小さなお子さんと公園遊びをする際、切り上げるときはどのように声掛けしていますか?なかなか子どもに受け入れてもらえず、すんなりといったためしがない、という経験を持つ方は多いのではないでしょうか。
この現象、もしかすると文脈に関わらず「帰る」という言葉を使っていることが原因かもしれません。「おうちに帰る」ではなく「おうちに行く」という言葉に置き換えると、すんなりと受け入れてくれた、というツイートが大きな話題を呼んでいます。
ムスメに「おうちに帰ろう」って言ったら「いーやだよッ」って返事。本屋で見かけた本の帯に『帰ろう』じゃなくて『行こう』って言い方に変えよう的なの見かけたの思い出してすぐ「じゃあおうちに行こう」って聞いたらムスメが「いいよー!!!!」って自転車に直行して超三度見した。どうしたん?!
こうつぶやいたのは、ツイッターユーザー「うささ」さん(@usasa21)。娘さんは現在4歳で、2歳ごろがピークだった「公園遊び熱」は徐々に落ち着き始めていますが、それでもスムーズには帰ろうとしてくれないのだそうです。
今回のツイートは先日、保育園が終わった後、近くの公園で遊んでいた時の出来事。文面から、言葉を聞き入れてくれない娘さんの様子が、ありありと伝わってくる内容です。
そんな時にふと思い出したのが、書店で見かけた本の帯に書かれていた内容。半信半疑ながら、娘さんに試してみると……なんと効果てき面。
言われてみれば、「帰る」という言葉には、なんだか楽しい時間が終わりを迎えてしまうような寂しさを感じますが、「行く」という言葉には前向きな、楽しい時間がまだ続くような意味に捉えられます。
ゴールは同じでも言葉ひとつでこうも受け止め方が異なるとは、なんとも不思議なもの。子どもと言えども、その繊細な違いを感じ取っているのでしょう。
娘さんのあまりの変わりように、うさささんも「どうしたの?!熱ある?!って驚きを隠せませんでした。言い方を少し変えただけなのにこんなにも変わるものなんだなぁと実感しました」と、改めて言葉の力を感じたようです。
ちなみに、「本屋で見かけた本の帯」は、現役の保育士であり、SNS、YouTubeなどで子育ての情報発信を行っている「てぃ先生」の書籍「子育て〇×図鑑」(ダイヤモンド社)。うさささん自身もてぃ先生の書籍は過去に読んだことがあり、その時は娘さんにはあまり効き目がなかったそう。ですから余計に今回の「行こう」声掛けが効きすぎて、思わずツイートしたくなるほどだったようです。
特に4歳ごろというと、知能や言語が著しく発達し、語彙量が増え、日常的な会話がスムーズになってきます。親がかける言葉で、子どもの行動は大きく変わるもの、と理解して、子どもと接していく必要がありそうです。もちろん、今回の声掛けが全てのお子さんに効果があるとは限りませんが、なるべくポジティブな言葉選びを意識していきたいところですね。
ムスメに「おうちに帰ろう」って言ったら「いーやだよッ」って返事。本屋で見かけた本の帯に『帰ろう』じゃなくて『行こう』って言い方に変えよう的なの見かけたの思い出してすぐ「じゃあおうちに行こう」って聞いたらムスメが「いいよー!!!!」って自転車に直行して超三度見した。どうしたん?!
— うささꪔ̤̫ |書籍発売中 (@usasa21) April 20, 2022
<記事化協力>
うさささん(@usasa21)
(山口弘剛)