公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2022年度グッドデザイン賞」の応募受付が、4月1日より始まっています。
審査委員長は2021年に引き続き安次富隆さんが務め、審査テーマは「交意と交響」。グッドデザイン賞公式サイトにて、5月25日まで応募を受け付けています。
1957年から続く「グッドデザイン賞」では、シンボルマークの「Gマーク」を通じ、日本を代表する世界的なデザイン賞として定着しています。
受賞作は「良いデザイン」としてユーザーやプロから信頼されるとともに、受賞者のイメージやブランド力の向上にも貢献してきました。
ちなみに、2021年度のグッドデザイン大賞は、東京・日本橋にある株式会社オリィ研究所運営の「分身ロボットカフェDAWN ver.β」と、そこで稼働する分身ロボット「OriHime」。外出困難者である従業員が分身ロボットを遠隔操作し、サービスを提供することで幅広い人々の社会参加を実現する取り組みです。
今年の審査委員長と副委員長を務めるのは、2021年に引き続いて安次富隆さん(プロダクトデザイナー/ザートデザイン取締役社長)と、齋藤精一さん(クリエイティブディレクター/パノラマティクス主宰)。
審査テーマは、人々が持つ“創造する意志”を積極的に交わらせ、そうしたアクションが互いに影響し合う……という意味で「交意と交響」と設定されました。
応募の対象となるのは、商品や建築、アプリケーション、ソフトウェア、コンテンツ、サービス、システムといったものに加え、デザインを活用したプロジェクトや活動などと多岐にわたります。作品の国内外、一般用や業務用といったジャンルにも制限はありません。
条件は2022年10月7日の受賞発表日に公表が可能で、2023年3月31日までにユーザーが購入または利用が可能なこと。応募資格は、応募対象の事業主体者やデザイン事業者。審査費、出展費など、審査段階に応じて別途費用が発生します。
応募はグッドデザイン賞公式サイト内の応募専用ページにて、必要事項を5月25日までに登録。すべての応募対象に対して審査が実施され、10月7日には「グッドデザイン賞」、グッドデザイン賞の中で特に優れた「グッドデザイン・ベスト100」、さらにその中から「グッドデザイン金賞」や「グッドフォーカス賞」が選ばれます。
グッドデザイン金賞の中からは、さらにグッドデザイン対象となる「ファイナリスト」を選出。大賞は11月1日に発表されます。
受賞デザインは公式ウェブサイトにて紹介されるほか、国内外の展示会や見本市、販売イベントなどでも紹介を予定。「ベスト100」に選出されたものに関しては、10月7日より東京ミッドタウンでの「グッドデザイン賞受賞展」で展示・紹介される予定です。
これとは別に、長年にわたり親しまれてきた“良いデザイン”を選出する「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」の応募受付も4月1日~5月25日の期間で行われています。
こちらは企業やデザイナーだけでなく、実際にその商品を愛用しているユーザーからも公式サイトを通じて応募可能。ユーザー推薦は4月30日までの受付です。
情報提供:公益財団法人日本デザイン振興会
(咲村珠樹)