おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

「ソロモンのかぎ 若林」中古ソフトにノスタルジーを感じる手書き文字

 昔懐かしのファミコンソフト。友人同士での貸し借りの際いわゆる「借りパク」防止のためにソフトに名前を書いたことがある方は多いと思いますが、一方でこうしたソフトは中古ゲームソフト店などでは買取不可になってしまう場合がほとんど。

 ……のはずですが、ギャグ漫画家である逆襲さん(@gankilyuu)がリサイクルショップで目にしたのは驚愕の光景でした。ラベルがはがされたイエローのカートリッジに手書きの「ソロモンのかぎ 若林」の文字。そして棒人間のイラスト。これは信じていいのでしょうか……?衝撃の写真にツイッターが大きなざわつきを見せています。

  •  逆襲さんが訪れたのは「なんでも買います」が売りのリサイクルショップ。特に目的があった訳でもなく、散策ついでに店内を見て回っていると問題のソフトを発見しました。

     中古ゲームショップなどでは本来このような記名や落書きがあるソフトは「状態不良」となり買取してもらえないのですが、ある意味店の方針に偽りなし。逆襲さん自身も「ここまで(なんでも買い取ってくれる)とは!」とうれしくなったとのこと。

     さて、気になるのはこのソフトが本当に「ソロモンの鍵」なのかどうか。1986年に株式会社テクモより発売された本作は優れた操作性に加え、高難度ながらやればやるほど上達を感じられるゲーム性などから今なお評価の高い作品として知られています。

     そんな名作ならなおさら良い状態のものを手に入れたいですし、「購入後の返品交換不可」の文字も気になります。逆襲さんもこうした懸念点と何より「若林」のことが信じられず購入を見送ったそう。代わりに「PlayStationのときめきメモリアル」を購入したそうです。

    手書き文字が気になって仕方ない存在感抜群のソロモンの鍵

     この逆襲さんのツイートには10万件を超える「いいね」が付くなど大きな注目が集まりました。また、当時の貸し借り文化を思い出しノスタルジーを感じたかつての少年少女らからの引用ツイートも多数。投稿は大きな広がりを見せています。

    <記事化協力>
    逆襲 コミティア せ34aさん(@gankilyuu)

    (山口弘剛)

