糸を×の形にクロスするように刺していく刺繍の技法、クロスステッチ。図案を元にしながらマス目に沿って刺していくので、昔のゲームのドットグラフィックのような作品が作れます。
そんなクロスステッチを用いて、シリーズの初代である「ドラゴンクエスト1」に登場する全40種のモンスターを描いた作品がツイッターで話題になっています。1000ピースパズルの額に入った巨大サイズの作品は、まさに圧巻の一言。
作品を制作したのは、ツイッターユーザーいくしーさん(@samurai_iku)の妻(以下、妻さん)。妻さんは9年前、第一子を妊娠した際に刺繍を始めてから現在に至るまで趣味として続けており、過去にも「クロノトリガー」や「マインクラフト」といったゲームをモチーフにした刺繍作品を制作しています。
今回の「ドラゴンクエストのクロスステッチ」は、昨年(2021年)で発売から35周年という節目を迎えた作品を記念して、という事に加え、キャラクターデザインを手がけた鳥山明氏の大ファンであることも制作のきっかけになった、とのこと。言われてみれば「クロノトリガー」のキャラクターデザインも同氏が手がけていましたね。
制作は2021年6月ごろから開始し、足掛け半年以上の制作期間を経て2月16日に完成。リメイク版にあたるスーパーファミコン版のグラフィックに準拠し、一針ずつ丁寧に刺繍されたモンスターたちは迫力満点。冒険を進める上でおおよそ出会う順番に並んだモンスターたちを見ていると、プレイした当時の思い出が甦るようです。
妻さんが「特にお気に入り」と話すのは、下から2段目に位置しているブルーとオレンジ、ピンクのカラーが特徴的な「ダースドラゴン」。「色づかいに衝撃を受け、ドラクエ1の中では“りゅうおう”を差し置いて1番好き」とその理由を明かしてくれました。
「図案からこだわって作ったので、まとまりの良い作品になったかと思います」とその出来栄えにも納得の様子。投稿の返信欄には、作品に対する絶賛の声が多数寄せられています。
タイトルロゴやモンスターの名前までも刺繍で表現され、まさに壮観といった出来。この作品はいくしーさん宅の玄関に飾られ、同じくクロスステッチの「クロノトリガー」と共に家族を見守っているそうです。
今後は、続編にあたる「ドラゴンクエスト2」に登場するモンスターを刺繍していくとのこと。こちらの登場モンスター数は80種類を超えてくるため、完成までは相当な時間がかかることも予測できますが、作品の完成が今から待ち遠しくなってしまいますね。
完成しましたー!
妻が作ったドラクエのクロスステッチ!!玄関に飾ると壮観です😁#ドラゴンクエスト pic.twitter.com/nxPwRffZB9
— いくしー (@samurai_iku) February 16, 2022
<記事化協力>
いくしーさん(@samurai_iku)
(山口弘剛)