「何と言ってもカトキハジメ氏による、スタイリッシュで個性的な機体のデザイン。そして『ツインスティック』での『自分の愛機を動かしている感』ですね!」
そう語る霜月名夜さん(以下、霜月さん)は、ゲーム「電脳戦機バーチャロン」の大ファン。
その愛は、作品内に登場する機体「バーチャロイド」を自作するほど。先日は「テムジン707」のファンアート投稿をされました。
「#全日本変態モデラー選手権開幕 他の変態モデラー諸氏に比べれば屁みたいなモノだけど、無から理想のキットを仕立てあげたよ!」
4枚の写真を添えて、Twitterに作品投稿をした霜月さん。どうやらバーチャロンシリーズの中でも、オラタンこと「オラトリオ・タングラム」に登場する「テムジン707G」のようです。
投稿写真では、組み立てられていく過程を含めて紹介されています。ちなみに、使用パーツは昨今“トレンド”の3D出力ではなく、「昔ながらの(本人談)」プラバンとパテによって作り上げたものだそう。
本作はオリジナルからデフォルメされたフォルムが特徴。その中で、「デフォルメでもカッコよく前進フル可動!」がこだわりという霜月さん。設定資料集に描かれている、「ハイエンドCG」のディテールを極力再現することを意識して作られています。今回の投稿写真の最後では、軽やかに動くテムジンの後ろ姿も。
ただ、それにより苦労した点も多くあったとのこと。
「CGモデルをSD体形に落とし込むので、形状に違和感がないようにすることには苦労しました。また、各部にジョイントパーツ(市販品)を仕込めるようなギミックにしたために、それぞれのサイズ調整が必要でした。予想以上にパーツの点数も多くなり、かつそれぞれが小さいので、複製から完成に至るまでの作業は大変でしたね」
「テムジン707G」は、バーチャロイドでは「第2世代」に分類される機体。これを題材に選んだのは、初代「OMG」に登場する「第1世代」登場機体の制作を一通り作り終えたのが理由。
そのため、以前の投稿では、初代テムジンとのツーショット写真も投稿されています。パーフェクト!
「バーチャロイドの自作」をかれこれ10年は作り続けているという霜月さん。年に2回開催される造形イベント「ワンダーフェスティバル」では、「霜月夢工房」の屋号で、今回紹介したバーチャロンのSD立体造形とともに出展されています。
1995年に登場した「初代」からのプレイも含めて、「バーチャロン」で生まれた繋がりも作品の魅力だといいます。
「『バーチャロン』を通じてできた、様々なプレイヤーやモデラー同士との繋がりも楽しいんです。『このゲームがなかったら今の自分はない』と言っても過言ではないですね」
#全日本変態モデラー選手権開幕
他の変態モデラー諸氏に比べれば屁みたいなモノだけど、無から理想のキットを仕立てあげたよ! pic.twitter.com/eXrkKm2Lr7— 霜月 名夜 (@shimotsuki3101) February 14, 2022
これはエモい。 pic.twitter.com/kBnYaMsK85
— 霜月 名夜 (@shimotsuki3101) February 8, 2022
<記事化協力>
霜月名夜さん(@shimotsuki3101)
(向山純平)