小さい頃に電車の真似をして、友達同士で縦に連なって歩く、という遊びをした方も少なくないかと思います。英語でも列車を示す「Train」という呼び方をするのですが、人間だけでなく、ほかの生き物でも縦に連なることがあります。お部屋での運動、いわゆる「部屋んぽ」中につながって進むハムスターさんがいました。

 お部屋の中をつながって進んでいく2匹のハムスター。先頭にいるのはバジルくん、後ろについているのはバジルくんのお父さんであるフスキーくん。ロボロフスキーハムスターの親子です。

 ハムスターの中でもひときわ小柄で、約2頭身の体型と小さな手足がかわいいロボロフスキーハムスター。フスキーくんと、お母さんのロビィちゃんの間に生まれたバジルくんは生後半年といったところです。

 飼い主さんによると、フスキーくんはマイペースで、周りに関係なくいつもどっしりとしているというタイプ。バジルくんもお父さんに似た性格だそうで、兄弟の中でも一番大柄なんだとか。

 部屋の中をつながって走り回るバジルくんとフスキーくん。一体何をしてるのかな、と飼い主さんに質問してみると「お尻の匂いをかいで、相手が誰なのか確認しているんです」とのこと。

バジルくんのお尻が気になるフスキーくん(主とロボハムずさん提供)

 フスキーくんたち親子は、あまりお部屋での散歩(部屋んぽ)をしたことがないそうで、広いお部屋に出ることは珍しいんだとか。「急に違う環境に来て、離れたところにハムスターがいたので、誰だ?と確認しているんだと思います」と飼い主さん。

 追いかけ回しているというよりも、あなた誰?とお尻をかごうとするフスキーくんに、なんか後ろから来られるから前進しているバジルくん、といった構図のようです。部屋の隅で対面し、なにか話してるようにも見えますが、再び同じようにお尻の匂いが気になるフスキーくん……念入りに確認してるんですね。

部屋の隅でのやりとり(主とロボハムずさん提供)

 知らないところで別の個体を見つけ、それが誰か確認するのは人間でもありますから、フスキーくんは年長の分、余計に気になるのかもしれません。ケージを掃除した時や、掃除の際に待機部屋に移動してもらった時でも同じ行動をするとのこと。

 誰か確認できたら止めるそうで、時間にすると10~30秒くらいという、お尻の匂いによる確認行動。ちょこちょこと小さな手足を動かしてついていく姿は、必要な確認作業とはいえ、ちょっとユーモラスですね。

<記事化協力>
主とロボハムずさん(@robo112121)

(咲村珠樹)