オダギリジョーさんが脚本・演出を務めるNHKドラマ10「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」。放送前から「皆さん。思ったでしょ?『これ、NHKで大丈夫なの?』って。僕も思ったんですよ!今のNHK、ちょっとヤバいですよ…(笑)」というオダギリさんのコメントがメディアやSNSで話題になっていた本作の第1話が9月17日10時に放送されました。

 放送が始まるとSNSは「攻めてるね~最高です」「ありがとうNHK」などのコメントで溢れ、一気にお祭り騒ぎに。SNSのトレンドで2位になるなど大きな反響を呼んだ第1話の反響に対する感想や、第2話の見どころについて語ったオダギリジョーさん&池松壮亮さんへのインタビューが公式インスタグラムで公開されています。

 本作は鑑識課警察犬係に所属する警察官で、この物語の主人公である青葉一平(池松壮亮)と、彼の相棒である警察犬オリバー(オダギリジョー)が次々と発生する不可解な事件に挑んでいく……というストーリー。一癖も二癖もある登場人物たちと、1匹の警察犬が巻き起こす、可笑しくもサスペンスフルなドラマです。

オダギリジョーさんが脚本・演出を務めるNHKドラマ

 放送前から話題になっていた大きな理由は、あの渋くてかっこいい俳優・オダギリジョーがまさかの「犬」役として出演していること。一見ふつうのシェパード犬なのに、主人公と視聴者にだけ、犬の着ぐるみ姿の「おじさん」に見えるという不可思議な設定の警察犬を演じています。

 実は「着ぐるみの犬」という役柄は、「演じてみたい役」として、オダギリさんが長年温めていた設定のひとつだったのだとか。身につける「着ぐるみ」は、このドラマのために、試行錯誤を繰り返して制作したオリジナルのもので、いまの姿に落ち着くまで、かたちはもちろん、毛の質感まで、何度も調整が繰り返されたそうです。

 初回放送はスーパーボランティアの小西さん(佐藤浩市)が11年間行方不明だった少女の遺体を見つけたという話題で盛り上がる鑑識課に、詐欺被害にあった家への出動要請が入るところからスタート。その家で匂いを頼りに捜査する一平とオリバーがとんでもないものを見つけてしまい……というストーリーが展開されました。

SNSのトレンドで2位になるなど大きな反響を呼んだ第1話放送

 「反響の大きかった第1話を終えて、いまの気持ちは?」という質問に対し、オダギリさんは「単純に、ほっとしています。こういう挑戦的な作品ですし、叩かれることも覚悟していましたが、殴られるような事にはならず、安心しました。(苦笑) NHKプラスやオンデマンドの視聴がかつてない程の数字を出しているらしく(驚)、見逃した方々や、自分のタイミングで見たい方々にもちゃんと届いているんだなと嬉しく思っています」とコメント。

 また「スタッフ、キャスト一同頑張った甲斐がありました。NHKでこういう作品を放送するということ自体が新しいチャレンジですし、それだけでもこの作品が作られた意味があるのかもしれないですね」とも語っています。

 池松さんからは「とても自信を持って出せる作品だと思って心配はしてなかったですが、実際に大変ポジティブな反響が多くとても嬉しいです」という喜びのコメントが。

 「いまはドラマでも、いろんな目を気にして自制する作品が多い中で、表現にそれを持ち込まず、愛情を持って笑いを仕掛けたオダギリさんのチャレンジの結果だなと。笑うことを諦めちゃいけないし、自由であることを諦めちゃいけないし、そんな思いが表現された作品だと思います」と、本作に対する愛も語られています。

 第1話放送を経て期待が高まる第2話についてオダギリさんは「いろんなことを詰め込んだ一話だったので、まずはこのドラマの設定を受けいれたり、世界観に慣れたところで終わったという人が多いと思います。(笑)第二話は、この作品に他する抗体ができたうえで見てもらえることを考えると、見やすくなってより楽しんでいただけると思います」とコメント。

 さらに見どころについて「新たに出てくるキャラクターも何人かいて、一話で描かれてなかった街の裏の顔も見えてくるので、楽しんでいただけたらと思います。僕のことは嫌いになっても、『オリバーな犬』のことは嫌いにならないで下さい!って感じです」と語っています。

情報提供:NHKドラマ10「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」