小さい子の場合、発音の難しい単語を「独自の言葉」に変えて使うことがあります。本人はちゃんと話してるつもりなんだけど、それがなんとも愛らしく、しかも成長とともに「正しい発音」を覚えてしまい、まるで時とともに失われる宝物のよう。とあるママさんがTwitterに投稿した「2歳児語録」の漫画が話題を呼んでいます。
この漫画をTwitterに投稿したのは、2018年生まれのお子さんを育てながら、その子育てでの日常を漫画にして発表しているぱいん子さん(@pinekomatsu)。とある「2歳語録」が失われた瞬間の衝撃を、漫画にしていました。
ぱいん子さんが2歳のお子さん「ヨーちゃん」に、夕食のタイミングを聞いた時のこと。「ヨーちゃん、晩ご飯どうしよっか?もう食べる?」との問いに、ユーちゃんは元気よく「うんっ ばんごはんたべるぅ~」と答えたのですが、ぱいん子さんはその言葉に衝撃を受けてしまったのです……。
というのも、ヨーちゃんはこれまで「晩ご飯」という言葉がうまく発音できず「バンホガン」と言っていたのでした。なのに今、ヨーちゃんはしっかりと「ばんごはん」と発音……バンホガン、カムバーック!
かようにして、小さい子特有の「2歳児語録」ははかなく、気づけばいつの間にか消えてしまう、この時期限定のものだったりするのです。ぱいん子さんは、ついこの間消えてしまった「チェカップ(ケチャップ)」や「おるまいす(オムライス)」に思いを馳せます……そうかバンホガン、君も思い出の彼方へ去って行ってしまうのね……。
しかし、言葉を覚えたてのヨーちゃんには、まだまだ「2歳児語録」が残っています。「アカチャンポンポン(アカチャンホンポ)」や「でちんしゃ(自転車)」、そして「バナマ(バナナ)」に「さかさかま(さかさま)」……漫画には入っていませんが、病院に行く際は「びーよん」と言ってもいるそうです。
この年代の子にとっては、日々新しい言葉を覚えていくので、発音が追い付かない「2歳児語録」は尽きることがありません。漫画の最後に、ぱいん子さんはヨーちゃんの「ほし(箸)」という新しい語録の誕生を伝えています。
これら「2歳児語録」は、子育て中の親御さんなら思い当たることは多いのではないでしょうか。本人はちゃんと発音できてるつもりなんだけど、耳で聞いた音と発音のバランスの関係で、ちょっと違う言葉になってしまう……筆者の場合、バキュームカーを「ばきゅむんかー」と長いこと呼んでおりました。
発達途上であるがゆえ、その時期だけに見られる「2歳児語録」の数々。その子それぞれの言葉があり、個性豊かなラインナップが増えては消えていきます。その言葉を集めておくと、成長の様子が分かる宝物になるかもしれませんね。
2歳児語録すぐ消える話
大好きな2歳児語録たちをギュギュッと詰め込んだ漫画にしてみました。#漫画が読めるハッシュタグ#育児漫画#エッセイ漫画#ぱいん子 pic.twitter.com/IBu6er1Aee
— ぱいん子👦 (@pinekomatsu) December 13, 2020
<記事化協力>
ぱいん子さん(@pinekomatsu)
(咲村珠樹)