「パンチは脇をギュッ!と縮めて~パッ!と出す」

 セオリー通りに? 華麗にパンチを繰り出す「猫ボクサー」。その名はクウ選手です。

 冒頭のコメントの通り、ギュッと脇を締めてのファイティングポーズ。口を大きく開いて雄叫びを上げている模様。気合いが入っていますね。

脇をギュッと締めて、雄叫び?をあげるクウ選手。

 さらにそこから、キレイな軌道の左ストレート。クウ選手が得意とする、ノーモーションでくり出されるパンチです。リーチの長さもあって“射程距離”にも定評のありそうな一撃。世界ニャンピオンのタイトル挑戦が今から楽しみです。

パンチを披露するクウ選手。どうやらサウスポーの模様。

 ……と、冗談は置いといて、「猫」パンチを繰り出しているかのように見えるクウちゃんですが、もちろん本当にボクシングをしているわけではありません。

 当時のクウちゃんは「4月に入って家にいられることが減り、夜に一緒に遊んでいます」という飼い主さんと猫じゃらしで遊んでいた時に偶然撮影したもの。

 それまでの飼い主さんは、比較的家にいる時間が多かったため、日中でも遊んであげていたそう。ところが、先述の通り“夜限定”になったこともあり、「生粋の遊び好きです」と語るクウちゃんは日中にため込んだエネルギーを発散するかのごとく、テンション高めになるそう。それにより、“シグナル”である「構って攻撃」も増加しているそうです。

 そんな中で見せたクウちゃんの“ファイト・クラブ”な様子を冒頭のコメントをそえてTwitterで紹介しています。また、飼い主さんは「本気の構えはこうするニャ」と、別角度で写したクウちゃんの姿も紹介しています。

 そこには、ピョンと軽くジャンプしながら、今度はオーソドックスな構えでスパーリングを行うかのようなクウちゃんのファイティングポーズが写し出されています。

オーソドックスな構えでファイティングボーズを取るクウちゃん。

 また別角度で撮影した1枚では、巧みなステップを取りながら、相手の反応を伺うかのような姿もパシャリ。ちょっと“酔拳”の達人を見ているかのような佇まいです。いずれについても、まさに「躍動感」と形容するにふさわしい姿。大好きな飼い主さんと遊べるのが、待ちきれないのがひしひしと伝わってきますね。

巧みなステップを取っているかのような1枚。

 そんなクウちゃんの名(迷?)ファイターぶりには、「カッコイイ!」「キレッキレの良い猫パンチ」「打つべし!打つべし!」「目指せ世界ニャンピオン」「ノックアウトにゃー」と、多くの“観客”を魅了。同時に15万を超えるいいねが寄せられ、大きな反響となりました。

 Twitter上で千両役者っぷりを披露したクウちゃんですが、飼い主さん宅では茶トラ猫のカイちゃんも一緒に暮らしています。

クウちゃんとは対照的に大人しい性格のカイちゃん。飼い主は猫2匹と生活しています。

 どちらも甘えん坊というところでは共通しているものの、自由猫なクウちゃんとは対照的に、ちょっぴりビビりで大人しい性格なカイちゃん。とはいえ、先述の飼い主さんの勤務形態もあり、何かしら変化があったのでは。

 「いや、カイちゃんはあまり変わってないです(笑)今まで通りに過ごしていますね」

<記事化協力>
クウとカイさん(@kunyan_kainyan)

(向山純平)