猫は狭いところが大好き。ちょっと目を離すと、思いもかけないところに入り込んでいることがあります。どこへ行ったのかと探していると、ひょっこり意外なところから現れ、人間の方がびっくりさせられることも。棚裏の狭いスペースから、人の目線の高さにニュッと顔を出した猫さん。まるで居酒屋に「大将、やってる?」と来店したみたいです。

 ネコランドさんのお家に住むエマちゃんは、いたずら好きなラガマフィンの女の子。思いもかけないところに隠れて、飼い主さんたちを驚かせたことは、一度や二度ではありません。

 過去にはソファの中に隠れて顔を出し、まるでソファから猫が生えているようなドッキリを仕掛けたエマちゃん。今度は、食器棚の後ろでゴソゴソしている音が飼い主さんの耳に届きました。

 何かやってるな……と察した飼い主さん。しばらく様子を見守っていると、ちょうど人の目線くらいの高さから、ニュッと顔をのぞかせました。

「よ。大将、やってる?」(ネコランドさん提供)

 食器棚の裏にある、わずかな段差に足をかけ、引き戸との狭い隙間を器用に歩いていたらしいエマちゃん。「ニョキッと生えてきたので、思わず笑ってしまいながら写真を撮ってしまいました」と、飼い主さんはシチュエーションを語ってくれました。

 「本ニャンはいたずらしてると認識あるのかないのか、すぐに飛び降りてスタコラと逃げていきました」と飼い主さん。エマちゃんにとっては大好きな狭いところを探検し、顔を出したら人がいた、というところだったのかもしれません。

 狭いところには目がなく「隙間があれば妻のスカートやらシーツの下やらと、モゾモゾ入り込んでしまいます。そのせいで見失うこともしばしばあります」というエマちゃん。ひょっとしたら、家中の狭いところを踏破する遊びをしているのかも。

 成長して体が大きくなり、入れる狭いところは減ってきているとは思うのですが、めざといエマちゃんのこと、きっと人間が見落としている文字通りの「穴場」をまだ探し当てるかもしれません。でも、出て来られなくならないよう、入る時は十分注意してくださいね。

<記事化協力>
ネコランドさん(@NEKOLAND13)

(咲村珠樹)