バンダイナムコの音楽原作キャラクタープロジェクト「電音部」が2022年3月19日、パシフィコ横浜 国立大ホールと配信で開催。昼の「桜卯月の部」、夜の「神無月の部」とも4エリアの電音部による歌唱のほか、ダンス部によるパフォーマンスが行われたうち、夜に開催された神無月の部をリポートします。
夜の部終了後は、新たなエリアとしてカブキエリア「真新宿GR学園」、そして新キャラクターの登場に4月4日からの第2部開幕を発表。
今回開催されたLIVEはキャストによる歌唱を中心としたパフォーマンスを披露するもの。全エリアの電音部キャストが揃うLIVEとしては、2021年10月の「1st LIVE -Make Waves-」以来となります。
また、DJをフィーチャーしていることもあり、LIVEでのパフォーマンスには電音部員のほか、ダンス部員としてダンサーが登場し、単独でのパフォーマンス「DANCE SHOWCASE」を披露するのも特徴といえます。
今回の「電音部2nd LIVE -BREAK DOWN-」、夜の「神無月の部」でオープニングを飾ったのはシブヤエリア「帝音国際学院」。キャストは「にじさんじ」に所属するバーチャルライバー、シスター・クレアさん、星川サラさん、健屋花那さん(登場順)。
帝音のダンス部員は、ほかのエリアと違って男性6人という編成なのもポイント。各ソロ曲のほか、ユニット曲「In my world(Prod. KOTONOHOUSE)」を披露しました。
続いてはアザブエリアの「港白金女学院」が登場。白金煌役の小宮有紗さん、黒鉄たま役の秋奈さんがそれぞれ「MUSIC IS MAGIC」、「いただきバベル(Prod. ケンモチヒデフミ)」を披露しました。
ダンス部のパフォーマンス後には再び2人のソロ曲「No More(feat.Rheason Love & Tomoyuki Hirakawa)」、そして「Catch a Fire(Prod. ケンモチヒデフミ)」が歌われています。
アキバエリアの「外神田文芸高校」は、電子音楽の黎明期に活躍した学校。茅野ふたば役の堀越せなさんが「アイドル Break All(Prod. IOSYS)」をキャラ設定通り、歌っていくうちに吹っ切れたパフォーマンスになっていく形で歌います。
そして東雲和音役の天音みほさんが「トアルトワ(feat. TAKU INOUE)」、日高零奈役の蔀祐佳さんが「しあわせの魔法(feat. Jun Kuroda)」を披露。ダンス部のパフォーマンス後は、3人で「pop enemy(feat. Shinpei Nasuno)」を歌唱しました。
エリアごとのパフォーマンスを締めくくるのは、ハラジュクエリアの「神宮前参道學園」。犬吠埼紫杏役の長谷川玲奈さんが「Eat Sleep Dance(feat. Moe Shop)」、水上雛役の大森日雅さんが「ミルキータイムライン(Prod. Nor)」、桜乃美々兎役の小坂井祐莉絵さんが「Princess Memeism(Prod. Snail’s House)」を披露しました。
ダンス部のDANCE SHOWCASEを挟んでは、3人のユニット曲「Distortion(feat. Yunomi)」。ハラジュクらしい、ポップな世界観が展開するパフォーマンスとなりました。
ここからはオールエリアのパフォーマンス。各ダンス部が一体となってのダンスのほか、港白金のユニット曲「Where Is The Love(Feat. Shogo & 早川博隆)」は、このLIVEだけとなる小宮有紗さんと秋奈さんの2人バージョンで披露。
すべてのパフォーマンスが終わり、これで終演……となる直前、ノイズとともにステージが暗転。狐のお面をつけたダンスパフォーマンスが始まり、バックには新たなエリアを思わせる映像が映し出されます。
ダンサーが去ったステージには、髪を振り乱した小坂井祐莉絵さんの姿。美々兎が心のうちに押し隠している悲鳴を表したような「Do You Even DJ? 2nd(feat. Neko Hacker)」を披露しました。
そしてスクリーンには、新しいキャラクターたちの映像が。現在の新宿・新大久保を総称したカブキエリア「真新宿GR学園」電音部の大神纏、安倍=シャクジ=摩耶、りむるが紹介され、4月4日より電音部の第2部開幕が告知されました。
この「真新宿GR学園」電音部のキャラクター3人は、キャストをオーディションで決定するとのこと。公式サイトにはオーディション案内ページが公開されており、2022年4月10日まで応募を受け付けています。
このほか、これまで電音部でリリースしてきた楽曲のジャケットイラストを1冊にまとめた「電音部 JACKET ART BOOK FIRST(税込4000円)」が発売決定。イラストは縦横300mmのLP盤(12インチシングル)サイズで、見開き40ページにわたってイラストレーターからのコメントや、楽曲のフレーバーテキストを収録しているとのことです。
そして、2021年10月30日、31日の2DAYSで開催されたライブを収録した「電音部 1st LIVE -Make Waves- Blu-ray BOX(税込2万3100円)」が、2022年4月20日発売予定で予約受付が始まりました。30日・31日両日のステージパフォーマンスのほか、ライブのメイキングを収録したBlu-rayや、特典CDも同梱した仕様になっているとのこと。
2020年6月のプロジェクト始動発表から約2年、実際のクラブシーンで活躍しているトラックメイカーからの楽曲提供を受けつつ、世界を広げてきた「電音部」。4月4日からの第2部はどのようになっていくのか、期待を抱かせるLIVEとなりました。3月21日12時より、ASOBISTAGEでアーカイブ配信されています。
取材協力:株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(取材:咲村珠樹)