幼い頃、学校の休み時間や放課後の時間などを利用して自由帳などに漫画やキャラクターの絵を描いた経験は誰にでもあるはず。それをもしも大人になった今、同じように描いてみたら一体どうなるでしょう?

 小学4年生時に自身が描いた漫画をイラストレーターのもじゃクッキーさん(@mojacookie)がセルフリメイク。大人になった現在の画力による作品はさすがの一言ですが……小4時からあふれ出ていた才能に驚きの声が寄せられています。

 もじゃクッキーさんはキャラクター「しかるねこ」や、漫画「ヒヨハリ!」の作者。プロのイラストレーターとして活躍しています。

もじゃクッキーさんが小学4年時に描いた漫画

 この漫画はもじゃクッキーさんの実家で保管されていたもの。先日実家を訪れ、片付けをしていた際に昔描いていた漫画を発見しました。

 懐かしい気持ちで見てみると、内容は「道で猫をなでていた少女が交通事故に遭い、気が付くと猫になっていた」というもの。「今流行りの転生モノ先取りしてるじゃん!」と面白く感じたもじゃクッキーさんは、ちょっとしたウケ狙いのつもりでツイッターに投稿しようと決めました。

 その際、一緒に片付けを行っていたもじゃクッキーさんの弟が「(ただ投稿するだけじゃなく)今の画力でリメイクしたらおもしろそうじゃない?」と提案。言われた時は「ふ~ん、たしかにね」と内心はめんどくさく思っていたそうですが、自宅に帰った途端、急にやる気スイッチがON。勢いのままに筆を走らせました。

紙とシャープペンで当時の環境も忠実に再現

 リメイクにあたり、デジタルで再現するのではなく当時と同様、紙とシャープペンで作画。元の漫画は未完でありながら全5ページあり、その内の冒頭の1ページを描きました。リメイク後の作品の出来栄えにも驚きますが、過去作も小学生が描いたとは思えないクオリティ……。当時から将来イラストのプロになることを志していたのかというと、実はそうでもなかったそう。ただただ絵を描くことが日々の楽しみだったそうです。

プロがリメイクするとこうなります

 今回の漫画のリメイクについては「おそらくこの1ページでおしまいになる」とのこと。今後もしもやるとするなら一枚絵のリメイクを試してみたいとのことでした。機会があればぜひそちらも見てみたいところですね。

 インタビューの最後に「当時の自分に声を掛けるとするなら?」と伺うと「その調子で楽しく描いててくれ~!」と一言。何事も上達への道のりは「才能」以上にやはり「好きであること」がもっとも大切なことのようです。

<記事化協力>
もじゃクッキーさん(@mojacookie)

(山口弘剛)