっております。
「ひんしのコイルを保護しました」というひと言に、3枚の画像を付けてツイッターに投稿したのは、千葉大学模型同好会に所属している“ドリルボーイ”さん。
1枚目の写真は、路上の電柱わきに打ち捨てられている様な、錆びまみれ状態のポケモン・コイル。見るも無残なボロボロ状態で目も消えてしまっています。HP0状態な、まさに「ひんし」な姿。
2枚目の写真には、あまりにも痛々しい姿に心を痛めたドリルボーイさんが、コイルを拾って家でメンテナンスをしている様子が写し出されています。コイルも気が付いたみたい、目が開いています。
3枚目の写真に写っているコイルは、もうすっかり元気。見てるこちらも痛ましい気持ちになったコイルが、とてもピカピカ。目も笑っています。
ひんしのコイルを保護しました pic.twitter.com/A8TxvaTUOs
— ドリルボーイ (@boy_drill) May 27, 2020
ツイートからもあふれ出す”コイルLOVE”な様子のドリルボーイさんとコイルの姿に、日本はもちろん、海外からもからリプライが寄せられています。「ピカピカになったコイルの嬉しそうな顔がいい!」「かわいい!!元気になって良かったです!」「今日の疲れが癒された」などとリプライでも大反響でした。
と、ここまで見ると心温まるストーリーなこのツイート。
あまりの大反響っぷりに驚いたドリルボーイさんが、続くツイートでネタバラし。実はこのコイル、2年前にドリルボーイさん自ら作成した等身大コイルとのこと。制作から2年が経ち、塗装の剥がれや破損が発生したために修理していく過程で、錆塗装(ウェザリング)を施したとのことです。
ドリルボーイさん曰く、「ゲームに登場したキャラが実在したら…」というコンセプトのもと、リアル感重視で制作。「久々に見たらかなりボロボロになっていたのでリペイントついでに当時は可哀想で出来なかったウェザリングをしてみました」とツイートで今回の投稿について明かしています。
筆者はもろポケモン世代(しかも初代)ですが、いやはやこれは驚きのクオリティです。ごくり……。
さらに続くツイートでは実際のメイキングの様子を数ツイートにわたって紹介。メイキングの過程を見ていくだけでもそのクオリティの高さ、コイルへの愛着が伝わってきます。
問題のウェザリング工程
ウェザリングカラーのステインブラウンでウォッシュ、涙の流れる場所はフラットブラウン等で錆を濃くします
ピグメントとスパッタリングで浮いた錆を再現したら終了
一時間ほどかけて深夜テンションでやりました pic.twitter.com/j0jupL2BWJ— ドリルボーイ (@boy_drill) May 27, 2020
話題となった冒頭のツイートですが、実は修復最中のひとコマだったとのことで、リプライの中で、「時系列は3枚目→1枚目→2枚目です」と明かしています。
こうして大きな話題となった令和の”コイルショック”。投稿者兼製作者であるドリルボーイさんのコイルへの深い愛があるからこそ大きな話題になったのですね。
<記事化協力>
ドリルボーイさん(@boy_drill)
(向山純平)