    あわせて読みたい関連記事
  • 35年の時を経て蘇る!唯一の公式ゲーム「シティーハンター」が現行機に移植決定
    ゲーム, ニュース・話題

    35年の時を経て蘇る!唯一の公式ゲーム「シティーハンター」が現行機に移植決定

  • 「キン肉マン」ドットフィギュアチャームが予約開始 ファミコン風デザインにファン歓喜
    アニメ/マンガ, 商品・グッズ

    「キン肉マン」ドットフィギュアチャームが予約開始 ファミコン風デザインにファン歓…

  • 早すぎた名機「バーチャルボーイ」が令和にまさかの復活 Nintendo Switchでプレイ可能に
    ゲーム, ニュース・話題

    早すぎた名機「バーチャルボーイ」が令和にまさかの復活 Nintendo Swit…

  • テレビ神奈川の新番組「第三学区」が想像以上にエモかった 加藤茶さんが自身登場のゲームに挑戦
    ゲーム, ニュース・話題

    テレビ神奈川の新番組「第三学区」が想像以上にエモかった 加藤茶さんが自身登場のゲ…

  • 加藤茶、伝説の“カトケンゲーム”に挑戦 新番組「第三学区」放送開始
    エンタメ, 芸能人

    加藤茶、伝説の“カトケンゲーム”に挑戦 新番組「第三学区」放送開始

  • 初代ゲームボーイがレゴで復活 421ピースの精巧モデル、10月1日発売へ
    商品・物販, 経済

    初代ゲームボーイがレゴで復活 421ピースの精巧モデル、10月1日発売へ

  • 「じゃじゃ丸くん」「シティコネクション」「フォーメーションZ」……ジャレコの名作MSXタイトルがSwitchで復活
    ゲーム, ニュース・話題

    「じゃじゃ丸くん」「シティコネクション」「フォーメーションZ」……ジャレコの名作…

  • 40代の携帯ゲーム機
    ゲーム, ニュース・話題

    スーファミ、CDプレイヤー、PHS……「40代の通ってきたデバイス」に共感

  • National Videogame Museumが投稿した「Earthquake」のグラフィック
    ゲーム, ニュース・話題

    「Earthquake」の名が記されたフロッピーに残された謎 未発表Atariゲ…

  • 木のぬくもり×ゲーム愛 ファンが手作りした「木製スーファミ」が話題に
    ゲーム, ニュース・話題

    木のぬくもり×ゲーム愛 ファンが手作りした「木製スーファミ」が話題に

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • ほっかほっか亭、「書体をデザインした人」を捜索へ
    企業・サービス, 経済

    ほっかほっか亭、「書体をデザインした人」を捜索へ 創業50周年に“感謝を伝えたい…

  • 「ストップ!」の一声で日常が番組のワンシーンに!?「ゴチになります」カプセルトイで遊んでみた
    インターネット, おもしろ

    「ストップ!」の一声で日常が番組のワンシーンに!?「ゴチになります」カプセルトイ…

  • 「大人のセボンスター」第3弾、銀座で先行販売 本物の宝石をあしらった本格ジュエリー
    商品・物販, 経済

    「大人のセボンスター」第3弾、銀座で先行販売 本物の宝石をあしらった本格ジュエリ…

  • 任天堂が謎の映像「Close to you」を公開 ピクミン新作?ロゼッタ?ファンの考察が過熱
    ゲーム, ニュース・話題

    任天堂が謎の映像「Close to you」を公開 ピクミン新作?ロゼッタ?ファ…

  • マクドナルドで配布予定だった「ONE PIECEカードゲーム」、大会記念品と購入特典として配布へ
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    マクドナルドで配布予定だった「ONE PIECEカードゲーム」、大会記念品と購入…

  • ポテチが“ハッピーターン味”に!カルビーと亀田製菓のコラボ商品がセブンで販売
    商品・物販, 経済

    ポテチが“ハッピーターン味”に!カルビーと亀田製菓のコラボ商品がセブンで販売

  • トピックス

    1. 任天堂が謎の映像「Close to you」を公開 ピクミン新作?ロゼッタ?ファンの考察が過熱

      任天堂が謎の映像「Close to you」を公開 ピクミン新作?ロゼッタ?ファンの考察が過熱

      10月7日22時5分、任天堂が突如として一本の短編CGアニメ「Close to you(あなたのそば…
    2. 警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      インターネットを使っていると、ふとした瞬間に現れる「警告ポップアップ」。 近ごろでは「サポート詐欺」…
    3. 母に何気なく70年万博の話をしたら……“55年前の資料”にテンション爆上がり

      母に何気なく70年万博の話をしたら……“55年前の資料”にテンション爆上がり

      大阪・関西万博をきっかけに、55年前の1970年の大阪万博(以下、70年万博)に興味を抱くようになっ…

    編集部おすすめ

    1. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    2. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    3. フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      「みんなの75点より、誰かの120点」を合言葉にドン・キホーテが展開している偏愛メシシリーズ。10月1日に「本当にこの組み合わせが好きな人が…
    4. 将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      オンライン将棋対局サービス「将棋倶楽部24」が、2025年12月31日をもって終了することが発表された。運営する席主の久米宏氏が10月1日付…
    5. pium、“カスハラ声明”きっかけに炎上 接客批判受け謝罪と改善策

      pium、“カスハラ声明”きっかけに炎上 接客批判受け謝罪と改善策

      アパレルブランド「pium」が9月30日、店舗スタッフの接客に対する多数の指摘や批判を受け、公式Xにて謝罪文を公開しました。併せて再発防止策…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト