「起立!」

 飼い主さんの号令とともに、立ち上がったのは黒猫のたきびくん。身体が反り返るくらいに、背筋をピンと立てて起立しています。

 現在生後8か月のたきびくんは、毎日遊ぶときは全力で遊び、食にも貪欲な子猫。加えて保護者A・Bこと飼い主さん夫婦を、朝ごはん確保も兼ねて起こすために、毎朝4時30分起きという大変規則正しい生活を送っています。

 この日も、飼い主さん(保護者A)の号令とともに、気を付けをするというお利口さんぶりを見せていると思いきや、これは飼い主さんの作業部屋で撮影された1枚。

 「元々私の作業部屋は、小物が多く、レジンやペンキといったアレルギーの危険性があるものも置いてあるので、たきびは入室禁止にしていたんです。ただ、たきびが毎日部屋の外から『入れてくれ!』と悲痛な声を上げ続けたので、床にあった作りかけのパズルも含めて、危なさそうなものを全て片付けて、中に入れてあげることにしたんです」

 実はたきびくんは、甘えん坊で寂しがりやな猫ちゃん。いつも飼い主さん夫婦について回り、常に手が届く距離にいるほど。

 一方で、何事にも興味津々な性分で、リュック型キャリーにも嫌がることなく入っていき、飼い主さんと散歩をする際も、興味深そうに外を眺めているそう。この日も、部屋に入った途端に“らしさ”を発揮。

 「たきびにとっては『未知の領域』だったためか、初めての作業部屋内で何十分も熱心に探検してまわっていました。投稿写真は、『この上には何があるの?』と、棚に手(前脚)を添えて立ち上がったところを撮影したものなんですよ」

飼い主の作業部屋に初めて入れて興味津々のたきびくん。その姿は人間の子供みたい。

 確かに写真を見てみると、たきびくんは何かに向けて見上げています。その姿はまるで人間の子供のよう。「限界まで体を反ってみようと頑張る姿が可愛く投稿しました(笑)」と、飼い主さんが語るのも納得の愛らしさですね。

 そんな飼い主さん、幼少の頃から動物と過ごしていた夫(保護者B)と違い、自身は猫好きではあるものの、父親が動物が苦手という事情もあり、猫と暮らすのが長年の夢でした。

念願のチャットライフを過ごす飼い主。その様子はTwitterで日々投稿されています。

 「たきびでそれが叶いました!」という念願のキャットライフの様子を、自身のTwitterで日々投稿されています。

<記事化協力>
くろとらたきびさん(@takibi_kurotora)

(向山純平)