株式会社タカラトミーアーツより、日本信号とコラボした信号機のカプセルトイ第3弾「日本信号 ミニチュア灯器コレクション 増補版」(1回300円税込)が、2020年5月下旬に発売されました。マニアを唸らせた再現度の高い造型は、今回も健在。今後各地のカプセルトイ自販機に順次投入されます。

 タカラトミーアーツの「日本信号 ミニチュア灯器コレクション」は、1931年に国産交通信号機を東京の日本橋交差点、呉服橋交差点、桜橋交差点に設置して以来、道路交通や鉄道信号機の世界で確固たる地位を築いている日本信号(にっぽんしんごう)株式会社の信号機を、忠実にスケールダウンしたもの。タカラトミーのカプセルトイの中では「街角公共物シリーズ」のラインナップに含まれます。

 今回、第3弾として登場した「増補版」では、信号機の灯器(信号を現示する灯具)と歩行者用押しボタンの計5種類がラインナップされました。もちろん、それぞれ点灯するギミック付きです。

 歩行者用信号機としてお馴染みの灯器は、警察庁が制定した「U形歩行者用交通信号灯器(警交仕規219号)」の仕様をもとに作られたもの(電球式)を18分の1スケールでモデル化。過去のシリーズでもモデル化されていますが、新規造型がなされています。LED式の角ばった最新型と違い、少しふっくらとしたフォルムが特徴です。アームへ取り付け部の締め具や、灯器側面に2か所ある電球交換用のバックルなど、細かいディティールにも注目です。

 点灯ギミックは「歩行者自転車専用」の方は青、そして「押ボタン式」の方は赤が点灯する仕様。光源から光が広がる様子や、消灯時のレンズの色味まで忠実に再現されています。ちなみに北海道など一部の地域では、このレンズ面の色味が濃いものも使用されています。

 車両用信号灯器は、青・黄・赤の各色がブロック分けされ、浅いヒサシと「歩車分離式信号」の表記がセットになったLED式。最新型の薄型LED灯器に比べ、電球式の名残を感じさせるモデルです。24分の1スケールで青信号が点灯します。

 また、つい押してみたくなる「歩行者用押ボタン箱」は、実物の5分の1スケールでモデル化。小さなボタンを押すと実物同様「おまちください」の表記が点灯します。実物と違って歩行者用信号機と連係していないので、もう一度ボタンを押して消灯させます。

 鉄道信号からは、3現示式色灯信号機が16分の1スケールでモデル化。駅のホーム前方に設置される出発信号機の仕様になっており、点灯ギミックは「進行」現示の青が点灯するため、まさに運転士気分で「出発進行!(出発信号機「進行」現示)」という形になります。

情報提供:株式会社タカラトミーアーツ

(咲村珠樹)