「M_Cafe(エムカフェ)」という屋号で活動しているアクセサリー作家のMaiさんは、粘土樹脂を用いて作る「フェイクスイーツ」を得意としています。

 自身のTwitterでは、作品やその制作風景を紹介していますが、同時に「看板猫」と呼んでいる4匹の猫ちゃんたちの様子も発信しています。

 そんな中で、先日は作品と愛猫の“コラボ写真”が、大きな反響を呼びました。

 この日、「シャッター切った瞬間に入ってきちゃった」というつぶやきを添えつつ、2枚の写真を投稿したMaiさん。そこに写っていたのは、りんごのミニチュアと顔を近づけるお猫さま。りんごが小さいこともあり、猫が大きいと感じさせる不思議な一枚。何かの物語の一場面みたいですね。

自作のりんごのフェイクフードを紹介した投稿者。

 普段から、「キラキラツヤツヤしたかわいくておいしそうな果物やケーキ」を1センチほどのサイズ感で制作しているMaiさん。このミニチュアりんごも「フェイク」を感じさせないほどの再現度で表現されています。なお後の投稿によると、最終的には金具を取り付け、さらにコーティングを施して、ピアスやイヤリングとして販売するんだそうです。

最終的にピアスやイヤリングでの使用を想定しています。

作品の完成写真。

 作品に手ごたえを感じていたというMaiさんは、そのままりんごにピントを合わせ、脇を締め、画面がブレないように息を止めて、スマートフォンのシャッターボタンを押そうとしていました。まさに商品撮影をしようとする直前。

 そこにヒョイっとやってきたのが、今回主役の座を奪っていった愛猫の鋼(こう)ちゃん。「これ、ニャンですか?」と言わんばかりに、クンクンと匂いを嗅ぎつつ急接近。不意の来訪者に対し、Maiさんは対処できずにそのまま撮影してしまいました。

シャッターを押す決定的瞬間に現れた鋼ちゃん。

 「あまりのタイミングの良さに、ピントまでばっちり合った良い写真が撮れました。思わずひとりで大笑いでしたよ(笑)」

 当時を振り返るMaiさん。全く予期していなかった「コラボ」ですが、結果的に、自身の作品のクオリティと愛猫双方の魅力が引き立つ1枚に仕上がっています。

 「『面白いのが撮れたから見て!』くらいの軽い気持ちのツイートだったんですけどね(笑)」という投稿には、多くのユーザーに注目されることに。

 リプライ(返信)欄では、「奇跡の一枚」「癒やされる一枚です!」「大きさもわかるし、猫さんもかわいい」「絵本の世界みたい」「この子……できる!」などといった声が。結果1万を超えるいいねを寄せられました。

 「『看板猫』としていい仕事をしてくれました。これは、ちゅ~るや猫缶を支給しなければいけませんね(笑)」と、一連の反響に対してMaiさんは、鋼ちゃんに対し“臨時ボーナス”を出すことを示唆。

 思わぬお手柄となった鋼ちゃんですが、普段は譲渡会にて一緒に引き取られた妹猫の唄ちゃんや、10歳になる先住猫たちと仲良く過ごしています。「おもちゃが大好きで、猫じゃらしを振ってあげると、飛び跳ねながら楽しそうに遊んでいますよ」とはMaiさん。夫婦で愛情込めて育てられています。

投稿翌日に臨時ボーナスをゲットした鋼ちゃん。妹猫の唄ちゃんもご満悦。

 そして、今回の投稿翌日には、実際に「ボーナス支給」している様子を動画で紹介されました。そこにはご満悦な鋼ちゃんに加えて、テンション爆上げの唄ちゃんが映し出されていました。

<記事化協力>
Mai M_Cafe(エムカフェ)さん(Twitter:@neno715/Instagram:@m_cafe715)

(向山純平)